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第一次派遣のためのアセスメントと非暴力トレーニング

2003年8月2日報告会レジメ

NPスリランカ派遣フィールドワーカー
大島みどり

1.アセスメントまでの過程


募集開始: 2003年4月中旬

書類締切: 5月5日

書類選考結果通知: 5月末

応募条件
 21歳以上、英語での読み書きに支障がない、優良な対人およびコミュニケーション能力を持つ、健康が良好、契約期間を非暴力的に過ごす意志がある、非暴力・人権関連あるいは国際NGOでの職務経験、2年間の契約が可能な応募者を優先する、地域で生活・仕事ができる能力、シンハラ語または/およびタミル語を学ぶ能力・関心がある、プロジェクト・ディレクターからの指示を受けることに異存がない。

応募書類内容
学歴・職歴、他国において、国際NGOや非暴力的手法で地元のNGOなどをサポートする団体のために仕事あるいはボランティアをした経験、他国での生活体験、語学・運転・タイピング・コンピュータ・会計・ファーストエイド・写真・地雷などに関する知識と経験、モニタリングや護衛的同行の経験、非暴力あるいは仲裁(介入・調停)のトレーニング体験、非暴力的紛争解決に関する知識、平和活動・非暴力行動等の体験、人権に関する仕事の経験・トレーニング、スリランカでの生活・就業体験、志望動機など。

2. アセスメントの合宿


期間: 6月27日(金)〜30日(月)

場所
 タイ国、チェンマイ(東北タイ)の山の中にあるキリスト教修道女のリトリート・センター(食事は地元の方々による手料理。部屋やシャワーなどは、ぜいたくなサバイバル生活並み。新聞・テレビ・電話などの情報源なし。)

アセスメント・チーム
 NPスリランカ・プロジェクト・チームから3名:David Grant(米国ワシントンD.C.), Mary Lou(米国セント・ポール/ミネアポリス・オフィス),Rajiv(インド)

NPスタッフ: Lenief(米国セント・ポール/ミネアポリス・オフィス、資金調達担当),Ramu(インド、スリランカ・プロジェクト・チーム、ビルマ・ワーキング・グループ)、Ginger(現地での生活・交通などを手配するコーディネータとして、米国人女性)

参加者
18名招待され17名が参加。米国人男性(60歳)、米国人女性3名(56, 55, 50)、ガーナ人男性(54)、オーストラリア人女性(53)、フィリピン人女性(43)、ドイツ人女性(38)、ドイツ人男性(30)、ブラジル人女性(38)、ケニア人女性(35)、ケニア人男性(32)、カナダ人女性(28)、カナダ人男性(26)、インド人男性(24)、日本人女性2名(23, 42)

アセスメント内容
1. アセスメントについての説明 (アセスメントの目的・方法、評価のポイント、共同生活上のルール、など)
2. 全体スケジュール 
3. NPおよびスリランカ・プロジェクトについて (プロジェクトの経緯報告・業務内容―モニタリング、護衛的同行、プレゼンス、最悪のケースについて、NP行動規範)
4. エクササイズ・ゲームなどアクティビティ (ペアを組んでのインタビュー、非暴力・暴力とは?、コミュニケーション・スタイルを知る、ロール・プレイ、チームワークのためのゲーム、アセスメント参加を決意した強烈な体験)
5. 自己アセスメント 
6. 個人面談 (アセスメント・チーム3人と、ひとり20−30分ほどの面接)
7. 閉会式 (パーティ)

3. コア・トレーニング


期間: 7月2日(水)〜19日(土) (休日なし、ただし4回ほど夜のセッションなし)

場所: アセスメントに同じ

トレーニング・チーム
 トレーナー3名およびトレーニング・カリキュラム作成および記録者
  George Lakey(米国フィラデルフィア、Training for Change、60歳代半ば),
  Ouyporn Khuankaew(タイ・チェンマイ、International Women’s Partnership for Peace and Justice、40歳代はじめ),
  Gerald Gomani(ジンバブエ、20歳代後半)
カリキュラム作成: GeorgeおよびDaniel Hunter(米国フィラデルフィア、Training for Change、22歳)

