炭焼き隊帰国報告
島岡良治のマリ体験報告

 第二次炭焼き隊が帰国しました。小学生の時にサヘルの活動を知り、 今回初めてマリの地を踏んだ島岡良治さん(大学院生)にあこがれのマリ体験を聞きました。


 小学校のころからず〜〜っと行きたいと思っていたMALI。

 小学校の卒業の寄せ書きにも「夢はサハラ砂漠へ」ということ書いていた。

 それが念願かなって初めての訪問。12時間のフランスまでの飛行の間、いろいろな思い出に浸っていた。 初めて小島さんにいただいた種を家のベランダで育て、花が咲き、種ができたこと・・・ 東京からのサヘルキャラバンで奈良に大勢の人がおしよせてきたな。といった記憶。 (申し訳ないです。内容はまったく覚えていません。)

 でもそのころは、まだ漠然と「砂漠に行きたい、キリンもゾウもライオンもいるのかな?」そんな思いでいた。 でもその中で、砂漠を緑に・・・木を植える・・・ということが無意識的に心のどこかに浸透していった。 と今振り返って思う。 大学に進むにあたって農学部という場所を選んだのはそういったものもかなり影響していたのではなかろうか。 と前置きはここまでとして。

子供と手をつないで歩く


1)炭焼き
 これは、日本では一度も参加したことがないので、現地で見て覚えるという形になった。 事前には、今日からモノ知りシリーズ・トコトンやさしい炭の本(日刊工業新聞社) という本には目を通していたが・・・

 まず、はじめは炭窯作りから。といっても杉野さん、上田さんに言われた通りにする、 もしくは写真撮影。その後は炭焼き開始。 はじめは、上田さんやスレイマンもいるので、さほどうちわで扇ぐことにつらさ、 しんどさを感じることはなかった。しかし、お二人が帰ってしまわれてからは杉野さんと二人での作業が続き、 扇ぐのはけっこうつらいものだな、というのが感想。 たまに手伝いに子供たちが来るもののそう長続きはしない。 でも、少しでも来てくれると楽しいと思うようになる。 そして仲良くなるにつれて、子供たちと戯れるのがたのしくなっていった。 (戯れていたと言えるかはわからないかも。しかしだれがなんと言おうとも僕自身はそう思う。)

2)ハッタイさんち家に帰りたい
 今回お世話になっていたハッタイさんの家、といっても井戸のそばにある土壁の建物 (二つあり、一つは体を洗ったりトイレとして利用したりするところ。もう一つは晴れた日は荷物置き場、 雨の日はその中で寝るところ)とその土壁の建物も含めてトゲのある植物(タボーラック) の柵に囲まれていた敷地内に木を4本立て、 それにカヤをかけて寝てすごしていたところから離れてトンブクトゥの街にはじめて出た時に 「ハッタイさん家に帰りたい」と発してしまった。

 なぜその言葉が出たか、それはトンブクトゥの街に行くと知らない人に出会える。 東京よりもバマコよりも奈良よりも(?)トンブクトゥが都会と言うわけではないかもしれません。 しかし、一度ハッタイさんの家を体験してしまった僕にとって、 トンブクトゥの街はあまりにも都会に感じてしまい、なんとなく頭痛がするような記憶になったことを覚えている。 そして、ハッタイさんの家の砂の上で飲んだお茶(アッタイ)が、砂のまじった井戸の黄色い水が、 ロバのあの鳴き声が、子供たちの笑い声(何を言ってるかはわからない)が、 砂の上のダクシンシャ(黒い甲虫)が、恋しくなってくる。 おそらく長い間ハッタイさんの家に寝泊りしていたならそんなこと思わなかったかもしれない。 しかし、そこではゆったりと流れていく時間が、たまらなく戻りたいという気持ちに僕をさせてしまった。

 トンブクトゥの街ではいろいろな種類のジュースも飲むことが出来、 食べ物もかなりおいしいものがたくさんあった。店もいっぱいあり、電気もしっかり通っている。 ホテルに泊まればシャワーも浴びることができる。でも、「ハッタイさん家に帰りたい」

