イラク戦争劣化ウラン情報 No.20      2004年9月6日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局 吉田正弘

UMRCからの新しい情報について


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(1)UMRCからの新しい情報について
(2)帰還自衛隊員に対する極めて疑わしい「被曝確認」と称する「血液検査」
(3)英国のイラク帰還兵士の劣化ウラン被曝に関するテッド・ウェイマンのコメント
(4)英国労働者、劣化ウラン被曝でハネウェルを訴える
(5)付属翻訳資料
 翻訳資料1 新しいビデオへのテッド・ウェイマンのコメント
 翻訳資料2 トラップロック平和センターのビデオ紹介
 翻訳資料3 英国兵士中での被曝兵士についてのテッド・ウェイマンのコメント
 翻訳資料4 劣化ウランによる汚染で英国人がハネウエル社を告訴に踏み切る
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(1)UMRCからの新しい情報について。
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 7月26日以来ダウンしていたウラニウム医療研究センター(UMRC)のウェブサイトが8月12日に復旧しました。サイトは外部からのサイバー攻撃によってダウンさせられていました。UMRCのメールボックスには7月の初めから、1日に5000通、多い時には1時間に1000通ものスパムメールが投げ込まれ、何者かによる攻撃が続いていたのです。
 嬉しいことに復旧したサイトには二つの新しい情報が紹介されています。一つ目は、イラクのウラニウム汚染調査について学会での発表が始まったことです。第1弾として6月11〜15日にワシントンの保健物理学会第49回年次総会のポスターセッションで公表されたイラクの土壌汚染について具体的なデータが掲載されたポスターが載っています。土壌のサンプルはバグダッド市内、バグダッド国際空港、スウェイラ、アル・カシブ(バスラ)の10カ所で採取されました。ウラン238と235の比率から、はっきり劣化ウランが検出されているだけでなく、その中の幾つかからはとんでもない高いレベルのウランが検出されています。
※「Uranium Contamination of Iraq Soils by US and UK Forces, Operation Iraqi
Freedom and Operation TELIC」Posted August 11, 2004 
http://www.umrc.net/downloads/UMRC_HPS_2004_Poster2.pdf

 二つ目は、「医師たち、劣化ウラン、そして死にゆく子どもたち」というドイツのテレビ局の作ったビデオの英語版の紹介です。このビデオは昨年の9月〜10月にUMRCのイラク調査を行ったテッド・ウェイマン氏や調査に同行したドイツのギュンター博士の調査の様子を追いかけています。さらにドラコビッチ博士、イラクのハッサン医師などが登場します。このビデオは米の平和団体「トラップロック平和センター」が販売しています。そのウェブサイトにテッド・ウェイマン(UMRCの副所長)がビデオについてのコメントを書いています。(翻訳資料1,2参照)

 このコメントの中で新しく二つのことが公表されています。第一に、バスラ住民の尿の中から劣化ウラン、非劣化ウラン、天然ウランではなく、濃縮ウラン(濃縮度は低いようですが)が検出されたという衝撃的な事実です。なぜ濃縮ウランなのか。現時点では検出されたという事実が明らかになった段階であり、詳細については学会での公表を待たなければなりません。劣化ウラン、非劣化ウラン(アフガニスタン)についで濃縮ウランまで兵器に使われている可能性が出てきたわけです。今後の調査研究の進展に注目していきたいと思います。

 第二に、UMRCの現地調査チームが、従米英政府が劣化ウラン使用を認めている劣化ウラン弾(非爆発性の)とは異なる、爆発性の(炸薬を組み込んだ)劣化ウラン弾の使用の証拠を発見したというものです。“非爆発性の劣化ウラン弾”も“爆発性の劣化ウラン弾”も、共に戦車などの装甲を貫通しするのですが、その貫通穴の様子が異なるので区別できると言っています。ウェイマン氏は、従来の劣化ウラン弾の他に、対戦車榴弾と自己鍛造弾に劣化ウランが使われていると報告しています。これらは火薬(炸薬)を内部に持つ弾丸で、火薬前面のライナーと呼ばれる金属体が劣化ウランで作られている可能性があるとダイ・ウィリアムズ氏によって示唆されていたものです。
 今回UMRCは、これらの弾丸による貫通口からの放射線を検出したものと思われます。米軍は従来の劣化ウラン弾(戦車砲弾と機関砲弾)の存在しか認めていません。UMRCのアフガニスタン調査では貫通型爆弾にウランが使われている可能性が強まりました。今回の調査では、TOW、マーベリック、ヘルファイアーなどイラク戦争で多数使われた対戦車ミサイル(これらは対戦車榴弾や自己鍛造弾の弾頭を持ちます)も劣化ウラン製である可能性が出てきたのです。
※弾頭の種類については、参考に以下のサイトをあげておきます。
(従来型の劣化ウラン砲弾である離脱装弾筒付翼安定徹甲弾)
http://sus3041.web.infoseek.co.jp/contents/shell_var/apfsds.htm
(対戦車榴弾)http://sus3041.web.infoseek.co.jp/contents/shell_var/heat.htm
(自己鍛造弾)http://sus304l.hp.infoseek.co.jp/shell_var/efp.htm
(貫通口の違い)
http://sus3041.web.infoseek.co.jp/contents/armor_brake/armor_brake.htm


