子どもたちは二度殺される【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
870617 いじめ自殺 2005.6. 新規
1987/6/17 北海道札幌市で市立西陵中学校の三好幸敏くん(中3・14)が、マンション5階の非常階段付近から飛び降り自殺。
遺 書・ほか 自宅の机のうえに、ノートの切れ端に紫色のボールペンで書いた遺書が置いてあった。
「ぼくはときたまいじめられるし、学校に行くのがはずかしいから死に行きます。人間生活なんかもういやだ。家族のみなさんサヨナラ!」
経 緯 3年生になってから、病気理由で9日間、欠席していた。その都度、クラスの生徒が訪ねて、様子を確認していた。

担任教師が時折、家庭訪問していた。

6/17 幸敏くんは、無断で学校を欠席。夕方から自転車で外出した。父親が担任に「家出したようだ」と連絡し、教師らが行方を探していた。
被害者 幸敏くんは3人きょうだいの末子。母親は別居中で、姉が一家の面倒をみていた。
中学2年生まで野球部に入っていたが、3年生になって退部。
卒業後は、就職を希望していた。
家族の認知と対応 父親は、幸敏くんがいじめられているらしいことは知っていた。
学校・ほかの対応 幸敏くんの自殺後、校長は「親しい友達はおらず、精神的にもろい面があったが。性格は明るく級友にはむしろ好かれていた。いじめは考えられない」とコメント。
参考資料 1987/6/18北海道新聞(月刊「子ども論」1997年3月別冊号/クレヨンハウス)、ほか



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