太陽光発電の経済性

太陽光発電システムを購入して、どれくらいでモトがとれるのでょうか?

1996年度に最も代表的と言われる3kwシステムを購入した場合の例で計算してみましょう。

3kwシステムの価格は工事費込みで約400万円、国庫補助が158万円ですから、自己負担金は約242万円です。これによっていくらの電気代が節約できるのでしょうか?

3kwシステムで発電できる電力量は、ほぼ一般的な家庭(全国平均値=約3,410kwh/年)の使用電力量に匹敵する、実際にどれくらい発電できるかは、お天気次第・設置条件次第ですが、幸いにしてこの3,400kwhの発電が出来たと仮定してみましょう。

電力料金の方は使った電力料によって少しづづ料金が違いますし、夜間割引などもありますから細かいことを言うとキリがありません。だいたい1kwhあたり約24円と考えましょう。すると、一年間に81,600円の節約が出来る事になります。

先程の自己負担金242万円を81,600円で割ってみましょう。答えは簡単ですね。約30年かかることが判ります。30年……こんなに長い間太陽光パネルは動き続けてくれるでしょうか?

パネル自身は単純な構造ですから、動いてくれるかもしれません。しかし、インバータは? そもそも設置する家自身が昨今の建物では30年使えるものは少ないようです(困った話ですが)。途中で設置し直さなければならないでしょう。設置し直すとまた工事費がかかります。

太陽光発電が個人レベルで経済的に見合うようになるためには、最高でも自己負担金が150万円、出来れば100万円まで下がって欲しいものです。でも、悲観することはありません。皆様は、発売当初300万円もしていたハイビジョンのテレビがいまや数十万円で買えるようになったことをご存じですね。いわゆる「量産効果」です。

それに加えて、太陽光発電がもたらす社会的な経済効果も見過ごせません。現在の日本の発電所は夏場のほんの数時間のピーク電力=クーラーの電力需要を賄うために、次々と設置されています。夜間や冬場はせっかく作った発電所が遊んでいるのです。なんて無駄なことでしょうか! 太陽光発電なら夏場の電力需要がピークになるときに発電効率も最大になります。

まだまだ未熟な太陽光発電ですが、その将来性を含めて注目していきたいと思います。