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(2)帰還自衛隊員に対する極めて疑わしい「被曝確認」と称する「血液検査」。
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 北海道新聞(8月6日付)は、「防衛庁の先崎一(まっさきはじめ)陸上幕僚長は五日の記者会見で、イラク南部サマワで約三カ月活動し帰国した陸上自衛隊第二師団(司令部・旭川)を主力とする第一次派遣部隊の全隊員約460人に血液検査を実施した結果、劣化ウランが検出されなかったことを明らかにした」と報道しました。取材した記者によれば、「サマワにいた米軍兵士が被曝したが、自衛隊員はどうなのか」との記者の質問に、陸上幕僚長が「劣化ウランに被曝すれば血液が薄くなるようなので血液検査で確認した」と答えたそうです。(表現は正確ではありません)。記者は、血液検査で検出できるかどうかはともかく、まずはそういう発言をしたことを報道する必要があると判断して掲載したそうです。

 ウランの体内被曝を検査する場合、通常行われるのは尿(24時間尿)のウラン濃度の測定です。劣化ウランか天然ウランの確認には質量分析器による同位体ごとの濃度測定が必要です。時間も費用も非常にかかる分析です。(私たちが支援しているUMRCでは一人あたり700ドルを必要とします)。

1) 確かに血液検査でもこの分析は可能かもしれません。しかし血液検査は、尿のようにウランが濃縮されない、量を集めることが難しい、時間がたつと固まるなどの欠点があり、実際には非常に難しいのではないかと思います。

2) 防衛庁がこの方法でやっているようには思えません。記者会見の時に「血液が薄くなる」のようなことを言っているようですから、白血球や赤血球数を測定しているのかもしれません。「放射線を浴びると白血球が減少する」とよく言われますが、ひょっとすればこれをやっているのではないでしょうか。「放射線業務に従事し、管理区域に入る労働者に関する健康診断」を定める「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行規則」の検査項目に「末しょう血液中の血色素またはヘマトクリット値、赤血級数、白血球数および白血球百分率」があります。これを適用している可能性があります。(検査そのものについては一般の健康診断時の血液検査にもこの項目はあります)。
 しかし、これはガンマー線などの放射線を大量に浴びた場合の急性症状(血液を造る骨髄が放射線で損傷を受けたことによって血液成分が変化する)の測定用です。もし、これで異常が出ればそれこそ大変なことでしょう。ところが、問題になっている劣化ウランはアルファー線核種であり、低レベルの被曝ですから、この方法ではウランへの被曝は検出できません。だから、もしこの方法で帰還自衛隊員全員を調べて「異常がない」と主張しても何の意味もありません。被曝していないという証拠ではないからです。せいぜい役人的なごまかしです。(あるいは何も知らない自衛隊員や家族への気休めでしょう)

3) もちろん血液を調べて被曝を調べる方法がないわけではありません。血液中の白血球の染色体の異常頻度を調べれば、放射線を浴びたかどうか知ることができます。最近のイギリスでの帰還兵の裁判で証拠として提出された方法だと思います。この場合、被曝の元が劣化ウランかどうかはわかりませんが、2)の方法よりも低い線量でもわかるので被曝の有無を調べることは可能だと思います。ただし、2)の方法よりも遙かに手間と費用のかかる検査を要します。

 イラク派兵自衛隊員に対し、微粒子状の劣化ウランを測定できないガンマー線用のサーベイメータを持たせて、さも「安全確認」をやっているように見せかけ平然としている防衛庁です。ごく一般的な血液検査だけしかしていない可能性が極めて大きいと思います。もしそうなら派兵中もアリバイ的でデタラメな「測定」をやった上に、帰還後もアリバイ的でデタラメな「検査」をやって、派兵自衛隊員とその家族を騙したことになります。これは今後追及によってはっきりとさせなければならないと思います。


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(3)英国のイラク帰還兵士の劣化ウラン被曝に関するテッド・ウェイマンのコメント
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 イラク戦争(英軍の作戦名はテリック作戦)から帰還した英国の兵士の間で、尿の中のウラン濃度の異常に高い兵士がいることについてはすでに劣化ウラン情報No.14お知らせしました。
※イラク戦争劣化ウラン情報 No.14 
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/DU/no_du_report14.htm

