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初のチェチェン写真集刊行 圧倒的戦力の大国ロシアに占領されているチェチェン。そこで出会った人々の姿を50点の写真に収録。 ロシア連邦南部のチェチェン共和国は、日本の岩手県くらいの小さな国だ。そのチェチェンは、1994年からロシアの侵略にさらされている。市民たちは、レジスタンスたちは何を思って闘っているのか。15回の現地取材や周辺取材から見えてくる独立闘争のすべてを活写する。 それにしても、推定20万人もの犠牲者が出ているチェチェンの惨劇は半端ではない。時代が半世紀以上さかのぼったかのようである。ロシアの侵略に抵抗する戦いが戦争の本質だが、そればかりでない。チェチェンの大地に脈々と流れる精神文化の死滅をも意味する。 キリスト教文明や西欧文明に懐疑的だった文豪トルストイは、チェチェンを訪れてこの精神文化に接した。彼がチェチェンで得たものは、その後の作品にも個人としての生活にも深い影響を与えている。そのような土地柄や人間の本質は、21世紀を迎えた現在でもかろうじて生きつづけている。ただし、10年目を迎えた戦争で、この先はわからない。だからこそ、この写真集は貴重といえるだろう。 内容構成 A5判・上製・角背・函入り・80ページ(写真48頁+本文32頁)税込み1,890円 【問い合わせ先】岩波書店 |