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2002年7月10日発行172号ピースネットニュースより
【連載】もうひとつのグローバリゼーションを求めて(28)
NO WAR! NO WTO!
9.13グローバル・ピース・ マーチを成功させよう!
ATTAC Japan 事務局 田 中 徹 二
米国とEUの談合でカンクン会議乗り切り図る!?
9月10日からはじまるWTO第5回閣僚会議は、7月になっても肝心の農業交渉がまとまらず(本来は3月中にまとめるはずであった)、従って非農産品(工業製品や木材水産品)や知的所有権(医薬品)、そして投資など「新分野」の交渉も進まず、その成功が危ぶまれていました。しかし、7月末のカナダ・モントリオールでの非公式閣僚会議で、2大スーパーパワーの米国とEUが歩み寄りを示し、8月13日には農業交渉の「共同提案」がまとめられました。そして、8月24日(日本時間25日未明)にはカンクン閣僚会議の宣言文案がWTO一般理事会カスティーヨ議長より配布されましたが、この議長案は、米・EUの共同ペーパーを土台としたものです。
1999年のシアトル会議以降、途上国の意思を無視しては進めないとしていたWTOは、途上国もその他の国も完全にカヤの外において米・EUの談合に期待し、そしてその談合内容を閣僚宣言案にする、つまりカンクン会議乗り切りを図ろうとしたのです。
当然、途上国は猛反発し、この議長案は一般理事会(閣僚会議に次ぐ意思決定機関)では採択されませんでした。議長責任で閣僚会議に諮るということになりました。また、農業交渉の米・EU共同ペーパーの内容は、関税の大幅一律削減と品目別の柔軟な削減方式の折衷案となっています。これは基本的には関税の上限(200%という数字も)が決められてしまうので、日本で言えば490%という高い関税をかけている米(コメ)などは半額以下で輸入されることになり、米作は壊滅的打撃を受けることになるでしょう。
何よりも、農業交渉では各国の食糧主権を奪う元凶であるEUや米国の輸出補助金や輸出信用という構造にメスを入れない限り、真の解決はありません。
カンクンでの民衆フォーラムの準備すすむ
さて、いよいよカンクンでの閣僚会議が始まりますが、現地では「WTOに反対しオルタナティブを求める民衆フォーラム」が組織され、連日集会やデモが行われます。全体で2万人が参加、そしてその半分が農民になるとの予想となっています。その様子を「カンクン・ニュース・ブレチン第3号」8月10日(出典:http://www.investmentwatch.org/events.html)からみてみましょう。翻訳は、ATTAC
Japanの清水政夫さん。
カンクンカからのニュース
フォーラムとキャンペーンの場所が確定
民衆フォーラムの場所が、国内Benito Juarez 評議会によって認められた。予期される2万人の抗議者が、予定のフォーラムやキャンペーンのために、十分に収容きるものだが、最終的詳細は、飲料水の供給、トイレ設備、通訳に関して確実になっていない。社会フォーラムの委員会の見積もりに寄れば、参加者は1万人の農民、2500人のヨーロッパの活動家、300人の韓国人、メキシコ中から3,000人の先住民、2,000人の労働組合員、1,000人の環境活動家が数えられる。
WTOに反対しオルタナティブを求める民衆フォーラム
各政府の首都での圧力を生み出すことに焦点化する活動。もしくは民衆を代表して圧力をかけるために、代表団をカンクンに送る。非暴力直接行動、ブロックアウト、ストライキ等。すべての国際行動において、グローバル宣言を朗読する。
9月9日 (火)民衆フォーラム:開始日
10日(水)民衆フォーラム:「農業」に関する提案
11日(木)民衆フォーラム:「暴力と貿易」に関する提案、戦争や軍事テロ、経済的暴力の犠牲に抗議するための「哀悼の国際デー」
12日(金)民衆フォーラム:「サービスにおける民営化」
13日 (土)大きな反WTO行進:デモンストレーションの国際デーと同時開催。軍事と経済的戦争に反対するグローバル・マーチ。私たちの世界規模の力を見せるための世界中におけるマーチ。
14日(日)民衆フォーラム:「自然資源と環境」に関する提案、民衆フォーラム閉会イベントとWTOに対する私たちの勝利!の宣言。
メキシコ農民組織からの良いニュース
