9月8日「新しい神様」完成試写会

ユニーク! 面白い! 確かな手応え

「これはコミュニケーションの映画だ」

 ビデオアクト上映プロジェクトの第4回上映会は「新しい神様」(土屋豊・98分)の完成試写会として行いました。9月8日、会場の中野ゼロ視聴覚ホールは満員で立ち見も出て、この作品が話題になりつつある事を示す盛況ぶりでした。100名を越える人達の多くが若い世代で、バラエティーにとんでいました。これだけ多彩な人を集められるというのは作品がポップである証拠です。

 作品をあらためて見て感じたのは、登場する民族派ロックバンドの雨宮処凛さんや伊藤秀人さんが「自分は一体なにものなのか」また「自分はどうあるべきか」をきちんと考えているという事です。そしてそれが作品を見ている自分自身はどうなのだと突き刺さってくる。たしかに自分もなにか行動をしようとしている時、その行動に依存しようとしている自分に気が付きます。そういう具合に自分に置き換えて考えざるを得ない、それがこの作品の面白さなのだと思います。

    

 私は第2部、トークの司会をしましたが、会場からつぎづきと質問や感想が出て、土屋さん・雨宮さん・伊藤さんの3人(上の写真)がそれぞれの個性を生かしつつ答えてもらえて非常に楽しく司会ができました。雨宮処凛さんが天性の女優気質で希有なキャラクターなのはもちろん、伊藤秀人さんの真面目さ・凛々しさもまた魅力に溢れていました。

 二次会は最初からいつも以上に百花繚乱状態となり、この作品の上映・普及をどうすればいいかの意見が数々出されるなど、盛り上がりの中に手応えを感じる事ができました。 

                     (小林アツシ記)

 なお、「新しい神様」は全国上映をすすめる予定。当面10月の山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映します。この作品のお問い合わせについてはビデオアクトまで。

ビデオアクト民衆のメディア連絡会