 このことに関わってUMRCのテッド・ウェイマン氏の書いたコメントがアメリカの「トラップロック平和センター」のウェブサイトに紹介されています。(翻訳資料3参照)
 このコメントは二つの意味で重要です。一つ目は、英国の劣化ウラン監督委員会(DUOB)のロン・ブラウン氏が、英国帰還兵が劣化ウランを示す同位体比が「例外的でない」、すなわち通常値だと言明していることを批判して、「ということは裏を返せば“少量”ながら劣化ウランが検出されたことを示している」と切り返して主張していることです。
 二つ目は、すでに指摘したことですが数百ナノグラム/リットルという異常なほど高い総ウラン濃度を示した兵士がおり、これはアフガニスタンでの調査結果の中でUMRCが指摘した非劣化ウランを使った兵器との共通性がある可能性があるということです。

 さらに、このコメントに関して重要なのは、テッド・ウェイマン氏が英国の劣化ウラン監督委員会(DUOB)のメンバーでもあるクリス・バズビー博士にこの件についてのコメントを求めていることです。博士は、ウェイマンの書いたものを総じて認めた上で、英政府が通常値としている30ng/lという尿中のウラン濃度が対象となった兵士の中で確率的にいかにまれにしかない高い値かを示しています。また英政府がバズビー博士にさえイラク戦争帰還兵の検査結果を教えないのは、「何か隠しているに違いない」と言っています。英政府の言明とは裏腹に、英国帰還兵の検査結果について一層疑惑が濃くなった訳です。


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(4)英国労働者、劣化ウラン被曝でハネウェルを訴える
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 米国と共同でイラク戦争を遂行した英国において、劣化ウラン被爆の問題で裁判闘争が相次いでいます。帰還兵士側が勝利したケースもあるその英国で、新しい裁判が起こされます。今回の裁判の訴えを起こすのは、帰還兵ではなく、英国のサマーセットにある米ハネウェルの軍需工場で働いていた労働者リチャード・ニビイ・デービッド氏であり、裁判の相手はハネウェルです。デービッド氏が就労中に、工場が劣化ウランを被曝させ健康被害を与えたというのです。この裁判の争点は、デービッド氏が劣化ウランに被曝していたという事実です。工場側の劣化ウランは使っていないという弁明にもかかわらず、彼の体内からは劣化ウランが検出されたのです。また原子炉の中でしか生み出されないウラン236も検出されています。この労働者の相談に乗り、劣化ウランの分析を行ったのはUMRCのアサフ・ドラコビッチ博士ですした。デービッド氏は多くの専門家に裁判での支援を訴えています。
 この件について英オブザーバー紙が伝えた7月11日付の記事を紹介します。(翻訳資料4参照:翻訳は東京のピース・ニュースにお世話になりました)

■ 事務局からのお願い
 UMRCのイラク・ウラン被害調査のためにこれまでに284万円余(7月20日現在)を皆さんからカンパして頂き、順次送金しました。しかし、残念ながらまだ費用の関係で分析ができないイラク市民と環境サンプルがたくさん存在します。残りのサンプルの分析を進め、ウラン汚染の実態を明らかにするために、さらに皆さんのご協力をお願いします。分析費用のカンパを下記口座までお送りください。
 振り込み口座番号 00950−5−264696
 口座名 UMRCイラクウラン被害調査カンパ事務局

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(5)付属翻訳資料
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(翻訳資料1)
「医師たち、劣化ウラン、そして死にゆく子どもたち」へのテッド・ウェイマンのコメント

 米国と英国は、イラクの環境、民間人と有志連合自身の兵士を汚染している新しいウラン兵器を配備しています

 2003年の9〜10月、「衝撃と畏怖」空爆作戦と「迅速優越」作戦による地上軍のイラク侵攻が終わって5ヶ月後に、ウラニウム医療研究センターUMRCは生物学的(尿)サンプルや環境サンプル収集、公衆衛生調査、野外での放射線測定の実施ために現地調査チームを送りました。UMRCがこの現地調査の目標としたのは、有志連合軍のウランに汚染された兵器の使用に由来する放射能汚染の範囲と性質を決定することです。UMRCは、M・アリ・シャイックリー博士に案内してもらいました。
テッド・ウェイマンに率いられたシャイックリー博士とUMRCのスタッフは、バグダッドとバスラの「イラクの自由」作戦の戦場を調査するために、シーグバルト・ホルスト・ギュンター博士と一緒に旅行しました。ギュンター博士も、イラクの病院と患者について独立の調査を行っており、米英軍の爆弾やミサイルのフォールアウトや戦場の汚染物に被曝した、湾岸戦争とイラク戦争の両方の市民の患者について内科医や外科医をインタビューし、医学的な影響と症候を調べていたのです。

