<投稿> アメリカの「報復戦争」、日常生活を直撃! 2001年10月7日 中條佐和子 |
アメリカの「報復戦争」が沖縄の人々の日常生活に大きな影響を与えている。
テロ発生直後から観光業は「風評被害」を受けた。"自然と文化の島・沖縄"から一気に"基地の島"がクローズアップされ、修学旅行、団体旅行のキャンセルが相次ぎ、ホテル、バス、土産物店、飲食店が打撃を受けている。修学旅行は「このままでは今期の5割がキャンセル」になるといわれる。バスは400台以上がキャンセルで8000万の損失。これから沖縄全体でどれぐらいの損失がでるのだろうか。
仕事にも支障が出ている。基地内の黙認耕作地への出入りが制限され、農作業ができなくなっている。黙認水域にも米軍のブイが突如設置され、漁業ができなくなったり、漁船が遠回りをしなければならなくなっている。ゲート前のチェックが厳しくなったため、基地周辺での渋滞がよりひどくなり、「車社会」の沖縄にとって不便な状況が続いている。
人々の命にもかかわる重大な問題もある。まず、情報統制が厳しい。そのため原潜寄港が県民に隠されるようになった。米軍の事故も通報されない。MC130特殊作戦機が嘉手納基地で緊急着陸するという事故を起こしていたにもかかわらず、米軍は県に通報せず、情報開示もしなかった。また、救急車や消防車などの緊急車両が基地内を通れなくなった。牧港補給基地、トリイ通信基地などで今年の1月からようやく緊急車両の基地内通過が認められたが、今回、緊急車両も他の車両と同様の厳しいチャックを受けなければならなくなり、実質通過できなくなっている。
基地周辺の緊張状態は続いている。米軍による基地内から基地外への威嚇がひどい。基地内に矢倉を建てたり、装甲車に機関銃をつけて基地の外を監視している。草むらにひそんで銃口を向ける、取材記者に対してライフル銃をつきつける事件も起こっている。これに加えて警視庁が沖縄への機動隊派遣を決めた。愛知小松基地からなんと自衛隊機で中部管区の機動隊員100人が、九州からはフェリーで300人の機動隊員と機動隊車両が沖縄に入る。米軍基地を守るために。サミットと同様、基地に反対している人々も監視し、つけ回すのであろうか。
ひとたび何かが起これば、「米国の有事と直結した在沖米軍基地」は沖縄の人々に多大な影響を与える。重苦しい状態で新たな事件・事故が起こっても不思議ではない。人々の生活と命にかかわる大きな問題だ。
沖縄旅行が次々とキャンセルされている。「危険」と感じ、「行きたくない」と思うなら、そういう基地を沖縄に押しつけていることを私たちは真剣に考える必要があるのではないだろうか。自分は「行かない」ことで安心していいのだろうか。米軍基地があることそのものが危険であると実感したのなら、沖縄の人々と共に基地をなくすことを考えようではないか。
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