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2003年7月10日発行184号ピースネットニュースより

今も続くチェチェン戦争の悲劇
チェチェンの人々を
孤立させない国際的な世論と
支援をひろげよう!
市民平和基金

 多くの死傷者を出した昨年10月の武装チェチェン人男女によるモスクワの劇場占拠事件に続いて、7月5日にモスクワの北にあるツシノ空港で開かれていたロックコンサート会場の入り口付近で、チェチェン人女性とされる2人が自爆攻撃を行い、20人が死亡、50人以上が負傷するという事件が起きました。ロシア内務省筋は「現場で発見されたパスポートがチェチェン人のものだった」と発表していますが、くわしい証拠は明らかにされることはないでしょう。昨年の劇場占拠事件でも手引きをしたのはロシア側特務機関員であったというショッキングなニュースが、今年の4月28日付けのロシアの新聞、「ノーヴァヤ・ガゼータ」に掲載されました。それは大いにあり得る話です。

 そもそも1999年9月に始まった、第2次チェチェン戦争のきっかけとなったモスクワでの連続アパート爆破事件でも、結局犯人が捕まらないままに捜査は打ち切られました。犯人が特定されていない段階でチェチェン人の犯行とされ、チェチェンへの軍事攻撃が始まったのです。その事件でもロシア政府による自作自演説がうわさされています。ロシア政府はテロを理由としてはチェチェンへの攻撃を強め、一般市民への無差別の不当拘束や虐殺事件を起こしてきました。すでにチェチェン市民の犠牲者は10万人にものぼると言われています。そうやってチェチェン人への犠牲を強い、チェチェンへの強行策を取ることでロシア・プーチン大統領は国民の支持を増やし、そしてより強権主義的、国家主義的傾向を強めてきました。

 特にやり玉にあがったのは独立系のロシアのマスコミでした。2001年4月にはNTV(独立テレビ)にロシア内務省特殊部隊が制圧する中で経営陣が交代させられました。チェチェン戦争を含むプーチン政権の政策に批判的だった元NTVのエフゲニー・キセリョフ氏は新たにTVSを設立していましたが、負債の返済が滞っていることを理由に6月21日未明突然放送を中断させられました。このようにロシアでは言論統制が厳しくなっていますが、これはチェチェンでの戦争と人権侵害と一体の問題であり、長引くチェチェン戦争は、ロシアの民主主義にとっても重要な課題となっています。

 このようにチェチェン問題はロシア社会、ひいては国際社会にとっても重要な問題であり、すさまじい人権侵害や市民への攻撃が続いているにもかかわらず、チェチェン戦争は国際社会から忘れ去られています。その一方であたかもチェチェン人すべてがテロ集団であるかのような報道が繰り返され、チェチェンの人々はますます孤立感と絶望感を深め、それがさらにチェチェン人を過激な行動に駆り立てることになっています。

 それだけに今こそチェチェンの平和と人権の回復を実現させる必要があります。市民平和基金は第1次チェチェン戦争時の1995年の設立以来、チェチェン戦争の被災者への支援と戦争の平和的解決を求めてきましたが、これからさらにその活動を広げていきたいと思います。ぜひとも皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。

郵便振替口座:00100―4―722213
加入者名:「市民平和基金」
(通信欄に「チェチェン」とご明記下さい。郵便局の振込受領証をもって領収証に代えさせていただきます。別途領収証が必要な方は通信欄に「要領収証」とご記入下さい)

〈市民平和基金連絡先〉
〒113―0001東京都文京区白山1―31―9小林ビル3F
TEL 03―3813―6758 FAX03―5684―5870
E-mail:peacenet@mvb.biglobe.ne.jp
URL:http://www2u.biglobe.ne.jp/~cfp

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