首都バマコ周辺地域

ファナ地域での活動

2003年ごろより、バマコから500kmほどにあるセグー州のトミニアンで、荒廃地の回復試験などを行っていました。
しかし現地までの距離が遠いこと、試験植栽の条件が限られるなどのために、より活動しやすい場所を探していました。

      ファナ試験地での灌水作業                 ジェニナ村でカシューナッツ苗の配布の様子

2007年になって、バマコから100キロほどのファナ地域のニャマト村で、村長から幹線道路までの2kmほどの道沿いの使用許可を得ることができました。
道路沿いの表土がはがれた荒廃地や過度の伐採利用が続いている低木林地帯、斜面地、耕作放棄の耕地など、様々な条件の土地があり、幹線道路も近いこともあって、活動の見本の展示としても良い場所だと考えました。。
ファナ試験地では盛土植林、アリ塚植林、並木の育成、裸地植林などが、引き続き行われています。
ファナの町にはホテルもあります。ファナのホテル(モテル・デ・ムレン)は政府やNGOの研修も行われているところなので、このホテルにも見本林を作り将来的には篤農家や苗畑主などを集めて研修なども行っていきたいと考えています。
サヘルスタッフもファナで活動するときは、モテル・デ・ムレンを拠点に活動をしています。

土壌が安定してくると、草の生育が盛んになります。
乾季には草が枯れて、野火が発生すると、植栽樹木に影響があるのです。一部の場所では、乾季に草刈り等を実施しています。
家畜の放牧が行われるために、苗木が生き延びるための防護柵、表土を集めるための障害物の設置など、荒廃地を利用してさまざまな植生回復試験を継続しています。
この地域に点在する50か所余の村・学校などに苗木配布と地域苗畑の協力者探し、支援等を継続的に行っています。
2014年も活動が実施され、緑資源の蓄積と活用に貢献しています。

バマコ北部での活動

2005年6月下旬、帰国準備のためにトンブクトゥ方面からバマコに戻ってくると、たくさんの苗木が裏庭に残っていました。
次のスタッフが日本からやってくるのは、だいぶ先であり、そのままでは苗木が育ち過ぎてしまうと考えましたが、トミニアンまで運ぶには遠すぎました。
運転手のトラオレがバマコ北のカチの出身であり、そのあたりで苗木を配れないかと相談したところ、
「バオバブは大きくなりすぎるので住宅地ではよくない、畑に配ってはどうか」との返事でした。

そこで、苗木を自動車に積んで、カチの先の農村地帯に出かけました。
バマコの中心から50キロメートル程度です。
この道路は、ノッソンブグー、コロカニなどの町を経て、セネガル方面を結ぶ幹線道路で舗装されています。
バマコの街中は混雑していますが、郊外の交通量はかなり少なかったです。
バマコ北部は台地上の土地で丘陵もありますが、傾斜が緩やかな平坦地もあり、耕作されていました。
そこで農作業をしている人を探し、苗木を配布していったのが始まりです。
2006年からは、苗木とともに、前年の写真をもって再び訪問するようになりました。
そして地域で苗木づくりをする地域苗畑の人材も育成し、学校林づくりにも協力するようになりました。
2014年は、わずかな場所ですが、訪問してユーカリ、バオバブ、果樹などの樹木が生育していることを確認しました。

       ザンブグー小学校の学校林                    カマカ苗畑を訪問

バマコ南部での活動

2010年6月、バマコ北部の苗木配布のために、苗木を自動車に積んで、ニジェール河の橋に向かうと大渋滞でまったく身動きが取れなくなりました。裏道も自動車でいっぱいです。
そこで急きょ進行方向を反対に取り、東の方向でかつていったことのあるバギンダ方面を目指すことになりました。
街を抜けると、こちらは渋滞していませんでした。
バギンダから未舗装のドロドロ道を走ると、サナンコロブグーに到着しました。
この時に、村はずれから苗木を配布したことがバマコ南部地区で活動を始めたきっかけです。

2010年9月から青年海外協力隊マリ派遣が開始され、その研修がサナンコロブグーで行われました。
そこでの協力関係を作るために、サヘルの森のスタッフが再訪問し、周辺の村へも苗木配布などを開始しました。
2011年も引き続き、苗木配布と地域苗畑を探して、シカッソ方面に向かう幹線道路沿いの村にも活動範囲を広げました。

        サナンコロブグーの子ども                 サランコロブグーで保護柵の補修

2012年からは治安悪化のために日本人スタッフは渡航しませんでしたが、マリ人スタッフのトラオレ氏、コニバ氏が中心となって、この地域での活動が続けられ、新たな村へも苗木配布等が実施されました。
治安の回復を受けて、2014年からは再び日本人スタッフが参加し、苗木配布、地域苗畑との協力が行われています。
2014年6~7月にかけて代表の坂場がこの地域を訪問し、一部の苗木の生育を確認しています。