炭焼報告(2002/11-2003/01)

炭焼技術

1)炭窯作り

(1)資材

今回の炭焼では、現地調達が可能な資材を使っての製炭方法が大きな目的の一つとなっていた。端的にドラム缶での炭焼ということになるが、200gのドラム缶では、1回の製炭量が少なく、現地で家計補助的な現金収入としての炭焼では、もう少し製炭量を多くする必要があることが考えられ、さらにドラム缶の半分で一つの窯ができるとい効率などを考え合わせて、炭窯本体を日干しレンガでつくり、屋根にあたる部分に半割にしたドラム缶をかぶせて炭窯を作った。

窯の容積は約300gの窯を作ったが、日干しレンガを約100ヶと予想以上に多く必要とした。これは、現地で手に入りにくい煙突も日干しレンガを積み上げたことなどで、消費量が多くなったといえる。

この方法で、1窯に掛かる費用は、1ヶ25CFの日干しレンガ100ヶで2500CF、ドラム缶の半割で5000CFとなり、合計で7500CFとなった。

しかし、100ヶの日干しレンガといえ、用意がなければすぐに手に入る物ではなく、また、遠方から車両で運搬することも難しいことから、短期間の滞在で炭窯を作る場合、この日干しレンガの入手が重要な要因となる。

実際、ティンテールのハッタイのところで炭焼を行なったとき、日干しレンガの入手が難しく滞在期間が短かったこともあり(4日間)、ここでは日本でやっていたドラム缶での炭焼となった。しかし、焚き口の細工に難儀したが、ここでは偶然、セメントブロックが手に入ったため、うまい具合に炭焼き窯を完成させられた。

(2)窯作り

まず、窯の床に煙道を造るためにレンガを敷き詰める。その後、4面の壁を積み上げるが、焚き口にあたる部分、その対面で煙道から煙突につながるあたりの細工は、出来上がってしまってからの改修には手間が掛かるので、十分に注意して造る。

日干しレンガは4段積みとして高さ50cmほどの高さにする。窯の容積を大きくするために窯を高くすると、窯内部での熱対流が難しくなると考えられる。また、炭材の出し入れの作業性も悪化すると思われる。

結果的に、現在の窯の容積が順当な大きなと考えられる。

窯内部の容積は、縦50cm、横50cm、長さ75cmとなり、この窯に半割のドラム缶100gの蓋がつき、窯の容積は290gとなっている。

日干しレンガの目地に粘土で積み上げたが、ファギビンヌ湖底の粘土は空気層が多く、粘土が乾く時、容易にクラックが入るため、窯が出来て炭焼を始めても、煙のリークが多く、窯を焚いている時も、粘土でリークを補修することが重要となる。

回数を重ねると、粘土の隙間がタール分で塞がれるため、リークの問題は徐々に解消される。


窯床の煙道






窯作り