学校に関する事件・事故【事例】



注 :
加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
801027 校内暴力 2001.10.10新規
1980/10/27 三重県の尾鷲中学校で、3年生の生徒23人が職員室に押し掛け、3年生の担当を中心とした12人の教師が生徒の前に立ち、暴力を受けた。校内暴力鎮圧のために50人の制服警官隊が導入、24人の生徒を傷害などの容疑で書類送検した。
経 緯 午後1時、、1年生の教室で授業していた教師が、授業が始まっても3年生の生徒15、6人が教室に入らないことから、生徒の1人に「みんなを教室に入れろ」と注意したところ、同生徒は「オレはリーダーじゃないぞ。どうにもしゃくにさわる」と仲間5〜6人と1年生の教室に押し掛けた。しかし、この教師が教室の戸にカギをかけたため、3年生らは教室の窓をあけ、中に入った。
教師は逃げだし、職員室に駆け込んだ。23人の生徒が教師を追って職員室に押し掛けた。

職員室には28人の男性教師がいたが、1、2年生の担当から、「騒いでいるのは3年生だから、3年生の担当が責任を持って押さえるべき」と言われ、教師間で話し合いの結果、3年生の担当を中心に12人の教師が生徒の前に立った。教師たちは生徒にこづかれ、殴られた。
他の教師は動こうとせず、警察に通報。校内暴力鎮圧のため、50人の制服警官が導入された。
加害者の処分 尾鷲署は、24人の生徒を傷害などの容疑で書類送検。
学校の対応 全教師が参加して総括会を開き、「警察官導入はやむをえない措置だった」と結論。
これを転機として、校内への警察官導入が日常茶飯事化する。
参考資料 「あなたも息子に殺される 教育荒廃の真因を初めて究明」/小室直樹著/1982.太陽企画出版



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