 戦場で撮影され、フリーダー・ワグナーによって制作された「医者たち、劣化ウラン、そして死にゆく子供たち」というフイルムは、ギュンター博士とUMRCの現地調査での共同の活動とそれぞれ独立の活動の両方の面を記録しています。それはまたギュンター博士とUMRCの国際的な研究責任者であるアサフ・ドラコビッチ博士の会合でのインタビューの抜粋を含んでいます。ギュンター博士は、湾岸戦争Tの後でイラク人とその環境のウラン汚染を初めて明らかにした医者でした。ドラコビッチ博士は米国、英国、カナダにおける湾岸戦争帰還兵の劣化ウラン汚染の問題に、専門的な医学界とNATOの国防当局の関心をはじめて喚起しました。

 UMRCによって集められた最新のイラクの現地調査サンプルは、フランクフルトのJWゲーテ大学、岩石学と地球科学研究所のアクセル・ゲルデス博士によってプラズマ誘導質量分析器を使って分析されました。尿と環境サンプルは劣化ウランと異常に高い水準の人工的超ウラン元素同位体ウラン236によって汚染されていることがわかりました。表面土や水路の水と同様に、市民から見つかった劣化ウランの同位体組成はイラクで使用された兵器が2つの、あるいはたぶん3つの冶金学的に異なる金属(ウラン金属の備蓄の中の)から製造されたことを示しています。土と水のサンプルは空爆が行われた都市の近郊と機械化された戦場のどちらにも劣化ウランが使用されたことを示しています。

 米国と英国に主導された戦場から採取されたいくつかの土のサンプルに発見された劣化ウランの量(存在比)と純度は、UMRCと他のグループが1991年の砂漠の嵐作戦での放射性物質拡散兵器の使用についての独立の調査を開始して以来公表されたものの中で最も高いレベルでした。バスラの集水溝の流水と真水の供給タンクから採取した水サンプルの中のウランの量は、バルカン半島やイラクで使われたウラン兵器の副産物による水サンプルの中の公表された劣化ウランのレベルよりはるかに高いものでした。

 イラクの市民から採取された尿のサンプルは、「衝撃と畏怖」空爆作戦の間にバグダッドとそこにある政府機関、通信施設に対して行われた攻撃が劣化ウランに陽性であることを示している。事実上、市全体が汚染されたので、旧市内の民間人の汚染の源を知ることはできません。アフガニスタンの「不朽の自由作戦」で集められた尿や環境のサンプルと異なり、調査チームは非劣化ウランの集積を発見しませんでした。一人のバスラ市民−−彼はバスラに対する都市爆撃にさらされたのですが−−から採取された尿は、ウラン235と238の比率で天然ウランでもなく劣化ウランでもない、濃縮ウランを示す異常な同位体構成でした。バスラの南で、英国の砂漠のネズミ部隊によって行われた同じ戦場に隣接して生活し、そして被曝した住民の体の中から濃縮したウランが検出されたのです。英国国防省のDUOB(劣化ウラン監督委員会)によると、バスラに侵攻するために戦い、同市を占領した英国第1装甲師団のメンバー達から採取された尿サンプルには、英国の住民の通常値の数百倍もの非劣化ウランが排泄されているという。もっと低いレベルでの劣化ウランの検出については、ズバイル−バスラ−シャトー・アラブ地域で従軍した英国軍の中で検出されたことを国防省は認めている。

 視聴者は、フィルムの中で新しいクラスのウラン兵器の証拠を見るでしょう。戦場でその独特な衝撃の痕跡によって確認された新しい兵器は高性能火薬を使ったもので、対戦車用とバンカー[陣地]攻撃用(バンカー貫通用ですがバンカーバスターとは区別されます)の弾頭です。フイルムの中で、異常な破砕を受け、クレーターがあき、車体を溶かしてできた穴があいたイラク軍戦車の装甲の表面で高いレベルの放射能が検出されているのを見ることができるでしょう。この弾頭の衝撃跡は、映画中の他の例で示される「不活性な劣化ウラン運動エネルギー貫通体」(非爆発性のタイプ)のきれいな貫通チャンネルと違っています。

 米国と英国は対装甲用とバンカー攻撃用弾頭にウランを使っていることをまだ公には認めていません。それは比較的無名のクラスの弾頭で「高性能火薬を装填した貫通体」と呼ばれる弾頭です。2つの新しいタイプのウランを使用した高性能火薬装填貫通体がイラクでは確認されました。(1)爆発成型貫通体FEP(自己鍛造弾SSF:Self Forging Fragmentsとも呼ばれる)、そして、(2)成型炸薬貫通体(対戦車榴弾とも呼ばれる)です。EFP-タイプの衝撃の跡は、フイルムの中でギャンター博士によって調査された戦車に見ることができます。UMRCによってこれとは別に、同じような放射能を帯びている衝撃の効果跡は、米国と英国の双方の戦場で非爆発性の、よく知られた劣化ウラン製の貫通体の跡と並んで、爆発成形貫通体にウランが使われていることが記録されました。

