[シリーズ米軍の危機:その4 もうだまされない]
『華氏911』と『戦場から届いた107通の手紙 マイケル・ムーアへ』

「そんなことで君の命を危険にさらしたことを、
僕は謝る。」(マイケル・ムーア)



 書名 マイケル・ムーアへ―戦場から届いた107通の手紙
 著者 マイケル・ムーア 著
 翻訳 黒原敏行 戸根由紀恵 遠藤靖子
 出版社 ポプラ社


(1)『華氏911』の直接の続編−−現役兵士たちからのメールが殺到
 今回の[シリーズ米軍の危機:その4]では、昨年10月に邦訳出版された『戦場から届いた107通の手紙 マイケル・ムーアへ』を紹介することで、現在の米兵がおかれている深刻な状況を明らかにすることにしたい。[シリーズ米軍の危機:その3 イラク帰還兵とイラク症候群]でも、幾つか本書から引用したが、ここではもっと本格的に書籍紹介の形で紹介する。

 「ドキュメンタリーの本筋を外している。」「あれじゃプロパガンダだ。」「すでに明らかになったものばかり。」「新しいものは何もない。がっかりした。」「平板でブッシュの心のヒダに踏み込んでいない。」「ブッシュ批判層だけに受けるものだ。」等々。−−『華氏911』は、ブームになった陰で意外にも反戦派、リベラル派から辛口の批判が向けられた。しかし、そうだろうか。米国という訴訟社会の中で、ブッシュ陣営の提訴を考慮に入れ、出せる映像、登場人物をギリギリまで制約されたことを、非難する人々はどこまで理解したであろうか。彼は反戦派を満足させるためにこの作品を作ったのではない。ブッシュに投票しそうな人々、ブッシュの宣伝に騙されている人々を対象に作ったのである。

 もちろん彼は破天荒である。ケリーが民主党候補になる前、クラーク元NATO軍事務局長を担ぎ上げようとするなど、ブッシュを倒すためには「なりふり構わず」と言ったところがあり、筋金の反戦派と言えないかもしれない。しかしテレビも新聞もラジオも大手企業メディアが軒並み翼賛体制の中で崩れていく中、映画・メディアという最も影響力のある領域で、反ブッシュ、反イラク戦争を徹底的に前面に出したのである。

 本書『戦場から届いた107通の手紙 マイケル・ムーアへ』は、米軍兵士とその家族からの手紙を集めたものである。第1章 イラクからの手紙、第2章 世界各地に駐留する米軍兵士からの手紙、第3章 退役軍人からの手紙、第4章 故郷からの手紙。全てが『華氏911』を見た兵士たちの反響だ。ムーアの映画は、騙されて戦地イラクに行かされた現役兵士たちの心を揺さぶり突き動かしたのだ。
 現実は高尚でシニカルな映画批評よりもっと複雑で意外で面白いということではないか。確かにムーア自身が驚いている。大勢の兵士から何千通ものメールが彼の元に送られているのだ。どのメールにもアフガニスタンとイラクでの任務への幻滅が書かれているという。ムーアは言う。「そうした意見がユニークで感動的なのは、左翼や反戦運動家の言葉じゃないからだ。−−それは戦争をしている人たちの言葉だ。彼らの意見がしっかりしているのは、戦争をじかに体験しているからだ。現地で人を殺すよう命じられている人たちが、徐々に、自分たちの仕事はアメリカの防衛とはほとんど関係がないことに気づき始めているのだ。」
 その意味で本書は、『華氏911』の直接の続編である。映画『華氏911』と『戦場から届いた107通の手紙 マイケル・ムーアへ』はワンセットである。映画を見た人はご存じだと思うが、この映画は2つの部分に分かれている。前半部はブッシュの最初の当選のいかがわしさ、フロリダの投票のごまかし、9・11勃発時のブッシュとぼけた怪しい振る舞い、ブッシュ一族ととサウジアラビア王族との緊密な関係等々、ブッシュ政権そのものを批判した部分だとすれば、後半部は派遣兵士とその家族に焦点を当てたものなのである。

 本書のプロローグには、マイケル・ペダーセン陸軍軍曹の家族宛の手紙が、エピローグにはアブドゥル・ヘンダーソン海兵隊伍長の手紙が納められている。ヘンダーソンはムーアが得意な突撃取材で連邦議員に、息子さんをイラクへ送らないか呼び掛ける時に軍服姿で同行したあの人物だ。
 ペンダーセンの手紙は、イラクで戦死する直前のもので、映画の中で母親が涙を流しながら家族の前で読んでいるシーンを覚えている人もいるだろう。この母親ライラ・プリスコムはムーアと同郷のミシガン州フリントに住んでいる。産業の空洞化で工場閉鎖が相次ぎ、実質の失業率は何と50%にも及ぶという。母親は「貧困からの離脱は軍隊に入り、奨学金で高等教育や職業訓練を受けることだ」と言い切り、イラク戦争にも賛成していた。ところが映画にも出てくるが、息子の戦死でこの戦争に疑問を持つようになる。
 息子は戦死の前に家族宛に出した手紙にこう書いた。「みんながあいつ(ブッシュ)を再選しないように、−−これは本気だ。」無謀で無法で何の意味もないこのイラク戦争から無事に帰還するためにブッシュ再選を阻止してくれ−−彼女の息子の悲痛な叫びであった。いわば彼の遺書だったのだ。


