太陽光発電は役立つの?

「リニューアブルエネルギー(renewable energy)」という概念があります。日本語に訳せば「再生可能エネルギー=re-new-able energy」です。エネルギー問題を考える上でのキーワードのひとつと言われています。

この概念は、「枯渇しないエネルギー」と勘違いされている場合もあるようですが、正しくはその名のごとく「(自分自身を)再生産することの出来るエネルギー」という考え方です。

「エネルギー保存の法則」などという科学法則は脇において、もう少し現実的に考えてみてください。エネルギーを生産するにはエネルギーが必要なのです。例えば、石油エネルギーを得るには石油を掘らなければなりません。石油を掘るためにはエネルギーが必要です。原子力エネルギーを得るためには、原子力発電所を作らなければなりません(作って欲しくはありませんが…)。原子力発電所を造るにもエネルギーが必要です。

エネルギーを生産するためにかかったエネルギーよりも得られるエネルギが多いとき、初めてそのエネルギー源は「再生可能」であることが出来ます。つまり、得られたエネルギーを使って再び同量のエネルギーを作り出すことが出来、余った分を我々が使うことが出来るのです。

確かに、太陽エネルギーはほぼ無限と考えて良いエネルギーを我々に与えてくれます。しかし、それだけで「再生可能」と呼ぶことは出来ません。太陽エネルギーを電気に変えて使おうとするのであれば、太陽電池を作るためにかかったエネルギーよりも太陽電池が発電してくれるエネルギーが多くなければいけないのです。

この条件を現在の太陽電池が満たしているかどうかは、我々にも判りません。幾つかの試算はあるようですが、所詮試算はある前提条件を用いて計算を簡略化して行われるものです。例えば、太陽光パネルの設置条件にしても真南を向けて仰角45°、などという条件であればどのくらいの発電が出来るかすぐにシュミレーションする事も出来ます。しかし、実際にたくさんの太陽光パネルを設置していったときにどのくらいの設置条件が平均的な値になるのか、恐らく計算のしようなどないでしょう。

「太陽電池が再生可能でなければ、太陽光発電を勧めることは石油資源の無駄遣いになる」と言う人もいます。しかし、もし再生可能であったとすれば「太陽光発電の普及を遅らせることは石油資源の無駄遣いになる」のです。

今、我々が頼っている石油は無限にあるわけではないのです。「どちらだか判らないから、手をこまねいて見ている」よりも我々は「行動する」ことを選びたい、行動する人たちを微力ながら支援していきたい、そう考えています。