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2003年 3月
ラム・マニヴァナン
ドナ・ハワード
昨年12月デリーにおける非暴力平和隊 (以下NPと略す)設立総会において、スリランカでパイロット・プロジェクトに取り組むことに賛成票を投じた47カ国からの代表は、NPの組織を構成する70を越えるメンバー団体を代表していた。このプロジェクトは、2003年 4月に開始され、暴力と紛争の地域でプレゼンスや同行あるいは監視活動を続けながら、約 3年間続けられます。これには、土地を巡る争議が暴力にエスカレートするかも知れない領域、あるいは、社会的緊張がタミル人・シンハラ人・ムスリムの間に存在している地域を含んでいます。
プロジェクトの原則
スリランカにおける第三者によるこの非暴力介入は、非暴力平和隊の基本原則に基づいて行使します。
・非暴力: NPの代表団は、いかなる状況においても非暴力的な手段と戦略のみを用います。
・政治的立場をとらないこと:
NPは紛争にかかわっているいずれの側にも立つことはありませんし、NPのサービスはどちらの当事者にも利用できるものとします。
・不干渉: NPは地元の招きによって入国し、地元のガイダンスの下でのみ活動に取り組みます。NPは、紛争の結果が暴力的でないことを確実にすることを除いては、紛争の結果に影響を及ぼすことのないように取り組みます。
・互いに尊重すること:
NPはいかなる個人やグループの信望も傷つけることのないように努め、暴力そのものに反対する一方で、原因と要求を理解することに努めます。
・認 可: NPはすべての当事者からの善意と受け入れを求めます。
目 標
・暴力のレベルあるいは可能性を引き下げること
・和平協議の過程中の民間人の安全を高めること
・和平協議の過程に民間人参加の可能性を高めること
・民間人の参加を通して公正な平和の見込みを高めること
・民間人の安全度を高めた結果として、民間人の信頼度と創造性を高めること
・暴力紛争の再発を阻止すること
協 力
NPは、ジャフナの人道的活動協会 (Consortium of Humanitarian Agencies)のアドバイスにより「自由で公正な選挙を求める人民同盟(PAFFREL) 」と協力しながら活動します。これまでに私たちが会合をもった地元の組織には、Sarvodaya, National Peace Council, Center of Society and Religion, Movement for Defence of Democratic Rights, Samadana/m, Ahimsa, Inter-Religious Peace Foundation, Social Scientists Association, Oxfam, Foundation for Coexistence, Women and Media Collectiveが含まれていますが、これだけに限られるものではありません。
提案された活動
NPのチーム・メンバーたちによって提供されるサービスは、国際的防御プレゼンス、必要あれば同行、人権侵害に関する監視が含まれます。これらの活動は人権委員会(HRC) によってその権限を与えられたPAFFREL によって設立された多民族による地域人権委員会とともに取り組まれます。紛争当事者たちは和平協議の間に、国際的監視機関としてHRCを受け入れています。
HRCの現地活動は、紛争地域において民間人の安全性を高めるのに成功している非暴力的戦略についての 2年間にわたる調査に基づいて選ばれました。平和活動家たちは、彼らが人目につくことならびに連帯性によって、紛争の可能性を減らすために不安定な地域の中で暮らします。
チーム・メンバーたちは、紛争を非暴力的に解決する活動の中で危険にさらされた非武装の個人や家族、組織に対する個人的同行を提供するために呼び出されるかも知れません。
もし人権侵害が観察されたならば、NPのチーム・メンバーたちは、地元のパートナーによってアドバイスされているように、その事実を報告することが期待されています。はなはだしい危険の場合には、NPのプロジェクト・スタッフは、救援を求めるために「 緊急行動ネットワーク」を利用します。
NPスタッフの配置先
NPのチーム・メンバーたちは、地理的なバランスと「政治的な立場をとらないこと」が目立つことを考慮に入れて、PAFFREL 委員会のそばに配置されます。東部ではTrincomalee, Batticaloa, Kattankudi, Kalmunai, Ampara にNPの支援提供を求められており、北部ではJaffna, Killinochchi, Mannar, Pollonaruwa, Vavuniya に、西部では Colomboと Puttulam に、南東部ではMoneragala, Tissamarahama, Matara に、そして中央高地ではBadulla とKotmale です。
チームのユニットは、要請に基づいてのみその地域に行き、そこに住む人々との関係と信頼を築きあげるよう最大限の配慮を払います。
プロジェクト数と段階
NPは、このプロジェクトの規模と実行については、PAFFREL および他の多くの地元組織や個人と協議中です。現在のところ、このプロジェクトの進展に関する期待は以下の通りです。
プロジェクト・スタッフのスリランカ到着は2003年 5月で、PAFFREL および地域アドバイザーなどと活動を開始する。事務所を設立し、必要な物資の確保、チーム派遣地の準備を開始し、関係するすべての人々からの信頼と受け入れを求める。このスタッフは、プロジェクト理事およびプロジェクト・マネージャーで構成される。最初の10チームのメンバーは、 9月までに 2ないし3 地域に配置される。現地のプレゼンスは、注意深く段階的に構築され、2004年の初めの数か月までに最終のチーム規模の50人のチームにまで拡大されます。このチームはそれぞれ3ないし5人のユニットで16箇所ほどで活動します。
このプロジェクト全体は約3 年間続けられる予定で、その規模縮小過程は、進展の過程に似たものとなるでしょう。撤退の戦略は、スリランカ人によって計画され、その有用性は注意深く評価されます。このプロジェクトのあらゆる側面は、スリランカ国内情勢の進展と状況の観点から評価されるます。
任務
和平協議の中で、ノルウェーの監視団体、ICRC(国際赤十字)、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、UNICEF(ユニセフ)、アムネスティ・インターナショナルなどはすでに重要な役割を演じています。NPの意図は、これら他の組織によってなされた活動を繰り返すことではなく、非暴力に身を捧げた国際人として、草の根レベルで民間人と親密に暮らすことによって他に必要とされているものを満たすことです。
専門的であること
非暴力トレーニングおよび非暴力行動についての包括的な計画は、社会科学者、精神的指導者、世界中の異なる文化、民族、体験を代表する専門家や活動家たちによって準備されつつあります。これは、 6ないし 7週間の強化トレーニングを含みます。この活動に従事する人はすべてこのプログラムを修了しなければならないし、必要に応じて 3か月間あるいはそれ以上の語学の熟達をしなければならない。
非暴力平和隊の使命
訓練された国際的民間人の非暴力平和隊の創造を促進すること。非暴力平和隊は、紛争地域に派遣されて、殺戮と破壊を防止し人権を保護することによって、地元のグループが非暴力的に取り組み、対話により、平和的解決を追求できる環境をつくりだすこと。
[完]