戦争犯罪:ファルージャにおける市民の虐殺
War Crimes: Massacre of Civilians in Fallujah


 カナダの「グローバリゼーション研究センター(Centre for Research on Globalisation)」という団体のサイトに、「戦争犯罪:ファルージャにおける市民の虐殺」というページが公開されました。そこにあるのは、短いが非常にショッキングなビデオ映像です。「ファルージャにおける市民の虐殺」(Massacre of Civilians in Fallujah)と題するビデオには、2004年8月1日と日付が付いています。

War Crimes: Massacre of Civilians in Fallujah
http://globalresearch.ca/articles/FAL409A.html

 このビデオを紹介したスタン・ゴフ(Stan Goff )は、1996年まで米陸軍特殊部隊に所属し、ベトナム戦争、グアテマラ、グレナダ、コロンビア、ソマリアなど数々の特殊任務を経験した人物ですが、現在は、イラク反戦運動に身を投じ、「Veterans for Peace」「Military Families Speak Out」のメンバーであり、「Bring Them Home Now」の調整委員としても働いています。

 今回のこのビデオ映像は、彼とつながる軍のネットワークからの内部告発として届いたものと思われます。彼は、このビデオを、米軍の戦争犯罪の明白な証拠として公開したのです。彼は、次のようなコメントを添えています。

戦争犯罪
スタン・ゴフのコメント: 「手がかり(tell)」は音声の中にある。
パイロットが発射許可を求めるとき、多数の人々・・・武装していない人々がいることを報告する。人々。そして許可は即座に与えられる。これはミッション・ガイダンスが通りにいる誰でも撃てということであるという印である。これは明白な戦争犯罪であり、作戦命令の中の指揮者の公式の意図で始まる戦争犯罪である。最後のパイロットの満足の感嘆、「おお、すげえ! (Aw dude!)」 は、まさに、このふとしたサディズムがどのようにして占領軍の一部である人々の心理を支配するようになるか、そしてどのように地上の現実が「民族戦争(race war)」になるかを強調する。


 このサイトには、もう一つの戦争犯罪の証拠ビデオ「アパッチ・ヘリコプターによる虐殺」(2004年1月)も紹介されています。こちらは、最初、イラクの反米武装グループへの攻撃として、ABCレポートでTV放映されたものの一部ですが、後に、それが非武装の農民であったことが明らかになったものです。英Indymediaなど、インターネットや独立メディアを通じて、欧米で議論を巻き起こしています。

 私たちも、米軍の戦争犯罪の動かぬ証拠として、これらの映像を広め、批判の声を拡大して行きましょう。

2004年9月29日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局



彼らを消す、すげえ:パイロットたちはイラク「市民」への命中を祝う
Take them out, dude: pilots toast hit on Iraqi 'civilians'
By Andrew Buncombe in Washington
英『インディペンデント』 2004.10.6
http://news.independent.co.uk/world/americas/story.jsp?story=569207

 2004年10月6日の英インディペンデント紙によれば、ペンタゴンがこのファルージャ市民虐殺のビデオを調査していると述べた。今年4月にファルージャを攻撃した米攻撃機F16のコックピットで撮られたビデオの存在は、かなり前から知られていたが、昨日10月5日初めてメインストリームのチャンネル4ニュースで放送された。インディペンデント紙はそうコメントしている。

 日本ではおそらくまだ放送されていない。日本のメディアもきちんと放送すべきである。

(署名事務局 2004年10月6日)