 UMRCの採取した尿のサンプルは、戦場にさらされた市民と爆撃された市街に残っている市民が劣化ウランで汚染されたことを示しています。そして主要な戦闘が終わって5ヶ月がたっても彼らは尿の中に劣化ウランを排泄し続けているのです。表面土と水はウラン兵器によって非常に高レベルに汚染されたので、UMRCの現地調査チームは現地調査活動の間に劣化ウランの吸入によって汚染されたほどでした。UMRCはまた、サマワに配備されていた第442憲兵部隊の米兵が劣化ウランで汚染されていることを明らかにしました。彼らが配備されたサマワの場所は放射線の測定レベルが高かったのでオランダ軍はその場所を使うのをやめました。その後で、日本の自衛隊が有志連合の任務をサマワで引き継ぎました。

 UMRCがイラクで採取した土のサンプルの実験室での分析結果は査読された後に2004年7月の米国保健物理学会2004年総会で発表されました。尿のサンプルの結果は今査読されているところで、2004年中には公表されるでしょう。これらの結果の詳細は今後の科学的な国際会議で報告され、公表されたものは会議でのポスタープレゼンテーションの形式でUMRC.netで見ることができます。

 テッド・ウェイマン
 ウラニウム医療研究センター副所長


(翻訳資料2)
トラップロック平和センターのサニー・ミラーによるビデオ紹介
「医者たち、劣化ウラン、そして死にゆく子供たち」

Website: http://www.traprockpeace.org/depleted_uranium_iraq.html
2004年8月11日

 帰還兵、軍人の家族、活動家と関心を持っている人は、フリーダー・ワーグナーとバレンティン・サムによってドイツのテレビ放送向けに制作された記録映画の英語版を注文することができます。この新しいすばらしいビデオは、2004年にドイツでオチョワ・ワーグナープロダクションによって発表されたばかりです。そしてマサチューセッツのディアフィールドにあるトラップロック平和センターのウェブサイト、www.traprockpeace.orgを通して入手可能です。

 「医者たち、劣化ウラン、そして死にゆく子供たち」は、イラクに対する最近の戦争での放射性兵器の使用とその影響を暴いています。ストーリーは多くの国の市民によって語られ、イギリスの2人の帰還兵ケニー・ダンカンとジェニー・ムーアのコメントで始まります。彼らは「劣化ウラン弾」と呼ばれる放射能に被曝したこと、そして彼らの子どもの先天性異常について話します。アルバート・シュヴァイツァー博士の元同僚であるシーグバルト・ホルスト・ギュンター博士、ウラニウム医療研究センターのテッド・ウェイマンがドイツとカナダからそれぞれイラクに旅行し、イラクでウラン汚染を評価します。

 ウェイマンはUMRC(http://www.umrc.net)の分析のためにサンプルを集める調査チームを指揮しました。彼は2003年のイラク現地調査での驚くべき発見について話します。「人間からの、また環境のサンプルは、劣化ウランと異常に高い水準の人工の超ウランの同位元素ウラン236を含んでいるのが見つかりました。視聴者は、フィルムの中で新しいクラスのウラン兵器の証拠で見るでしょう」。これらは「バンカー攻撃用」爆弾(原文のまま)を含んでいます。

 医者として、ギュンター博士は、このような汚染が引き起しうる健康への影響に特別に関心を持っています。バスラの病院で、ジェナン・ハッサン博士は進行中の健康への大惨事を明らかにしました−−癌の10倍の増加と先天性異常の20倍の増加。癌病棟のぞっとする現実は、劣化ウラン弾が何世代にもわたって市民に害を加えないと証明されない限り、これらの兵器の使用を止めざるを得ないという適当な警告を提供します。

 UMRCの創設者であり、米陸軍の元大佐であるドラコビッチ博士は、ウランが集中しない毛髪の中のウラン検出という極めて質の悪い方法をカナダの帰還兵たちに使っているカナダ政府が100万ドルを無駄にしていると言います。

 「医者たち、劣化ウラン、そして死にゆく子供たち」(VHS NTSCフォーマット)を購入するためにはhttp://www.traprockpeace.org/depleted_uranium_iraq.htmlをご覧ください。
非商業的、非企業宣伝の使用に限って価格は25.00ドルです。(米国内の一級郵便料金を含みます。[日本から注文しても25ドルです])

