「自動車」というものが私たちの生活の中でどのような存在であるべきかについては、今後どのような社会を望むかという価値観に応じて様々な考え方があるでしょう。自動車が単なる工業製品を越えた「文化的魅力」とでも言えるものを持っている分、議論は複雑化せざるを得ないと思われます。また、自動車と地球環境保全との関係に限っても、製造工程におけるリサイクルの問題から排気ガスによる大気汚染まで、課題は多岐に亙ります。これらを体系的に網羅することはとても筆者の手に余りますので、今回は地球温暖化問題に的を絞り、CO2の排出量抑制に向けた最近の動力装置開発状況について概観してみます。
地球環境への負荷を考えれば、極力自動車に乗らない生活をこそまず心掛けるべきであることはもっともながら、家族構成や職業等の理由から自動車のない生活が実現困難である場合も多いと思います。その場合の次善の策として、今後取り得る選択肢についての頭の整理を少ししてみたいと思います。