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−「サヘルの森」・2001年度総会を終えて−
新しい挑戦がはじまる |
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| 2002年2月23日、東京都代々木上原社会館で、年1度の「サヘルの森」総会が開催された。参加者は22名。例年よりやや寂しい集まりとなったが、参加した人たちの間では、活動に対する意見が活発にかわされた。 |
| T.マリ−これまでとこれから | ||
本当に、いろんなことがあった一年だった。 助成金、現地スタッフとの「雇用」関係、活動を担う日本人一人ひとりのかかわり方まで、 この10年あまりの間でいつしか当たり前になってしまっていたこと全てを根底から見つめなおす、 そういう一年だった。 活動報告を行った坂場代表は、「マリ、日本とも体制を大きく変える節目の年となった。小さな資金状態を考え、初心に戻って、会にふさわしい活動形態を考えていくことになるだろう」と話した。
これに対し1992年の民族紛争後、 現金支給はスタッフの生活を支える為の緊急支援的意味合いが出発点であったこと、 その後日本人の長期スタッフが不在の間、現地の活動を支えてくれた対価として支払いが続いたこと、 特に期限を定めていなかったため、 いつしか「常用」の関係ができあがってしまったことが説明された。 「今回の事態は、マリの人々にどのように受け止められているのか?」と心配する声もあった。 昨年秋に現地に赴いた森(律)さんは「ムブナの現地スタッフは、やはり衝撃を受けていた」 と話し、坂場代表は「トンブクトゥ周辺地域は、 干ばつや民族紛争などで国際的なNGOによるプロジェクトがいくつも入り、 引き上げては再開ということがよく行われていて、 10年以上続いているプロジェクトはまずない。 今回の中断も、一般の人々にはまたいつか再開されるであろうと、 比較的冷静に受け止められていた」と説明した。 |
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| ■2002計画・「育った森」からはじめよう | ||
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プロジェクト一時中断をうけ、今年は活動を一から見直して再開への道筋をつけていくことになるが、
「全てはこれから。具体的な活動は現地で試行錯誤しながら、
その地域にあったやり方を模索していくしかない。
その意味で、活動にかかわる人が現場で臨機応変に動けるよう、
今年はあえて細かい、具体的な計画はつくらなかった」と杉野事務局長。 では、今後の方向性についてどのように考えていけばいいのだろう? プラスになる素材はある。植林によってファギビンヌに大きな森ができ、 木を育てる高い技量をもった現地の人が育った。 ファギビンヌの森は一歩中に入ると、まるで熱帯林かと思うほど鬱蒼とした森に育っている。 ただし、今の村人たちは焼き畑のために伐採して森を焼いたり、 伐り採って薪にするなどの一方的な利用で、森をうまく生かしているとはいえない。 これからは、育った森を維持し、持続的に管理して利用することを伝え、 森を人々の生活に積極的に取り込んでいく方策を見出していくことになるだろう。 かつて日本の多くの里山がそうだったように、人々の生活に利用され、 人々によって維持・管理がなされ、人々に受け継がれる森づくりだ。 「マリにはマリの実情がある。それを見極めない段階で、日本側のイメージだけで計画を明示することは危険だし、やるべきでない」と前置きした上で、杉野事務局長は今年取り組んでみたいこと、可能性として考えられる活動をいくつか挙げた。 @炭焼き 現地の人々は現在木を伐って薪にして使っているが、 さらに積極的な林産物の利用として、炭焼きプロジェクトを開始する。 これに関しては具体的に秋以降、日本人を派遣し、 ファギビンヌ周辺の植林帯で試験的に炭焼き窯をつくる予定。 A養蜂 マリ中央部モプチ周辺など他の地域では、野生のミツバチを使った蜂蜜集めが行われている。 木を伐ることなく森を利用する一方法として、適用の可能性を探ってみたい。 B“タネから木を育てる人”を育てる これまでは、まず苗畑で育てた苗木を各サイトまで車やロバで運び、各村人たちが植えるというスタイルだったが、それぞれのサイトで種から苗木を育てられれば、運搬が不要となる。現在、苗木を育てる技術をもった人は非常に少なく、特に遊牧民ではその傾向が強い。 C他団体へ技術・ノウハウで協力 活動地域は違うが、サヘルの森の植林技術やノウハウを見込んで、他団体から協力依頼があるので、活動をサポートしていきたい。 これらの計画に対し、会場から質問が出た。 「現地の人々は生活がかかっている。苗木を育てる人材を具体的にどうやって育てていくのか。 また、金銭のやり取りによって、これまでと同じ結果を招く危険性はないのか?」 杉野事務局長は、「たとえば自分で育てた苗木を売って資金を得るなど、 雇用という関係でなくても自立に向けて活動の可能性はいくつか見つけられると思う」と答えた。 新しい日本人スタッフの育成や、植林技能をもった現地の人たちが、 その技術をどう生かして生活の糧としていけるかなど解決すべき課題は多い。 まず日本側の体制を整え、焦らず、少しずつ前に進んでいきたい。 |
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今年はまず現地を支える国内活動の新しい確立をめざすことから始めなくてはならない。 現地活動も資金的な問題から、今年はいくつかの具体的な提案に手をつけてみることしかできないかもしれない。 確かにファギビンヌに森はできた。しかし、緑を希望する地域は果てしなく広がっており、 また遊牧を行っている人々も同じ地域で生活をしている。 ゴールはまだ遠いが、さらなる先を見つめて、今年の一歩を踏み出したい。 |
| U.日本−これまでとこれから |
今年の資金計画は昨年度までの反省を踏まえ、現段階での助成金申請は行っていない。 予算額400万円は、会費・寄付収入など、サヘルの森が自力で予算を組めるギリギリの金額。 今後具体的に確定した活動によっては助成金の申請も視野に入れていくが、 原則として寄付・会費を基盤に活動を展開する。 |
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今後はボランティアベースで活動を支えていくが、 会員や一般からの問い合わせや情報サービスなどへの対応が大きな課題だ。 「夜間だけ、時間指定でも電話による問い合わせに対応できるようにならないか」、 「事務所にきて情報を手に入れる機会が失われてしまう」、 「インターネットやメールを利用できない人間にとっては、活動が見えにくくなる」 などの指摘が相次いだ。 今年は、年4回の機関誌に加え、年3回のニュースを新しく発行、 またメーリングリストも開始し、会員への情報提供の機会を増やしたいと思っている。 会員サービスが後退しないよう、一人ひとりがやりながら、できるところから、 少しずつ改善していくしかない。皆さんのご理解とご協力をお願いします。 |
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NPO法人 サヘルの森 194-0013 東京都町田市原町田1-2-3 アーベイン平本403 (株)エコプラン内 Tel:042-721-1601 Fax:042-721-1704 |