サニー・ミラー、トラップロック平和センター所長
2004年8月9日


(翻訳資料3)
英国兵士中での被曝兵士についてのテッド・ウェイマンのコメント
(出展)トラップロック平和センター

http://www.traprockpeace.org/tedd_weyman_15july04.html

 この話題が論争の的になっているために、筆者テッド・ウェイマンはクリス・バズビー博士に論文の見直しを求めました。バズビー博士は以下で述べられたDUOB(劣化ウラン監督委員会)に出席していました。バズビー博士のコメントはこの分析の後につけられています。

<<英国国防省と英国の報道が無視したテリック作戦参加英兵士の中での非劣化ウランと劣化ウランの異常に高いレベル>>

テッド・ウェイマン
ウラニウム医療研究センター副所長

[下記のものは英国の劣化ウラン監督委員会(DUOB)の議事録中の議論についてのコメントです。DUOBは、劣化ウランへの過去の被曝を評価するための尿の検査のための契約の過程を監督するための専門家による独立委員会として作られた。DUOBは、帰還兵士の代表者とともに疫学、毒物学、スクリーニング、質量分析等の分野の専門家から構成される。委員会には国防省(MoD)、保健省、安全衛生庁(HSE)、帰還兵士を代表する事務弁護士からの多数のオブザーバーも加わっている。]

「[イーヴォル・]コナリー氏は、テリック作戦[イラク戦争での英軍の作戦名]に参加した兵員の生物学的モニタリングを最新のものにすることを求めた。[ロン・]ブラウン氏は、約70人の個人が現在までに検査されたと述べた。そのうち62人は、英国南部の平均だと考えられる尿中のウランレベル(30ng/l以下)を示した。どれも劣化ウランを示す例外的な(exceptional)同位体比ではなかった。ドイツを本拠地とする少数の兵士は、天然ウランの同位体比であるが、1リットル当たり数百ナノグラムという尿中の総ウラン濃度を持つことがわかった。これまでに尿から劣化ウランが検出された唯一の兵士は「レベルT」の被曝を受けた兵士であるが、「レベルT」というのは劣化ウラン弾で負傷を被った場合である。」(2003年9月30日、DUOB議事録12−13ページ)

[以下、ウェイマンのコメント]
 DUOBへのブラウン氏の9月のブリーフィングは人を誤解させるもので、英国兵のウラン汚染の2つのタイプを暗示しています。

1.30ng/lという濃度のウランは、汚染されていない通常の環境に住んでいる英国市民の大部分よりも3〜5倍高いものです。30ng/lが通常だというのは正しくありません。
テリック作戦参加兵士の尿で30ng/lの濃度のウランが見つかったことは兵士から排泄されたウランの同位体の特徴についてのさらなる調査の正当な理由となるものです。

2. 「どれも劣化ウランを示す例外的な(exceptional)同位体比ではなかった」という言明は全く誤解を招くものです。劣化ウランの存在を示す特徴は明瞭なものであり容易に特定できます。劣化ウランの特徴が例外的でなかったということは、尿の中に劣化ウランが少量見つかったことを示していると言うべきです。もし実験室での検査結果に疑問があるなら、国防省は帰還兵の検査にノッチンガムにあるNERCの地質調査研究室を使うべきです。そこは装備と方法論が信頼できると証明されています。

[クリス・バズビー博士のコメント。博士は、DUOBメンバーで、問題の会議に参加した:「劣化ウランの存在が報告されましたか」−−ここで、暗に?]
「私たちが質問したとき、彼[ロン・ブラウン]が答えなかった理由はわからない。だから、劣化ウランが少量、あるいは中位の量さえ、存在したかもしれないが、私にはわからない。興味深いことは、濃縮ウランが、前の第一次湾岸戦争帰還兵の中に存在したことで、それが分析を難しくしていることだ。」−−クリス・バズビー

