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2002年1月10日発行166号ピースネットニュースより
〈本の紹介〉
「反グローバリゼーション民衆運動−アタックの挑戦」
ATTAC編/杉村昌昭訳 つげ書房新社発行 定価:1800円

本書は本誌に「反グローバリゼーション運動のいま」を連載している田中徹二さんがまえがきを書いています。田中さんが準備してきたATTAC・Japanの運動の解説本とも言えます。
ATTAC(アタック;市民を支援するために金融取引への課税を求めるアソシエーション )は、1998年6月にフランスでつくられたとても新しい運動体です。それが急速の拡大し、国内では3万人の会員と、220から230の地域組織をもつまでになりました(2001年)。さらに、アタック運動はヨーロッパ各国はもとより、アフリカ、ラテンアメリカなど第三世界にも拡大し、全世界からのウェッブサイトへのアクセスが月に80万にものぼっています(2000年)。アタックは、今年1月ブラジル・ポルトアレグレでの世界社会フォーラムを呼びかけるとともに、最近では7月のG8ジョノバサミットに抗議しての20万人以上が参加したフォーラムやデモの中心団体としても活躍しています。
なぜアタック運動がかくも短期間のうちに拡大してきたのか? そもそもアタックの主張は何であろうか? どうして国内だけでなく国際運動として発展したのか? これらの質問にあますことなく答えているのが、本書です。アタックの一番の主張は「金融界の利益のために失われた民主主義的空間を世界的規模でつくりだそう」というものです。そして具体的な要求としてアッタクは、すべての外国為替取引に対し一定の率で課税するという「トービン税」の創設を主張しています。また、運動が広がるにつれ、アッタクはトービン税に限定するのではなく、金融システム全体の支配を問題にし、それに抗して民主主義的な意思決定システムを奪回しようと主張しています。
本書はまた、様々な社会運動アクターが、自分たちの運動課題を超えて共通の目標のもとに結集し、先進国と途上国をつらぬく世界各地の行動のリポートでもあります。ぜひご一読下さい。
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