(2)「僕が君に謝らなくちゃいけない。」−−ムーアのこの言葉の意味は?
 本書の原題は「彼らは再び僕たちを信じてくれるだろうか?」(Will They Ever Trust Us Again?)である。『華氏911』のラストにも出てくるムーアの問いかけである。米軍の最高司令官であるブッシュ大統領を再び選べば、騙されて無理矢理、大義のない戦争に行かされている若い兵士たちは、それこそ「僕たちを信じてくれないだろう」、信じてもらうにはブッシュ再選を阻止すること、ブッシュに投票しないことしかない。ムーアはそう呼び掛けているのだ。(映画も本書も昨年11月2日の大統領選投票日前に上映され出版された。ブッシュ落選を狙ったものだった)
 ムーアは本書の「まえがき」冒頭において、あるイラク帰還兵から声をかけられた逸話を紹介している。兵士は当初ムーアを非難していたが、イラクに赴任した後、ムーアこそ正しかったことを悟ったと「謝罪」を申し出たというのだ。それに対して「君が僕に謝るのは逆だ−−僕が君に謝らなくちゃいけない。・・・必要ないだけじゃなく、一握りの強欲な連中のポケットを膨らませるだけの戦争に君たちを送り込んだんだから。そんなことで君の命を危険にさらしたことを、僕は謝る。・・・」
 この言葉も、イラクに行った兵士たちではなく、行かせるブッシュを選ぶ選挙民に責任があるのだというムーアの強い主張が込められている。

2005年3月31日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局


※『華氏911』は、現在レンタルビデオ店に出回っている。またDVDも出ている。この本と合わせて、ぜひご覧になることをお勧めする。




 書籍紹介
「戦場から届いた107通の手紙 マイケル・ムーアへ」


■ 「おれたちはだまされ、利用されたんだ。」
 「ナシーリアの市街で目にした、数え切れないほどの民間人の死体のなかには、子どものものもかなり混じっていた。それでも、おれはずっとこう信じようとしていた。これはもっと大きな善のために必要なことなんだと。おれたちの側の犠牲者も、イラク民間人の犠牲者も、無駄死にではないんだと、自分たちがしていることでアメリカは強い国になると、あのころは信じ込んでいたんだ。… おれたちはだまされ、利用されたんだ。この裏切られた悔しさは、ちょっと言葉にならない。」(2004年3月28日 「イラクの自由」作戦に参加した海兵隊兵長ショーン・ヒューズ)

 どの手紙にも、現場を体験してきた人々ならではの切実な心情があふれている。
 海兵隊員であった兄を湾岸戦争で亡くした女性からの手紙の中の言葉は、そうした人々の思いを代表するものであろう。
 「あなたは死んだ兄と、私の母や妹をはじめとする身内の者と、私自身の、声にならなかった声、歌にならなかった歌を、掬いとってくれました。…あなたが映画で伝えたように、海兵隊に志願する人は、恵まれない境遇の、教育のない、貧しい人たちです。兄はまさしくそういう人で、愛国心に燃えていた点も型通りでした。」(2004年7月12日 ミッシュエル・セカラ)

 ムーアの『華氏911』は、全世界に大きな反響をもたらした。その中でも特筆すべきは、戦場にいる兵士たち自身が、ブッシュの戦争政策に疑問を持ち始めたという点である。これまでブッシュ大統領を信じてきた人々までもが、大義なき戦争に自分や家族の生命を供することに疑問を抱きだしたのである。
 例えば、次のような考えを持っている人々が、およそ自分の信条を変えるなどということが想像できるだろうか。

 「当時のぼくは、洗脳されていたとは言わないけれど、偏りのない視点を持っていたとは絶対に言えません。戦争を支持しない人がいるなんて、どうしても理解できなかった。今の大統領のどこが悪いんだと思っていた。ひとつの国を解放するんだから! 邪悪な独裁者を倒すんだから! 世界を救うんだから! …ぼくはブッシュを、神がぼくらに遣わされた聖なる存在だと思いこんでいたのです。」(2004年5月17日 ジェイコブ・A・ブルックス 19歳の空軍兵士)