3. テリック作戦参加兵士の中で「数百ナノグラムのウランが検出された」という調査結果は非常に重要です。その報告は、アフガニスタン市民の尿や、爆撃地周辺の水路、米軍の爆弾でできた爆撃クレーターの中で、非劣化ウランの同位体比の特徴を持つウランのレベルが非常に上がっているというUMRCのアフガン調査結果と一致します。
 英国国防省のイラクの自由作戦の劣化ウラン予備研究は二つの重要な調査結果をもたらしました。
1. たとえウランの同位体比の特性が「例外的(exceptional)」でなかったとしても、英国のイラク自由作戦参加兵の尿の中に劣化ウランが見つかっていること。;そして、
2. 非常に高いレベルのウラン(普通のレベルを最低10〜20倍上回る、数百ナノグラムの)がドイツに配備されている英国軍兵士から排泄されているのが発見されたこと。アス・ズバイル、シャート・アル・アラブ、ウムカスル、アブ・カシブ、そしてバスラへの侵攻をリードした英国第1機甲師団(「砂漠のネズミ」を含む)は永続的にドイツに配備されています。
 尿へのウラン排泄が30ng/lである兵士への劣化ウランの同位体比分析を否定することは、臨床的に人を欺くもので、正確ではありません。多くの帰還兵士は、ウランの総濃度で高いレベルになるほどには被曝していないでしょう。もし彼らの尿に劣化ウランがあるならば彼らは当然汚染しているのであり、そして戦場での被曝を通じてしか体内に劣化ウランを取り込む経路はないのです。UMRCは、バスラで水、土、市民の尿のサンプルを採取し、そして環境と人体が汚染されていることを発見しました。UMRCの現地調査スタッフはイラクにたった2週間いただけで汚染されました。そのことは、ドイツに配備されていた英国兵士の劣化ウラン予備研究が、彼らがイラクで軍務についていたときにウラン兵器によって汚染されたことを表していると言うことは理にかなっています。この可能性は、信用できる実験室と独立している科学者を使うことで評価されるべきです。誰かが彼らは「レベルT」の被曝じゃないと言ったからと言って、英国の兵士達はウランの同位体分析を否定されるべきではありません。
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[クリス・バズビー博士のコメント]
 あなたは第1次湾岸戦争の帰還兵士達の予備的な測定の最初の結果に興味があるかもしれません。それには2つの実験室によって別々に測定が行われた78のデータがありました(約35人の個人)。ウランの総濃度の平均は3ng/lでSDは約2ngでした。従って、7ng以上は P < 0.05 で有意であり、30ng/lは高い有意性(p < 0.000)があります。ですから、そうです、あなたの言うことは正しいのです。
 私はロン・ブラウンに匿名にしたテリック作戦の研究結果について2度尋ねました[彼は国防省の放射線防護アドバイザーであり、DUOBの同僚でもあります]、しかし彼は答えを拒否しました。結果の中に高いウラン濃度の兵士の部分集合が埋まっており(たとえば分布が分かれている)、したがって分析がそういうことを示している以外に、DUOBのメンバーに結果を教えない方が良い、どんな理由もありません。
クリス・バズビー、Ph.D.
劣化ウラン監督委員会DUOBのメンバー
バズビー博士のウェブサイトは、http://www.greenaudit.org/でみることができます。


