子どもに関する事件【事例】



注 :
被害者の氏名は書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
831000 いじめ傷害 2003.6.22新規
1983/10/ 大阪府南河内郡の男子生徒のDくんは私立中学校在学中に、6人の同級生の男子生徒らに、恐喝されたり、暴行を受けて10日間入院するなどのいじめを受けた。
経 緯 1983/10 頃から、
「おれの制服が小さすぎるから」と交換させられた。
殴られて5万円を奪われた。
学校近くの公園の木におもちゃの手錠で後ろ手にくくりつけられ、1時間近く6人に石で殴りつけられた。歩行不能となり、10日間の入院。1985/1 まで、脳波に異常があったため通院。
加害者の親の対応 1985/1/末から、Dくんの親と6人の男子生徒の親とで話し合いをはじめたが、一部の親は、「友だち同士のけんかに親は責任ない」と主張。
裁 判 1985/8/ Dくん(15)側は、「親がもっとしっかりしていれば弱い者いじめはしないはずで、親の責任をはっきりさせたい」と、6人の男子生徒と親の計12人を相手に損害賠償を請求して訴訟をおこす。
裁判結果 1985/10/7 大阪地裁で、親の監督責任について話し合いを進めた結果、和解成立。
6人加害生徒と親たちが、Dくん側の言い分を全面的に認める。
「二度とこのようなことはしないこと、またさせないよう十二分に監督します」との覚書を交わし、請求通りの慰謝料200万円と治療費11万3600円、恐喝金10万5500円、学生服代など2万7千円を支払うことで合意。
参考資料 「子どもたちの人権」/若穂井透/1987.6.5朝日新聞社



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