侵略軍を送り込み銃撃戦・砲撃戦でイラク民衆を虐殺することを「人間本来の活動だ」「正当防衛だ」と強弁。
−−小泉首相に今すぐ発言の撤回を要求しよう!−−
「襲われたら戦うのは人間本来の活動だ。自分の命を守る場合に、殺されるかもしれないし、殺すかもしれない。絶対ないとは言えない。」(7月9日参院外交防衛・内閣委員会の連合審査会)

●「人間本来の活動」=人間本能 だからイラク民衆は殺してもいい?!
 歴代首相の中でこれだけ暴言を吐いても、詭弁や問題のすり替えをやってもマスコミや国会で野放しにされている首相はかつてなかったのではないでしょうか。
 小泉首相は7月9日、ついにこれまでの発言とは一線を画するほどの重大発言をしました。軍隊をイラク民衆弾圧・殺戮のために送り込むことを、「人間本来の活動」にすり替え、「だからイラク民衆を殺してもいい」を公言したのです。「襲われたら戦うのは人間本来の活動だ。自分の命を守る場合に、殺されるかもしれないし、殺すかもしれない。絶対ないとは言えない。」と、公然とイラク民衆の虐殺を宣言したのです。侵略と虐殺を”人間本能”で正当化した首相がこれまでいたでしょうか。

●「正当防衛」は「戦闘行為」ではない?!
 また首相は、「自衛官が戦闘に巻き込まれ、武器使用すれば戦闘行為に当たるのではないか」と追及されたのに対して、「正当防衛(の場合)は、法律(イラク特措法案)の定義による戦闘行為とは違う。そこは混同しないようにしなくてはいけない」と述べました。石破防衛庁長官も「自衛官が自己を守るための武器使用を行っている限り、戦闘行為にはならない」と同様の答弁をしました。
 どうやら「正当防衛」は「戦闘行為」ではないと口裏を合わせているようです。しかし考えても見て下さい。反発するイラク民衆に真っ向から敵対して米英侵略軍=占領軍に加勢し、イラク民衆の同意もなしに勝手に軍隊を送り込んでおいて、反撃を受けたら「正当防衛」とは一体どういうことでしょうか。
 一方的に侵略し他国領土を蹂躙し大量殺戮を繰り返しながら、反撃を受けたら「自衛」を持ち出したのがまさに戦前の天皇制日本の軍国主義ではなかったか。中国や朝鮮半島、そしてアジア・太平洋全域で嫌と言うほど繰り返した「15年戦争」の侵略と殺戮のやり方ではなかったのか。こんな首相、こんな与党に国政を任せておけば、日本はどこまで軍国主義をエスカレートさせるか、どこまでブッシュに追随して世界中に軍隊を派兵し続けるか、全く歯止めが掛からない状況です。現に首相も官房長官も、与党の防衛族も海外派兵の「恒久法」を口にし始めています。

 しかし軽すぎます。本当に軽すぎます。侵略すること、他国の民衆を虐殺することをこんな軽い暴言や詭弁でやり通すことなど、かつてなかったことです。小泉首相に、この暴言の撤回を迫りましょう!あくまでもイラク特措法の廃案を要求しましょう!日本を侵略国家にさせてはなりません。
http://www.asahi.com/politics/update/0709/013.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030709-00000979-jij-pol

<抗議先>
● 小泉首相
 〒100-0014 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣官邸
  首相官邸 Fax: 03-3581-3883 Tel: 03-3581-0101/03-5253-2111
  WEBサイト投稿ページ: http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html

● 石破防衛庁長官
  FAX 03-3502-5174 Eメール g00505@shugiin.go.jp


2003年7月10日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局