子どもたちは二度殺される【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
860203 いじめ自殺 2002.12.16新規
1986/02/03 香川県志度町の町立志度東中学校の木内史(つかさ)くん(中2・14)が、自宅物置のはりに漁具ローをかけて首吊り自殺。
遺書・ほか なし。
経  緯 史くんは軟式テニス部員だったが、必須クラブは囲碁・将棋クラブに属していた。
上級生から「あいさつする声が小さい」「あいさつの態度が悪い」などとして、日頃からいじめられていた。

1/29 軟式テニス部員の友人と2人で、囲碁・将棋クラブの練習に参加していたときに、囲碁・将棋クラブの先輩2人(中3)に「あいさつの仕方が悪い」として殴られたり、蹴られたりした。

2/3 軟式テニス部の練習を終え、自転車で帰ろうとしたところ、自転車の前かごに入れていた通学用ヘルメット内側の発砲樹脂の一部がはぎ取られていた。

帰宅して自宅玄関に自転車を置いたあと、約15メートル離れた物置に入り、自家用発電器を踏み台にして、はりに漁具ローをかけて首吊り自殺。
被害者 史くんは軟式テニス部のレギュラー。明るい性格で同級生からは好かれていた。
他のいじめ事件 1/22 囲碁・将棋クラブで、他の生徒が上級生から殴られているのを目撃した生徒がいた。 
参考資料 1986/2/3朝日新聞(「いじめ問題ハンドブック/高徳忍著/1999.2.10つげ書房新社)、「いじめ・自殺・遺書」/子どものしあわせ編集部編/1995.2.1草土文化



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