 それは今回の滞在期間が短く、少しでも長く普段体験できないことを体験してみたい。 という気持ちからくるものだったのかと、日本に帰って来た今は思っている。

3)その他の体験
 バマコでは店に行って、パンにサラダや肉をはさんでもらったりして食べた。 また、ご飯に煮込み汁をぶっかけてもらって食べることが多かった。 また、バマコで朝にコーヒーを頼んだ時に体験して驚いた。 コンデンスミルク増量!!を通り越した甘さで喉が熱くなる、あまあまコーヒー。 作り方は簡単。薄めに入れたインスタントコーヒーをコップに6〜7割、 残りをコンデンスミルクに。一度お試しあれ。

4)最後に
 今回の訪問は炭焼き隊ということで炭焼きをしながら、その土地の空気・気候・人を少しでも感じることができた。今までASSOCIATION SAHELが育ててきた森も少しだけだが見ることもできた。 また、杉野さんが昔から知っている人と出会う機会も多々あった。 そして、少しずつASSOCIATION SAHELの活動が浸透していっていることを感じることができた。 そういうもの・人を見て、今までのASSOCIATION SAHELの活動のすごさ、すばらしさを幾度か体験した。 そして今まで思っていた以上にマリと言う国を好きになることができた。

 移動の車の中でもいろいろ考えていた。そんな中、ミツバチを養蜂している(いた)ということを聞いたり、 ハチの巣箱を設置しているものを見たりした。蜂蜜を採取できたらいいのに。 ハッタイさん家で疲れたときに蜂蜜があればちょっとうれしいかも。 いやかなりうれしいかも。と妄想に浸っていることもあった。

マリで出会った生き物 今回僕自身が訪問前から楽しみにしていたものの一つ、マリの生き物
  • まず首都バマコに着いた次の日は、見つける蝶が日本と違うものが多いことで喜んでいた。
  • トカゲが垂直に立った壁の上で横向きに腕立て伏せをしているのを変な生き物。と思って見ていた。
  • トンブクトゥに移動中に泊まったホテルでは夜、外に糞虫が飛んできて、誰の排泄物に寄ってきているのだろう?と楽しんでいた。
  • そして道端や村、街いろんなところで見かけるロバ。これは前文の中でも声を書いていたが、なんとも悲しい哀愁の漂った泣き声をしており、その顔(横に薄く伸ばした目)とすごくマッチしていて聞くたびになんとか物まねできないだろうか?と思っていた。
  • なんと言っても砂漠にはラクダ。一度ハッタイさんのラクダに乗ってみる機会があり、これでゆったり移動をやってみたいものだと思った。しっかり調教されており、足で命令の信号を送ることが出来るようになっていることを聞いたときには驚いた。
  • 絶対に見ておきたい。と思っていたものの一つサソリ。これをはじめて見たのは、夜真っ暗な中でご飯を食べていたときに足元をスーッと通った。それはちょっと騒いだ瞬間に近くに座っていた子供の一人がゴムサンダルでゴキブリをたたくようにつぶしてしまった。また雨のとき、土壁の建物内で過ごしていると水を求めてなのか、夜中動いていくところも見た。
  • ネズミ。これも夜の食事中によって来ることが多かった。日本では人間の近くに寄ってくることは考えられないと思われるが、ここのネズミは違い、食事をしていると匂いを嗅ぎあててくるのかご飯の入ったボウルの前に来てなんとかして食べようとしてくる。
  • ダクシンシャ。これは黒い甲虫。一番数を多く見たのはこの生き物かもしれない。砂の上をカサコソあるいてやってくる。頭をつぶして胸の部分のなかに引っ込めても一瞬気絶しているが、すぐに復活してくるくる回りながら動き回っていた。
  • シロアリ。道の途中では人間背丈よりも高くもりあがっているアリ塚を見ることもできた。また炭焼きのときには、ユーカリを切り倒しておいてあった材木についているおそらくアリ塚で見たものとは異なるシロアリも発見した。
  • 。水たまりや川沿いではとくに多い。カヤの中でも周りによってきているのがわかるほど、かなりの数の「プーン」という音が・・・
  • トイレで怖かったムラムラ。ハエの仲間。土壁の中に夜入ると、まず懐中電灯の灯りの前を飛び交っているのがわかるほど見られた。

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