 「私はガチガチの保守派として育てられました。…家族は軍人家族で、私はいつも建国の父たちに関することや、ほかの偉大なアメリカ人の著作を読んでいました。リベラル派というのは感情に流されている社会主義/共産主義シンパのドロボーたちで、ほとんどがアメリカを神の存在しない、堕落した泥沼のような状態に追い込みたがっているのだと、私は教えられました。」(2004年7月21日 アリソン・ダンカン 女性空軍兵士)
 
 『華氏911』を見た彼や彼女は、心を揺さぶられ、自分がこれまで抱いていた考えとは全く異なる主張に耳を傾けだした。それは、この映画がムーアの主張を一方的に押しつけるものであったからではない。そこには、彼ら自身がイラクなどに派遣されている間に感じ続けてきた疑問――どうしてアメリカは世界から憎まれているのか――への答えがあったからである。

 「イラクに向かうぼくは、ひどいやつらを成敗しにいく気分でした。『イラクの馬鹿野郎、イラク人の馬鹿野郎。まとめてぶっ殺してやる』ってなもんです。」(2003年7月12日 R・H 「イラクの自由」作戦に参加)
 このような兵士が『華氏911』を見て、「なんであんなことを考えたんだろうな」と自省し、軍隊内でブッシュ批判をするようになった。しかし、そんな彼は「共産主義者」や「裏切り者」と呼ばれ、政治的意見を口にすることを禁じられてしまった。

 こうした例は枚挙にいとまがない。例えば、次の手紙を書いた兵士も、その政治的意見のために、軍隊内で孤立を強いられてきた。 
 「脅威に見える者がいたら、何かされる前にどうにかしろ――ぼくらはそう教わりました。でも、ぼくはそんなふうにいつも緊張している生き方は知らなくて、慣れるのには、ほんと苦労しました。隊の人間と話をするのもしんどいことです。家族から引き離された理由はインチキにすぎないとか、『大統領』はこっちのことなんか何も気にかけていないといった話は、誰も聞きたがりません。あなたがどんな真実を教えてくれたって、連中は何も知らないまま戦争を正当化したいんですよ。ぼくはここではかなりの嫌われ者です。…」(2004年3月9日 特技士官ウイリー)
 この兵士は、自分の考えが部隊にも家族にも理解されず、鬱々とした気分に苛まれていた。ところが、この兵士から8月に再びメールが送られてきた。そこには、このように書かれていた。
 「最初のメールを出してから、ぼくの基地では、『華氏911』の違法コピーが百本ほど売られています。すっげえ大ヒットというわけで、士気・福祉・余暇事業部で上映を企画中です。戦争に対する見方は、ここについたころにくらべて完全に逆転しました。最初の週に迫撃砲の攻撃で一名が死亡し、それから完璧に様変わりしたのです。…」
 死者の出た全ての部隊がこのように見地を変えるわけではない。おそらく、嫌われ、孤立しながらも自分の意見を主張したこの兵士の存在なくしては、こうした事態にはならなかったであろう。


■「志願制」の実態は事実上、貧しい者、労働者、マイノリティに対する「徴兵制」
 ムーアの映画が兵士たちの心をとらえたのは、兵士たちの境遇に寄り添い、その視点から描き出したことも大きな要因になっているであろう。
 「さて、ここからぼくの身の上話です。十六歳の時に募集官から入隊を勧められ、志願できる十七歳になるとすぐに入隊しました。ハイスクールに通うあいだのいい小遣い稼ぎになると思ったし、何も起きっこない、アメリカが戦争を始めるはずなんてないと思ったからです。それが二〇〇一年七月です。…ぼくのこれからの人生がどうなるかは不明ですが、十六歳のひよっこのとき、小遣いと奨学金ほしさにやっちまったことをつくづく後悔しています。」(2004年8月5日 アンソニー・ピーチ イラクとクウェートで勤務する州兵)
 このような青年の境遇と、ブッシュやネオコンの関係者、そして彼らとビジネスの上でも政治的にも緊密に結びついているサウジアラビアの王族たちが享受している生活との間には越えがたい溝がある。そしてその両者の関係はまったく一方的なものである。ブッシュらは貧しい若者の生活など歯牙にもかけない。しかしながら、若者はその生命をかけて彼らの利益を守っているのである。この映画を見た者はそれに気づかずにはおれなくなる。

 「たしかにぼくは政府との契約書に署名して軍務につくと約束した。誇りを持って約束した。でも、ぼくたちの軍隊がこれほど利己的で陰険で、不名誉な形で利用されるなんて思いもよらなかったんです。ほんの数人のお偉いさんのために命を懸けろとは、誓約書のどこにも書いてなかった! ぼくの誓約書にあったのは、アメリカ合衆国憲法を守り抜くべし、それだけなんだ!」(2004年7月13日 マイケル・W バグダッド南西部で勤務する30歳の州軍歩兵)

