トミニアンで新たなチャレンジ始まる
サヘル地域には、砂漠に接する北の縁りに、全く或は殆ど植生の見られない砂漠や砂丘、礫原、干上がった湖底の平坦地等もありますが、もう少し南に下ると、雨が平年並みに降れば少ない降雨量でも収穫出来る農作物を作っている畑地や、季節的にみどりとなり、ヤギ、羊、牛等を放牧している草地、樹林地も多くなります。
しかし面積的に言うと、そうした農耕地や放牧地として昔から繰り返し使われ、表土が失われて荒廃地のようになった所や、そこでの人々の生活を支え、又最近は町や都市に住む人々の生活を支えるために建築資材や薪炭材の採集地として使われ続け、現在は僅かに低木の植生が残っている程度の樹林地となってしまっている所が目立ちます。
単に面積的に広大であるばかりでなく、そこに住む人々の生活、依存して生きている人々の人口数を考えると、ここでの植生復元、植林緑化は、サヘル地域最大の問題かも知れません。サヘルの森(会)が発足して以来続けているいわゆる砂漠の植林に較べて決して小さな問題ではありません。
トミニアンは首都バマコからモプチに通じる幹線道路がセグーでニジェール河を離れ、ブラ、サンと東に進んで隣国ブルキナファッソの国境に近づいた所。降雨量は500ミリ前後。農耕定着民の社会だが、牛遊牧民もやってくる。