マリ概況

1)位置
マリ共和国は、アフリカ大陸西部内陸の北緯10~25°、西経12°~東経4°付近に位置しています。
北東はアルジェリア、東~南東はニジェールとブルキナファソ南はギニアとセネガル、西はモーリタニアと国境を接しています。

2)地形・地質・水系
マリの国土は、中央が平坦な沖積平野で、周囲が盛り上がった形態を呈しています。
山地は周辺部に分布しています。
南部と北部の標高400~800mの低山性山地は大部分が古生代、中生代、新生代の各時代に形成された堆積岩からなっています。
これはこの地方が何度も海底に没したことのある証拠とされています。
堆積岩の下には古い地質時代の結晶質の岩石があり、山地では地上に露出しています。

東部のカイエス地方流れるセネガル川と中南部に広い流域を持つニジェール川がマリの二大河川です。
二ジェール川は南西隣国のギニアの山岳高地に水源を発し、北東のサヘル地域に進入し、大きく南に向きを変えて、ニジェール国、ナイジェリア国を経て、ギニア湾に流出します。
首都のバマコと北東に約1千キロ離れたトンブクトゥの標高差は116mと極めて小さく、この間には季節的に広大な湿原・湖沼が形成されます。

3)植生
北部のサハラは砂漠と半砂漠、その南側のトンブクトゥ一帯が有棘低木林(トゲサバンナ)、中央のモプチやセグーがミオンボ林(乾性疎林植生)、バマコの南側一帯は湿性サバンナに区分されています(植生地理学p119)。

4)気候
マリの気候は降水量の分布によって、南部のスーダン、中部のサヘル、北部のサハラに分けられます。
南部では年間降水量が1,000mmを越える場所もありますが、北部のサハラでは0mmに近いです。
雨季は南部では7ヶ月、中部では4~5ヶ月、北部では数週間です。全国的に雨が多いのは8月です。
北部の砂漠地帯では、気温は夏及び日中には25~52℃の高温を示しますが、冬及び夜間は0~5℃の低温になり、湿度も極小です。
南部では、気温は北部よりもやや低いですが、湿度が高いのが特徴です。
季節による気候の変化を見ると、北部では一年中北東の貿易風が吹きますが、11~4月にはハルマッタンと呼ばれる乾燥した熱風が全国に吹きます。5~10月には南西の季節風が降雨をもたらしますが、年によっては降雨が遅れたり、時期が短くなったりすることもあって、農業や牧畜に被害を与えることもあります。

5)経済
政府が積極的に経済自由化を推し進め、2002年度には9.7%の経済成長率を記録したマリは、様々な産業方面の開発にも取り組んでいます。
マリの主産業は農牧業で、農耕は南部とニジェール川流域で行われており、穀物や綿花、落花生などが栽培されています。
重要な輸出品目としては、落花生や綿花、牛・山羊などの家畜及び皮革の他、金の鉱物資源が対象です。


●国民総所得(GNI)
 25億6千8百万米ドル(2001年)
●1人当りGNI
 240米ドル(2001年)
●通貨単位
 CFA(アフリカ金融共同体)フラン、CFA Franc
●為替レート
 1ユーロ=655.957 CFAフラン(固定レート)
●主要産業 
 農業(綿花、落花生、粟、ソルガム)、畜、工、鉱業(りん鉱石、岩塩、金)        トンブクトゥのトゥアレグ族
●主要貿易品目
 (1)輸出 綿花、金、家畜
 (2)輸入 機械、石油製品、消費物資
●主要貿易相手国
 (1)輸出 フランス、ドイツ、イタリア、タイ、カナダ 他
 (2)輸入 コートジボワール、フランス、セネガル、ベルギー 他

参考:マリ共和国大使館ウェブサイト http://www.ambamali-jp.org/ja/j01-01.html