イラク戦争劣化ウラン情報 号外      2004年1月6日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局 吉田正弘

サマワでの劣化ウラン使用を報じた「公明新聞」

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アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局の吉田正弘です。

 国会の閉会中審議で、石破防衛庁長官がいまだにぬけぬけと「米国は劣化ウランを使っていない、少なくとも使ったとは言っていない」と嘘つき答弁を繰り返したことは記憶に新しいです。
 しかし、現実に存在するものを否定することは出来ません。公明党の神崎代表はサマワにほんのちょっぴり足を踏み入れただけで、しかも自分も防弾チョッキを身につけ護衛兵に囲まれながら「思ったほど危険じゃない」とうそぶき、「オランダ軍の指揮官は単身、防弾チョッキも付けずに散髪に言っている」と見てきたようなウソを言いましたが、すぐにウソがばれて恥をかきました。
 同じ事が石破防衛庁長官にも起こりそうです。神崎代表に同行していた遠山清彦参院議員が「公明新聞」12月25日付けに「オランダ軍は劣化ウラン弾が使用された場所を特定し、立ち入り禁止にするなどの対策をすでに行っています。」と述べています。もちろん彼は小泉内閣の与党議員です。ほんのちょっと立ち寄っただけの与党公明党の人たちでさえこれだけのことを知っているのですから、事前に現地で調査をした政府の調査団は当然知っているのです。嘘をついたり、物事を隠したり、口先で人を騙すのはダメだと言うことがいつになったらわかるのでしょうか。
 ついでながら、遠山議員は「劣化ウラン弾の対処に当たっているオランダ軍隊員の健康状態への影響も見られないと指摘されています。」と続けているのですが、誰が指摘したのかはわかりません。神崎代表の話のような与太話でなければいいのですが。サマワ付近では劣化ウラン弾の使用を確認する報告はUMRCの調査、森住さんの報告、RISQなどいくつもあり確実です。問題はサマワは激戦が行われ大量に汚染されている危険性があることです。専門的な調査で汚染と人体への影響が至急確認されなければなりません。

公明新聞の記事のアドレス;
http://www.komei.or.jp/news/2003/12/25_02.htm