炭焼報告(2002/11-2003/01)

ティンナイシャ

3)森のこれから

このように、ティンナイシャ地域の森の持続的な利用として炭焼という切り口で見てきたが、サヘルの森が砂漠化防止として目指してきた生活基盤の構築と言う面では、安定した家畜飼料の供給、薪や建材などの供給源、さらにプロソピス林の利用が進むことで、その周りの天然林の再生や更新が進むなど、自然植生の回復にも大きな成果を上げてきていることが分かる。

一方で、製炭業につながる炭焼への需要は少なく、炭を消費地へ運んで商売にすることを考えるものは皆無で、「良い炭を焼いても、ティンナイシャには誰も買いに来ない」というのが村人達の共通した意見として出ていた。

そこで、炭焼プロジェクトでは、トンブクトゥなどの消費地にもっと近い所で進めるのが有効といえる。