「炭焼出前」隊3名が、8月初めにマリへ

 いよいよ8月に炭焼プロジェクトが始まります。 長期に滞在できるスタッフが見つからない中で、 サヘルの会の時代から一緒に植林をしてきた現地の人々のところで、 短期派遣で炭窯をつくり、炭焼の普及をして来ます。

■植林をしている人を対象に、出張方式で
 NGOが技術習得のためには、講習会(ワークショップ・セミナーなど色々な呼び名がある)を開催することが一般的です。 この方法だと、1箇所で多くの人に集まってもらい、皆が「勉強する」と言う事になります。 しかし炭焼の場合、まず炭焼の行程を一度は自分でやってみる事が大事で、 知る事(燃焼と炭化等)と実際に上手く炭を焼けるようになる事は別物です。 更に、サヘルの炭焼隊の知識・技能レベルでは、一度に多くの村人に解りやすく、 炭焼の技能を伝えることはかなわぬことと思います。

 そこで、出張方式のような形で、自分で植林をしていて炭焼を希望する人の所に転がり込んで、 飯を食わしてもらいながら(食費はちゃんと払う)炭窯を作り、炭材を集め、 炭焼をしながら炭焼窯を改良して、 彼らと一緒に試行錯誤をしながらその場所に適した炭窯を完成させるようなスタイルで炭窯での炭焼を広めて行く方法を取ります。 最初の炭窯の完成度によりますが、1箇所で10〜12日間ほどかかると思っています。 それで、その間にその窯での製炭は5〜6回と言うところです。

 出張方式は、1度に大勢の人を集めて開催するセミナー方式に比べれば非効率的で、 1ヶ月間の現地活動での受益者は1〜2家族と言ったところが限界でしょう。 しかし、短期的に受益者を増やすことが目的ではなく、 10年先20年先に森を利用することの一貫として効率的な炭焼が植林地に広がっていることが大切だと思うわけです。 確実な炭焼を一歩一歩定着させて行くような形が望ましいと考えています。 言うなれば、炭焼き版「1村10本100ヶ村」 という活動スタイルと言う事になります。


■ボランティア2名が杉野に同行
 今回は、昨年から引き続きの杉野の他に、事務局周辺で、ボランティアで活動を支えてくれている上田君、 島岡君のマリ未経験2名が自費で同行します。 村の人の家にお世話になりながら、炭焼という共通の目的をもって一緒に汗を流しながらの滞在・活動となります。 しかし、二人への炭焼き技術の引き継ぎが主たる目的ではありません。 短期間ですが、村に住み込んで、 そこの自然・人々の生活・今までの植林・今後の利用等について種々考えて学んでもらいたいと思います。 ここでもサヘル流の従来のやり方-共に汗を流しながらーの延長線上にあります。 サヘルの森として出来るだけ多くの人が現地とつながることは、今後の活動の大きな糧になると思っています。

(杉野二郎)
「炭焼出前」隊 ボランティア プロフィール
*上田 隆
 20代の終わりに青年海外協力隊でガーナに行き、数学と物理を教えていました。 その後は、合成木材の開発などの後、最近は植木の仕事をしています。 バイオマス産業ネットワークの関係で、植物を使ったベンチャー企業の手伝いも、 たまにやっています。100ナノくらいの炭とか、炭の成形品とかを台所で作ってます。

*島岡良治
 小さいころから親の後につきながら、(サヘルの会)の活動に参加してきました。 関西支部の活動として、報告会や国内活動に参加しながらいつかは。いつかは。 と思いながら、アフリカの現場に行きたいと思ってきました。 (運営委員の母より先に現地にいってもいいものか?とも思っておりますが・・・) 現在は、近畿大学農学部の昆虫学研究室に所属しています。花に昆虫が訪れることに よって植物の受粉にどのような影響があるか、種子生産にどのように関わっているか、 ということをテーマに研究しています。訪花昆虫を使って、 生産を向上のためのより良い方法がないか。といったことも考えたりして、研究を行なっています。

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