ヴィア・カンペシーナ(農民の道※)( http://www.viacampesina.org )メキシコ支部=UNORCA(地方自治体農民組織全国連盟)は、少なくとも一般会員の農民・先住民を1,500人動員し、国際農民フォーラム(8日〜9日)に参加するため世界中から200の農業組織の代表が国際的に参集させる。そして、9月10日には約8,000〜1万人の「農民の権利と食糧主権のための」国際的農民行進を行う。UNORCAの代表者は、9月11日〜14日の民衆フォーラムにも9月13日のWTOに反対する国際行進とグローバル行動の日にも参加する。他のヴィア・カンペシーナ組織、the
El Campo No Aguanta Mas =「地方住民はもはや耐えられない」連合もまた、カンクンでの農民フォーラムと行進への会員の動員を行う。
※ヴィア・カンペシーナ;小零細農民の国際組織、アジアにも支部があるが日本にはない(筆者注)
オルタナティブをつくり、真実を広めるカンクン・オルタナティブ・メディア=テク集中の最新情報。カンクンで9月1日〜7日。(略)
国際女性フォーラムは、カンクンでのWTO閣僚会議の期間中、WTOに反対しオルタナティブを求める民衆フォーラムの一部として、女性の要求を表現する場となる。メキシコでは女性のネットワークが、「カンクンへの道における女性たち」という連合体で連結する場をつくってきた。これには、特に、ジェンダーと経済に関する全国ネットワーク−経済を変革する女性のラテンアメリカ・ネットワーク(REDGE-REMTE)、女性の世界行進、自由貿易に関するメキシコ行動ネットワーク(RMALC),、フェミニスト世紀のための調整、ジェンダーと貿易ネットワーク・メキシコ、ネットワークにおける女性協会(AMMOR)が含まれる。
政治的・文化的オープニング・イベント(9月9日)は、参集した大衆の心を高揚させるような地方的、国内的、国際的多様性のショーケースを約束する。(有名ミュージシャンなども)……以下、省略。
さらに、9月13日の軍事と経済的戦争に反対するグローバル・マーチですが、米国では反戦団体や反グローバリゼーション団体が共同して、全米各地でマーチが開催されるようです。これに比して、欧州ではオーストリア以外この日に同時行動として設定しているところはないようです。欧州勢は、去る8月半ばに開催した南フランス・ラルザックでの反WTO30万人集会をバネにして、大挙してカンクンに乗り込むという作戦のようです。
9.13東京芝公園でのグローバル・ピース・マーチを成功させましょう!
この間2回ほど「グローバル・ピース・マーチ」についてお知らせしてきましたが、実行委員会を2回開いて次のような内容で行うことを決めました。まず、コンセプトですが「NO
WAR! NO WTO!」を合言葉に、オルタナティブのための広場を芝公園に実現しようと考えています。平和のメッセージを届けるピース・ライブ、南と北・人と人をつなぐフェアトレードコーナー、農と食の再生を目指す有機野菜栽培コーナー、イラクの悲惨な現状を伝える写真展など、様々な催しが集会とともに行われます。そして銀座方面めざし、世界の人々とともに歩むマーチです。ぜひ参加ください。
プログラム
12:30 開場
13:30 オープニング〜太鼓(ピースボート)
開会宣言 山本奈美&ジョアンナ(ピースボート) ミューズ分会演奏(反戦歌など)
基調報告 大野和興(脱WTO草の根キャンペーン実行委員会)
反戦平和アピール
・アジアでの平和構築
ダグラス・ラミス(APAジャパン、元津田塾大学) ・メキシコの先住民から
弘田しずえ(カトリック正義と平和協議会) ・イラク・アフガニスタン・パレスティナ 熊岡路矢(日本国際ボランティアセンター)
14:30 ピースライブ 「寿」 「新谷のり子」
15:25 脱WTOアピール ・カンクン閣僚会議で何が話し合われているか
佐久間智子(「環境・持続社会」研究センター)
・オルタナティブとしてのフェアトレード
胤森なお子(グローバル・ヴィレッジ)
・米を作り、大企業の横暴と闘う
中村和夫(自然にやさしい農業を考える会・ドコモ鉄塔と闘う郡山農民)
16:30 マーチ出発
ブース出展
写真パネル展示
○≪小パネル展≫ WAR is NOT OVER! 志葉玲の見た「イラク戦争」
○〜北朝鮮、韓国、日本・在日の子どもたちが描いた絵の展示〜『南北コリアと日本のともだち展』
○脱WTO
○フェアトレード
○反戦平和
○農産物・ワーカーズコレクティブ
○書籍販売
○エコ・カフェ、タイカレー
○メッセージ掲示板
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