| 注 : 被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。 また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。  | 
    
| S.TAKEDA | 
| 920624 | いじめ自殺 | 2003.9.26.新規 | 
| 1992/6/24 | 島根県益田市の市立東陽中学校で、岡崎一(はじめ)くん(中3・14)が、同級生らからいじめにあい、下級生が行った万引きを強要したのではないかと教師に疑われて、夕方、自宅近くの雑木林で首吊り自殺。 | |
| 直前の経緯 | 1992/6/12 下級生が、学校近くのスーパーで万引き。 担任教師らは、一くんが万引きを強制したのではないかと疑い、校内の放送室などで一対一で3日間にわたって厳しく調べられた。  | 
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| 経 緯 | 一くんは、入学当時から同級生数名から集団的に暴力を受ける、無視、自転車をこわす、けんかをさせる、使い走りをさせるなどのいじめを受けていた。 一くんがいじめのために転校を申し出ると、校長をはじめ学校側はいじめをやめさせるよう責任を持って努力するから思いとどまるようにと説得。 しかし、その後もいじめは陰湿化し、続いていた。  | 
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| 学校の言い分 | 一くんへの取り調べが自殺の原因だとは受け止めていない。 | |
| 裁 判 | 1993/1/11 松江地裁益田支部に両親が学校管理者の益田市を相手どって、3000万円の慰謝料を求めて提訴。 | |
| 裁判結果 | 1994/12/8 学校側が一くんが自殺したことは遺憾であると表明することで和解。原告側は金銭の要求等はすべて放棄。 | |
| 参考資料 | 1993/1/12西日本新聞(月刊「子ども論」1993年3月号)/クレヨンハウス、「子どもの権利マニュアル」/日本弁護士会/1995.9.3こうち書房 | |
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