子どもたちは二度殺される【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
030421 いじめ自殺 2003.6.22新規
2003/3/31 岩手県一戸町の中学校の女子生徒Aさん(中2・14)が、夕方、自宅の部屋で首を吊って自殺。
遺 書 ほか 「生きているのに疲れてしまいした。親孝行できなくてごめんね」などと書いた遺書があった。
また、女子生徒の自宅の机のなかから「いつも仲間外れ。学校いやです、死にたいよ」などと書いたメモが見つかった。

携帯電話に、亡くなる2日前に書いた未送信のメールが残っていた(死後1カ月近くたって、両親が発見)。
「死にたい・・・なんで人間はこんなにも弱いのだろう私はもう生きているのが疲れちゃった。(中略)死ぬことはできなかったただ傷が増えていくばかりだった」と書かれていた。

3/31 同じ友だちにあてて「うちもう生きていたくないよ」とメールを送っていた。
メ モ 引き出しの中から、「うちのどこがイヤ?いやなところは直すから話したりしたい」と薄い鉛筆で書かれたメモが見つかった。
経 緯 Aさんは、バスケット部の部長をしていた。
2003/2/ 人間関係に悩んでおり、部活動を休みがちになった。父親に「部長を辞めたい」と言っていた。
学校の対応 学校はホームルームや部活などで、生徒にいじめの有無について聞いたが、証言する生徒がいなかったために、「うわさはあったが、いじめはなかった」と結論付け、PTAに説明。
両親の求めに応じて、再調査を始めた。
親の調査 両親は同級生や保護者から、「2、3人から無視されていた」「『死ね』と書いた手紙を受け取ったらしい」などの話を聞いた。

死後、同級生が訪れて両親に、「2、3人がいつも彼女を相手にせず、無視していた」と話した。
参考資料 2003/4/21、5/8朝日新聞



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