核のゴミキャンペーン第12号

核のゴミキャンペーン第12号
1997.2.25

パシフィック・ティールはタスマン海に

英文記事
グリーンピースは金曜日から飛行機でティールの捜索を行なっていましたが、天候が 悪くなかなか発見できませんでした。しかし今日(25日)、ニュージーランド政府から ティールの位置を確認したという連絡を受け取りました。

それによれば、ニュージーランド時間の午後1時(日本時間正午)南緯35度36分、東 経158度18分にいて、北に向かって進行中です。この位置はオーストラリアのシドニー の東350海里のところです。あと1日後にはオーストラリアとニュージーランド両国の経 済水域がもっとも接近しているところを通過することになるでしょう。

このまま行けば2月28日早朝にはニューカレドニア経済水域に達します。これは突っ 切 るしかありません。第9号でお知らせした予測より2日遅れです。


お知らせ

●はがきビラ注文受けつけ中
申込みは下記へ。
⇒03-3366-6470(ストップザもんじゅ東京)
留守のときは0427-27-8559(宮城)へ

いろりばた会議第1回
2月25日(火)午後6時30分〜9時30分
千代田区立神保町区民館03-3263-0741 (JR水道橋、地下鉄神保町下車10分) お話 日高祐三さん(青森から)、菅井益郎さん、藤田祐幸さんなど。
主催連絡先 たんぽぽ舎03-3238-9035

日本の核の「ゴミ捨て場」−青森から
2月27日(木)午後7時〜9時
ハートピア京都075-222-1777 (地下鉄丸太町、市バス烏丸丸太町)
お話 岩田雅一さん (日本キリスト教団八戸伝導所牧師)
参加費800円
問合せ 京都反原発めだかの学校075-751-6367

3.1ビキニデー市民集会
カナダの核政策転換に挑むD・ロウチ氏を迎えて
3月1日(土)午後2時〜5時
早稲田奉仕園レセプションホール03-3205-5411
お話 D・ロウチ氏(元カナダ軍縮大使)ほか

“核のゴミ”についていっしょに考えませんか
3月2日(日)午後1時から4時(二次会もあり)
船橋中央公民館第8集会室/資料代500円
お話 島田恵(写真家、青森から)
六ヶ所村の現状と核のゴミ(スライドあり)
沢井正子(原子力資料情報室)
日本の核ゴミ事情
主催 原発いらない!ちば NO NUKESの会
0474-34-5865(遠藤)/043-496-0022(根本)

「はがきビラ」配布一覧

3月1日(土)2時〜4時
横浜駅西口相鉄側出口 (横浜高島屋の裏側)
連絡先 045-423-0341(水沢・fax兼です)

3月7日(金)午後5時から
JR山の手線“S”駅
S駅はどこかな?ヒント、品川ではありません?
連絡先03-3366-6470(ストップザもんじゅ東京)
0427-27-8559(宮城)
03-5351-5400(グリーンピース・ジャパン)

3月9日(日)午後0時30分〜2時
仙台市中央通り第一勧銀前
連絡先022-367-0961(篠原)

町田では
2月27日先陣を切って300枚を配布
もう一度やりますので、下記に連絡してください。
連絡先 0427-27-8559(宮城)

●2月24日から3月9日までを配布週間です。すでに1万枚のはがきビラが全国に送られ、 さらに3万枚増刷中です。紙が良いので控えめになどといわないで、大胆に何万枚でも 配布 してください。この配布が、これからの運動につながるのです。 なお各地の配布場所が決まりましたら、グリーンピース・ジャパンの竹村まで連絡して ください。
03-5351-5400/FAXは03-5351-5417です。


ニュージーランド議会が輸送非難決議

2月19日、ニュージーランド議会で核廃棄物輸送への非難決議を全会一致で可決した 。 ただしこの議会には、もっと強い「核廃棄物輸送船の経済水域内立ち入り禁止決議」も 動議として出されたが、こちらは採択されなかった。

これに対しグリーンピース・ニュージーランドは経済水域通過禁止を求める24000人の 署名を、2月20日、政府に提出した。この日公表された世論調査によれば、ニュージー ラン ドの82%の人がこの核廃棄物輸送に反対している。

まったく動かなかったオーストラリアに比べ、ニュージーランドは政府も含めた強い 反対の動きが巻き起こされている。


プルサーマルで電事連が正式に方針発表

前号で問題点を指摘したプルサーマルについて、電気事業連合会(電事連)が2月21 日 (金)実施計画をまとめ発表した。これによると東電、関電が先行し1999年に1基ずつ 、2000年に1基ずつ、それぞれ利用を開始するという。ついで中部電、九州電、東電が それ ぞれ1基、日本原電2基が2000年代初頭に開始する。この段階で9基になる。さらに2010 年 までには電力11社がすべて導入し、全部で16から18基となる。

これはまぎれもなく電事連の発表である。電事連とは1月16日の話合いのさい、プル サ ーマルについての市民への説明会を要求した。このときは、まだ方針が決まってないと いう理由で説明拒否された。今回は堂々と発表したわけであり、説明会を拒む理由はな い。あらためて、市民への説明を要求してみたい。この対応は次号に。


日本海溝に沈んだティール号は引き揚げず
IAEAの内部文書で判明

グリーンピースは2月18日、日英仏当局はパシフィック・ティール号が深海底に沈んで も引き揚げる気はないということが書かれたIAEAの内部文書を公表した。

これは昨年11月に行われたIAEAワーキンググループの議事録で、海上輸送事故で輸送 船が沈んだ場合、低レベルの放射性物質の場合はすべて放棄、高レベルの放射性物質の 場合も水深200メートルの大陸棚までは回収するが、それ以上深いところは引き揚げる 必要な しと議論された経緯が書かれている。

日英仏3ヶ国は、1月に太平洋諸国を訪れ、かりに輸送船が沈んでも“24時間以内”に 引き揚げると豪語した。太平洋諸国の周辺は200メートル以上のきわめて深い海であり 、は じめから引き揚げる気などなかったということである。

日本周辺はマリアナ海溝や日本海溝など、輸送路の下は文字どおりの深海。下北半島 沖も水深200メートルの大陸棚はほとんどない。今回の輸送路で、水深200メートルの所 などほとんどなく、どこで沈んでも引き揚げることはないだろう。

ライマンレポートで2ヶ月以内に放射性物質が漏れはじめると計算されていたことを 思 い出していただきたい!