1999年6月1日

「組織犯罪対策法」(盗聴法)可決に抗議する委員長談話

日本民間放送労働組合連合会
中央執行委員長 岩崎 貞明

 衆議院はきょう、「組織犯罪対策法」(盗聴法)を自民党、自由党、公明党の3党の賛成によって可決した。
 この法律は警察による盗聴を合法化するものであり、憲法で保障されている「通信の秘密」を侵すものである。
 また、この法律は「取材源の秘匿」など、取材・報道活動に大きな支障を引き起こし、新聞や放送にはたらく者のプライバシーや、労働組合・市民団体の活動に深刻な影響を及ぼすものである。
 かつての暗黒社会の再来を招く「盗聴法」が、言論界、法曹界、労働界など広範な国民の反対を押し切って、十分な審議を行わないまま可決されたことに強い怒りをもって抗議する。
 私たちは日本の民主主義を憂えるすべての人たちと手を携えて、参議院での廃案を求めていくものである。

以上