子どもたちは二度殺される【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
940603 いじめ自殺 2001.5.3 2005.5.15更新
1994/6/3 愛知県安城市の県立高校の男子生徒Aくん(高1・15)が、自宅のあるマンション13階付近から飛び降り自殺。
遺 書・ほか 「中学時代の同級生にたかられたり、殴られた。いやになった」「いじめに遭い、死にたい。毎日が地獄のようだ」などと書いたノートが自宅で見つかる。3人の名前があげられていた。

直前に友人宅で、「もういやになった。死にたい」と漏らしていた。
経緯・調査 Aくんと少年3人(高1・15)とは、同じ中学校の出身。中学時代は非常に仲がよかった。
卒業間際から関係がしっくりいかなくなり、Aくんに暴力をふるったり、金を要求するようになった。

1994/4/ 中学卒業後、3人は別々の高校に進学。高校入学後も3人は男子生徒の自宅に遊びに来ていた。3人は、Aくんが貸したゲームソフトをなくしたことに因縁をつけ、多数の暴行を加えたうえ現金を要求。

4/24 現金5500円を脅し取った。
加害者の処分 愛知県警は、暴行と5500円を脅し取った疑いで3人を書類送検。

1995/3/29 名古屋家裁岡崎支部は、3人を恐喝罪により短期保護観察処分。
3人が真面目に学校生活を送っていること、遺族との示談が成立していることを考慮。
参考資料 1994/6/4北海道新聞・夕刊(月刊「子ども論」1994年8月号/クレヨンハウス」)、1994/7/1中日新聞、1994/7/1讀賣新聞・夕刊(月刊「子ども論」1994年9月号/クレヨンハウス」)、「いじめ問題ハンドブック」−学校に子どもの人権を−/日本弁護士連合会/1995年6月10日こうち書房、ルポいじめ社会 あえぐ子どもたち/村上義雄/1995年5月15朝日文庫



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