宣 言 文

死刑廃止世界会議及び死刑廃止アジアフォーラム開催に合意に際して

第1 台湾及び日本の代表団は、韓国の宗教者、市民、議会が、死刑廃止に向けて大きくかつ力強く前進していることに、心からの敬意を表明した。また、これに大きく勇気づけられていることに謝意を述べた。

第2 1993年7月11日、第1回死刑廃止アジアフォーラムにおいて、私たちは、「自然と人間が豊かに共生し、互いの多様性を尊重し、伝統にはぐくまれた、私たちアジア人の文化や社会基盤から、必ず死刑が廃止できることを確信し、アジアで死刑廃止を実現するために、私たちは、アジアの様々な人たちや非政府組織や民間団体に対して、死刑廃止を実現するための共同行動を呼びかけ、また、国境を越えて行動すること」を宣言した。

  そして、その精神に基づき、韓国、台湾、日本の代表団は、次のように合意に達した。

1 韓国、台湾、日本などアジアの代表たちが共同して、2001年11月にソウルで2001年死刑廃止アジアフォーラム・ソウルを開催する。そのための組織委員会を準備する。

2 2003年はじめに、アジア地域において、第2回死刑廃止世界会議を開催することをめざし、行動を開始する。

3 アジアのすべての政府に対し、死刑を即時に廃止することを要求し、また国際連合及び欧州連合並びに欧州評議会をはじめとする国際機関に対し、そのための支援と協力を要請する。

2001年8月27日

      韓 国

      台 湾

      日 本