NPスタッフ: アセスメントに同じ

参加者
 スリランカ・プロジェクトのフィールド・メンバーとしては、アセスメント参加者17名からドイツ人男性、カナダ人男性、ケニア人女性、および日本人女性1名の計4名が辞退。ただしケニアの女性は8月にケニアにおいて非暴力平和隊の会合を準備しており、体験報告のためトレーニングには参加。
 辞退者の理由については、個人的な問題であると見られ(理由説明はとくになし)、アセスメントあるいはNPそのものに不満や疑問があるというわけではないようだった。またNPスタッフのLeniefとRamuも、トレーニングに参加。

トレーニング内容
@ NPスリランカ・プロジェクトの仕事
1)護衛的同行
 パートナー団体の要請に応じ、生命の危険にさらされている団体メンバーがいる場合などに、仕事先や帰宅への同行する。
2)モニタリング・観察
 チェック・ポイントや選挙の監視
3)プレゼンス
 国際的な監視・観察・視察の存在が、暴力に発展する状況を抑える
→NPがスリランカの紛争地に入って、会議を開いたり、調停するといったような積極的介入を行うのではなく、あくまで地元の人々(パートナー団体)が平和構築のための活動をしやすくするための、バックアップ、サポートを行う。

A 中心となるスキル・知識
ミッション(活動理念)
 非暴力の概念、業務要請を受けた際の判断
スリランカの現状およびNP業務に関わる環境
 非暴力介入を行ってきた他団体の歴史、プロジェクト・ディレクターによる経過・現状説明と今後の予定・スリランカでの生活について
紛争分析
 政治的な分析、レポートの書き方、モニタリング体験のインタビュー
紛争現場での対応
 第三者による非暴力介入の理論とエクササイズ、モニタリング・護衛的同行・プレゼンス、ロール・プレイ、インタビュー、シュミレーション
チーム・ビルディング  全体またはグループに分かれてのさまざまなゲーム・エクササイズ(目隠しや言語を使えない状況でのコミュニケーション、からだを使ってのコミュニケーション、会議のやり方、性格とその強み・弱みを利用する方法、グループ・ミーティング
個人の精神的・身体的健康維持・管理
 健康維持および精神面の管理のための毎朝のエクササイズ、ペアやスモール・グループによるサポート・システム、自国でのサポート・システム、傾聴(アクティブ・リスニング)、恐怖についてのワーク、自己管理の方法をみつける

4. 今後の予定


・トレーニングの最終週になって、オーストラリアからの女性が、参加を辞退した。したがって、現時点のフィールド・ワーカーの数は12名。(ほかにプロジェクト・ディレクターとチーム・マネージャー)

・スリランカ・プロジェクトの派遣時期については、現在スリランカ政府へのNGO登録の申請中。その進捗状況、活動地の選択、予算との関係を考慮して、決定が下される。早くて9月中旬を目処にしているが、状況によってはさらに遅れる可能性もある。

・活動地の候補としては、現在3−4箇所で、ジャフナ、西部のプッタラマ(Puttalam−回教徒が多く住む地域)あるいはその東のシンハラ人のコミュニティで、パートナー団体PAFFRELのオフィスがある政治的に不安定な地域、そして東海岸のトリンコマリー(Trincomalee)かバッティカロア(Batticaloa)があげられている。各活動地には3−5人のメンバーが配置される予定。

・現地集合後は、プロジェクト・ディレクター、チーム・マネージャー等を交えて、2−3週間の現地トレーニングを行う予定。語学、スリランカの文化・生活習慣などを学ぶとともに、具体的な仕事内容や、パートナー団体との関係について、また、タイでのトレーニングに引き続きチーム・ビルディングや精神的・身体的健康状態の維持のためのセッションなども予定されている。



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