 「ブッシュ『大統領』に送り出された人間としては、ぼくみたいなのがいちばん多かったはず。労働者階級で、奨学金の返済のために軍隊に入り、そこへ9.11がドカンときて、ある日目が覚めたらそこはアフガニスタン。一年後にはイラクにいて、おれたちここで何やってるんだ状態。それにしてもどうしてみんな何も見ようとしないのかな。特に隊の仲間です。ブッシュにこんな目に遭わされて、まだあの男に投票しようとする連中。ああ、マスコミの威力、マスコミがすりこんだ恐怖の偉大さよ。ぼくとしては、中東やそこの指導者たちより、自分の国の政府の方が恐ろしい。」(2004年3月11日 エドワード・ダルトン イラクから帰還したばかりの空挺師団兵士)

 ムーアの元に寄せられた手紙の中には、情報部の元上級士官からのものまである。
 「ブッシュが、私や私の友人、仲間、部下を戦争での謂われ無き危険にさらし、しかもその戦争ときては、アメリカ上流階級のひとにぎりの選ばれし者が私腹を肥やすために画策したものだとわかってからというもの、私は完全な反ブッシュになりました。」(2004年8月27日 アンドルー・バルサザー バグダッドに情報部上級将校として10ヶ月駐留 現在は退役)」
 その手紙には、米国がイラクで行っている事柄の実態が具体的に暴かれている。一人一人の兵士を防御する装備がお粗末なこと、国策決定者によって雇われた請負業者がイラクの復興どころか問題を悪化させ、いっそうの政情不安に導いていること等々。2003年5月、CPA(連合国暫定統治機構)は、ナジャフの市長にスンニ派の人物を指名した。しかし、ナジャフはシーア派の聖地なので、このCPAのやり方に抗議が巻き起こった。そこで、海兵隊大隊長がスンニ派の市長を降ろして選挙を行うよう指示を出し、実際に選挙が行われ、その結果が発表された。しかしながら、その数日後、CPAはこの選挙は無効と発表したのである。
 この元将校はこう断じる。「このナジャフでサドル氏が反米演説をすれば人々が集まったことに、なんの不思議があるでしょうか。」


■家族や知人、教え子が戦地にいる人々からの手紙
 家族や知人、教え子が戦地にいる人々からの手紙も収録されている。
 息子がイラクに派遣された母親は、映画の中でムーアがやったように、イラク戦争を支持している共和党議員たちに「あなたは自分の子供を兵士にしてイラクに送り出す気がありますか?」と問いただそうとしている。
 「私にも協力させてください。手紙ならいくらでも書けます。議員にファックスを送るのも得意です。新聞のインタビューも受けられます。もう怖い相手はいません。自分の考えをはっきり言うことを怖れません。私はとてもお喋りです。私には失うものなどないのです。あるとすれば、息子です。…私にはカメラクルーも、お金もありません。でも、時間ならあります。ずぶとい神経もあります。」(2004年3月7日 M・B)

 かつて自分の学生だった若者がイラクで戦死したという報に接した教師は、その日のうちにムーアに手紙を送ってきた。(その学生が州兵に志願したのは、地域が災害に遭ったときに奉仕でき、また学資を得るためでもあった。)
 「イラクでの死には顔があります――それは、腕を組んだ美しい花嫁に愛情のこもったまなざしを向けて微笑んでいる、優しそうな、若々しい顔です。クリスは二十四歳でした。ラヴィ二アは未亡人になるには若すぎる年です。」(2004年4月21日 マーガレット・ライマー 南メイン大学の英語教師)
 彼女は精力的に反ブッシュの運動を展開した。伝統的に共和党の強い町で、資金集めではなく「良心」集めの集会を主催したりもした。
 ブッシュの再選で、彼女の努力は水泡に帰したであろうか? ここに手紙を寄せた人々がもうブッシュには投票しないと決めたことは、みな空しいことだったのだろうか。
 これらの手紙には、無力感や悲しみや絶望が数多く書かれている。しかし、それにもかかわらず、真実を知った喜びの念はそれをはるかに上回っている。

 「もうだまされない。」――『華氏911』の最後でムーア監督が言った言葉は、人々の中に燎原の火のように燃え広がりつつある。





[シリーズ米軍の危機:その1 総論]
ベトナム戦争以来のゲリラ戦・市街戦、二巡目の派兵をきっかけに顕在化した過小戦力、急激に深刻化し増大し始めた損害


[シリーズ米軍の危機:その2 イラク帰還兵を襲うPTSD]
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[シリーズ米軍の危機:その3 イラク帰還兵とイラク症候群]
イラク症候群:イラク帰還兵をめぐる諸問題の急速な顕在化