子どもに関する事件【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
S010606 学校災害 2004.5.16新規
2001/6/6 愛知県春日井市立西部中学校の生徒が、野外学習でハイキングに来ていた岐阜県板取村の林道で、落石にあい、田中護くん(中2・13)が死亡、5人が軽傷を負った。
経 緯 同中は、6/5から6/7までの2泊3日の予定で、岐阜県板取村の新板取キャンプ場に野外活動に出かけていた。

川浦の「不動の滝」に向かう断崖絶壁に沿った林道で落石。田中護くんが頭を打ち、板取診療所に搬送途中に死亡。ほかに5人の生徒らがけがを負った。

ハイキングに使った道は平坦で舗装されており、自動車も通れる道だった。
現場の幅4メートルほどの路上には、直径数十センチほどの大きさの石が20〜30個散乱していた。
調査の結果、被害側斜面の最上部から岩盤がはく離して落石が起きたとみられる。
調 査 6/5 事故の前日、同校から登山など野外活動の案内を頼まれていた板取村森林組合は、急ながけが多いことから、雨の場合には滑落の危険がある6日の屋外での活動を中止すると伝えていた。

6/6 午前6時半頃、雨が止まなかったため、組合側は改めて電話で「屋外活動はすべて中止します」と学校側に伝えていた。その際、学校側は「それでは、できるのは屋内の活動だけですね」と話し、草木染めやそば打ちなど、屋内で指導してもらう活動内容を組合に確認していた。組合側はハイキングは中止になったと思っていた。

「中止」の連絡を受けた学校側は、教師たちが集まって野外活動について協議。しかし、「せっかくだから屋外を体験させたい」との意見が多く、危険性についての話は出なかった。
雨天にもかかわらず、自らの判断でハイキングを決行。
教師の処分 2002/3/19 岐阜県警は危険を避ける義務を怠ったとして、業務上過失致死傷の容疑で、引率の校長(57)、計画担当者の学年主任、ハイキングに同行した教師5人の計7人を書類送検。
参考資料 2001/6/6朝日新聞夕刊、2001/6/7朝日新聞、2002/3/19河北新報、



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