(翻訳資料4)
劣化ウランによる汚染で英国人がハネウエル社を告訴に踏み切る
画期的な訴訟は湾岸戦争帰還兵の疾病に重大な関連があると証明か

アントニー バーネット;社会記者
ザ・オブザーバー7月11日、日曜。

 元英国の軍需産業労働者がサマーセットの工場で作業中に劣化ウラン汚染を受けたとして米の大企業ハネウエルを相手取っての訴訟に対し法的な援助を勝ち取った。
 この訴訟は湾岸戦争の帰還兵、航空機労働者、及び湾岸戦争が行われた地域の住民に対し、計り知れない意味を持つことになる可能性がある。
 訴訟を起こそうとしている英国人リチャード・ニビイ・デービッド(49才)は呼吸器系の深刻な障害、腎臓の欠陥を持っていて、手足を動かすと痛くてたまらないという状態である。医学上のテストにより彼のDNAは変異していて染色体が損傷を受けていることがわかったが、彼はこれは劣化ウラン汚染によるものだと訴える。劣化ウランは原子力発電で生み出される放射性の廃棄物で、戦車の装甲を打ち砕くことが出来るため砲弾に使用されている。
 数百万トン[原文のまま;数千トンの間違いと思われる(訳注)]にも及ぶ劣化ウラン弾が米英軍によってコソボ、アフガニスタン、イラクで使用された。また航空機のバラストやヘリコプターのプロペラの羽のカウンターウエイト(釣合いおもり)としても使用されている。表土に埋もれている場合は比較的害がないが、多くの科学者が、劣化ウランの微細なほこりを吸い込むと各種のガン、腎臓障害、出生異常の原因になると考えるようになってきている。
 91年の湾岸戦争で使用された劣化ウランがイラクでの小児白血病と出生異常の極めて高い発生率の原因になっていると言われてきた。フランス、スペイン、イタリアはNATO軍が劣化ウラン弾を使用したボスニア、コソボで従軍した兵士がガンになったと主張している。劣化ウランは、数千人にも及ぶ帰還兵が不可解な健康上の問題を抱えることになったいわゆる湾岸戦争症候群の原因の一つと考えられている。
 軍需産業、および原子力産業は劣化ウランの危険性を意図的に軽視してきたが、デービッド氏の訴訟により法廷ではじめて劣化ウランを巡っての議論が行われることになる。彼が勝訴すると、軍に対し莫大な補償の要求が行われることになることが予想されるため、軍中枢部に衝撃が走ることになる。デービッド氏はまたイエービルのハネウエルの工場で彼の数十人の同僚が同じく劣化ウランで病気になったとしている。彼の親しい仲間の多くが死んだり、肝臓ガンにかかったりしているというのだ。
 法的扶助局(Legal Aid Board) は個人的な障害に対しては扶助を行わないが、デービッド氏の場合については“公的な利害”の観点から扶助を行うことになった。健康上の問題から95年に現在はハネウエルが所有しているイエービルの企業で世界中の大半の戦闘機、爆撃機用の部品を製造しているノーマレア・ガレット社での部品装着作業者としての職を辞めなければならなくなってから以降、8年間に渡ってデービッド氏は訴訟のために戦ってきた。
 痛みと、呼吸困難にさいなまれて、デービッド氏は自分の障害の原因の手がかりを探し始めた。そして、95年に湾岸戦争症候群を扱ったニュース番組で英軍の少佐の女性が車を降りるのに苦労をしているのを見た瞬間に突破口が開けたのだった。
 「耐えられないほどの痛みに苦しみ、動くことができなかったのですよ。しかし、この女性少佐が動こうとして、すごい痛みを感じていることが彼女の目に出ているのをみて、すぐに少佐が私と同じ痛みに苦しんでいるのだと思ったのです」とデービッド氏は語る。
 デービッド氏は軍にいたこともなければ、中東に行ったこともなかった、しかし、彼は自分の病気とかつて湾岸戦争に従事した兵士が苦しんでいる病気との間に何らかの関連があるとの確信を持ったのである。 しかし劣化ウランが原因だという可能性が出てきたのは、彼が99年にアメリカの科学者で元軍医で、核医学の専門家であるアサフ・ドラコビッチ博士の話を聞いた時であった。ドラコビッチ博士は湾岸戦争帰還兵が苦しんでいる、衰弱をもたらし、時には死に至る病気は良く言われるように必ずしもいろいろなワクチンにっよって引き起こされるのではなく、劣化ウラン汚染によるものであるとの可能性を示唆したのだった。
 ドラコビッチ博士は15人の英軍の湾岸戦争帰還兵の尿サンプルの分析を行うことを決め、そのサンプルの中にデービッド氏のサンプルも入れるということにしたのである。6ヶ月後、分析結果は全サンプルの中で、デービッド氏のサンプルが最高レベルのウラニウム汚染度の一つを示すものとなっていたのである。
 「信じられませんでしたね。笑っていいのか、泣いていいのかわからなかったですよ。自分が苦しんできた病気の原因がわかった、という一方で自分が治る見込みがないということもわかったのですよ。とりわけ私が不思議に思ったのは、なんで自分が英国で汚染されたのかとういことでした」とデービッド氏は言う。
 答えは間もなくわかった。劣化ウランは人工の物質であり、専門家はデービッド氏に対し彼が汚染を受けたのは彼の職場でのことであったという可能性が極めて高い、と説明した。デービッド氏はそこで、ハネウエル・エアロスペース社を告訴しようと決心した。しかし、弁護士に対し支払い能力がなければ、証拠を集めるということが不可能であった。ところが、法的扶助を受けることが出来たため、法廷弁護士のマイケル・マンスフィールド氏を代理人とすることができる見通しがついたので、世界中の専門家に対し、訴訟の主張の支持を訴えようとしている。
 専門家の一人にマルコム・フーパー氏がいる。医化学の名誉教授で、湾岸戦争帰還兵協会の科学アドバイザ主幹である。
 「この訴訟は兵士のみならず他の多くの人にとって大きな意味をもっている。工場で劣化ウランが燃えて起こった火災を消防士が消火しなければならなかった場合や、刑務所の職員が劣化ウランの粉塵を吸い込んで汚染を受けたという場合をしっている。間違いなく劣化ウランの吸入が相当程度の損傷、傷病を引き起こしている可能性が高い。」
 ハネウエル社はこの訴訟の詳細についてコメントするのを避けているが、イエービルの工場では劣化ウランは使用していないとの声明を発表するものと見られる。しかし、別の航空機グループであるウエストランド社は、ハネウエル社と同じくソマーセットに工場を持っていたのだが、1966年から1982年にかけて、ヘリコプターの羽(ブレード)のカウンター錘として劣化ウランを使用していたことを認めている。
デービッド氏はハネウエル社が劣化ウランを含有していたに違いないと思われる部品を作るために、特殊な重金属合金を用いていたと訴えている。
(翻訳:ピース・ニュース)



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