小樽市「米空母に反対する市民の会」からの短信
米原子力空母「リンカーン」の佐世保入港容認に抗議する


 米原子力空母「リンカーン」が佐世保港に入港しました。空母としては5年ぶり、原子力空母としては12年ぶりのことであり、ブッシュの戦争政策のもとで日本の港湾全体を補給基地として使う地ならしにしようというものです。そして博多港にその随伴艦「シャイロー」(ミサイル巡洋艦)が、横須賀にもう1隻の随伴艦「フレッチャー」(駆逐艦)が入港しました。乗組員の休養と物資補給の後、空母「リンカーン」はアフガニスタンへ赴き、軍事作戦に参加する予定です。このような入港は、アメリカのアフガニスタン戦争および対イラク戦争挑発への日本の明らかな加担です。小樽で反対行動を進めている「米空母に反対する市民の会」の方から情勢分析と抗議文が届きました。以下掲載します。

2002年8月17日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局

    *参考記事(写真):http://www.asahi.com/national/update/0816/006.html



米原子力空母「リンカーン」の佐世保入港容認に抗議する
(米空母に反対する市民の会)

 今日午前九時半すぎ、2基の原子炉をもつ米原子力空母「リンカーン」が佐世保港中央部に停泊しました。その後、民間フェリーが横づけし乗組員ら米海軍佐世保基地に運びました。つづいて今日夕刻、博多港にその随伴艦「シャイロー」(ミサイル巡洋艦)が入り、鹿児島入港もありうると考えられていたもう1隻の随伴艦「フレッチャー」(駆逐艦)が横須賀に入港しました。
 「リンカーン」の佐世保入港、その随伴艦「シャイロー」の博多入港は、民間港への米原子力空母や米原子力潜水艦の入港への偵察行為ではないかと、わたしたちは考えています。佐世保港には昨日、米原子力潜水艦「ツーソン」が一時寄港したり、給糧艦「サンノゼ」と給油艦「ラパハノック」(2000年10月に「キティホーク」がオタルに入港したとき、函館にはいった米艦船)が入港しました。
 米空母に反対する市民の会は、今日午後3時に、米原子力空母「リンカーン」の佐世保入港容認にたいする抗議文を、長崎県知事と佐世保市長にファックスで送りました。
 また、今日夕刻、博多港に「シャイロー」が入港したあと、午後7時に、「シャイロー」入港容認にたいして、福岡県知事に抗議文をファックスで送り、福岡市長に抗議文をメールで送信しました(沖縄とむすぶ市民行動・福岡の柴田一裕さんからの連絡によると福岡市はファックス番号を公開していないとのことです)。
 「リンカーン」の佐世保入港容認にたいする佐世保市長への抗議文(長崎県知事にたいするものもほぼ同文です)、および「シャイロー」の博多港入港容認にたいする福岡県知事への抗議文(福岡市長にたいするものもほぼ同文です)は、つぎのとおりです。



米原子力空母「リンカーン」の佐世保入港容認に抗議する
米空母に反対する市民の会
2002年8月16日
佐世保市長 光武顕さま

 米空母に反対する市民の会は、1997年8月に、米空母「インデペンデンス」の小樽入港に反対する市民があつまってつくった会です。わたしたちの反対にもかかわらず、その翌月9月に「インデペンデンス」は小樽に入港しました。それは、日本の民間港へのはじめての米空母の入港でした。そのごさらに、2000年10月に、小樽港に米空母「キティホーク」が入港しました。
 米政府・米海軍は、小樽港への米艦船の入港目的を、これまですべて、友好親善、兵員の休養、物資の補給だとしてきました。それにたいして、わたしたちは、1、軍艦をつかっての友好親善はありえない、2、兵員の休養も、物資の補給も、軍事行動である、とあたりまえのことをいって、米政府・米海軍のいつわりに反論してきました。
 光武佐世保市長は、米原子力空母「リンカーン」(5350人乗り組み、攻撃機や爆撃機など85機搭載)の佐世保入港について、「目的は休養と補給。従来の入港と同じと受け止め、特別な感想はない。淡々と受け止めている」と述べたと伝えられています。しかし、「休養と補給」という目的は、あきらかに軍事目的です。
 こんかいの「リンカーン」を中心とする戦闘団の行動にかんして、米政府・米海軍は、「海外展開の一部としての佐世保寄港。全体的には東アジアへの米国の姿勢を示すため」と公言しています。
 「リンカーン」を中心とする戦闘団は、アフガニスタン民衆を殺戮する戦争に参加する途中に、佐世保、博多、横須賀などに寄港するのです。アフガニスタンで戦争をする予定の軍艦にのっている兵士を休養させ、食料や燃料や水を(あるいは、さらに弾薬も)補給させることは、アフガニスタン民衆殺戮に荷担することだと、わたしたちは考えます。
 今日、「リンカーン」は、佐世保に入港しました。長崎県警察は、昨日から「リンカーン寄港警備本部」を設置し、700人もの警察官を動員して「警備」していると伝えられています。反対する市民を威圧する過剰な警備のもとにおこなわれている「リンカーン」の佐世保入港は、佐世保市民をふくむすべての日本民衆を戦争に荷担させることであり、また米原子力空母の他港への入港に道を開くものです。
 光武佐世保市長が、米原子力空母「リンカーン」の入港を容認したことに抗議します。
 こんご、このようなことをくりかえさないでください。



米軍艦「シャイロー」の博多港入港容認に抗議する
米空母に反対する市民の会
2002年8月16日
福岡県知事 麻生渡さま

 米空母に反対する市民の会は、1997年8月に、米空母「インデペンデンス」の小樽入港に反対する市民があつまってつくった会です。わたしたちの反対にもかかわらず、その翌月、9月に「インデペンデンス」は小樽に入港しました。それは、日本の民間港へのはじめての米空母の入港でした。そのごさらに、2000年10月に、小樽港に米空母「キティホーク」が入港しました。
 米政府・米海軍は、小樽港への米艦船の入港目的を、これまですべて、友好親善、兵員の休養、物資の補給だとしてきました。それにたいして、わたしたちは、1、軍艦をつかっての友好親善はありえない、2、兵員の休養も、物資の補給も、軍事行動である、とあたりまえのことをいって、米政府・米海軍のいつわりに反論してきました。
 今日、米原子力空母「リンカーン」(5350人乗り組み、攻撃機や爆撃機など85機搭載)が佐世保港に、その随伴艦「シャイロー」(ミサイル巡洋艦)が博多港に、もう1隻の随伴艦「フレッチャー」(駆逐艦)が横須賀港に入港しました。こんかいの「リンカーン」を中心とする戦闘団の行動にかんして、米政府・米海軍は、「海外展開の一部としての佐世保寄港。全体的には東アジアへの米国の姿勢を示すため」と公言しています。
 「リンカーン」を中心とする戦闘団は、アフガニスタン民衆を殺戮する戦争に参加する途中に、佐世保、博多、横須賀などに寄港しました。アフガニスタンで戦争をする予定の軍艦にのっている兵士を休養させ、食料や燃料や水を(あるいは、さらに弾薬も)補給させることは、アフガニスタン民衆殺戮に荷担することだと、わたしたちは考えます。
 米原子力空母「リンカーン」の随伴艦「シャイロー」の博多港入港を許すことは、福岡県民をふくむすべての日本民衆を戦争に荷担させることであり、また米原子力空母の他港への入港に道を開くものです。
 麻生福岡県知事が、「シャイロー」の入港を容認したことに抗議します。
 これからは、福岡県のすべての港への軍艦船入港に反対してください。