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Brother Eagle, Sister Sky
■酋長シアトルからのメッセージ■



絵:スーザン・ジェファーズ
訳:徳岡久生+中西敏夫
発行:JULA 出版局
定価: 1,800 円
    31×24.5cm・30ページ



 BROTHER EAGLE, SISTER SKY・・・ワシ兄さん、妹空?!何のことやら分からぬままページをめくったとたん飛び込んできたのは、広大な大地の息吹、自然の寛大さを肌で感じるようなスーザン・ジェファーズの数々の絵。そして、シンプルだが真実を伝える酋長シアトルの言葉。一世紀前、アメリカ政府が、彼ら部族の土地を買い上げようとした際に語りかけたメッセージは、時を越えて胸に響く。


<私たちは皆、大地の一部であり、大地は私たちの一部である。花々は、姉妹であり、動物たちは、兄弟だ。岩山の峰、草原、すべての自然は家族なのだ。川を流れる水は祖先の血であり、そのせせらぎは声である。大地は私たちの母であり、その大地にふりかかることは、大地の息子と娘にもふりかかる。すべてのものは網のように結ばれ、人もその網の一本の糸にすぎない。>


 自然と人とのハーモニー、人と人とのハーモニー、国と国とのハーモニー、さまざまなところでハーモニーが失われつつある現在、彼のメッセージは何か大切なこと、すべての存在を受け入れ大切に思う、根本的な愛情を教えてくれているように思える。自分と、すべての存在との間の繋がりを再認識できればこそ自分本位な行動をつつしむことができるだろう。環境破壊、社会の疎外化が進み、世界のどこかしらで絶えず戦争、紛争が起きている。繋がりが見失われ、臭いものにふたをすることにあまりにも慣れてきてしまった現代の私たちにとって、酋長シアトルのメッセージは、臭いものに対する当然の責任を思い出させてくれる。相手に対する愛情は自分に対する愛情なのであろう。


 シアトルのことばのすみずみにやさしさを感じる。大地に対する愛情は、彼の家族、共同体に対する愛情と重なる。血の通った真実のことばに勇気づけられる思いがする。


小池 なつ子



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