路上から「居住権」を! 12月8日真冬のキャンプアウト行動へ!

2年間、ひと月あたり3000円のアパートと月に数度の仕事を提供して野宿の仲間の 「自立」をはかるという、東京都の「ホームレス地域生活移行支援事業」。 東京都は、この「アパート事業」がホームレス問題一般への解決策だと主張して います。

それは、事業が公園、河川敷からテントを一掃する目的を持っているからです。 つまり、野宿者の存在を社会から覆い隠そうとしているのです。
わたしたちは、この12月、アパート事業とそれに伴う排除に対する抵抗を開始し ます。野宿を強いられる当事者自身が、「安心して暮らす権利」=居住権を求 め、新たな行動を起こします。

行動の一つめは、路上から直接アパート生活を要求し、生活保護を集団で申 請、獲得することです。生活保護により野宿からすぐにアパートに入ることはか つてはきわめて困難でした。しかし約1年間に渡る法律家の方々の尽力に より野宿からアパート生活への道筋が開かれつつあります。

二つめは小屋を持たない仲間が安心して暮らせる場を作ることです。 生活保護が機能していないなか、路上に追いやられた何千人もの人々の命を救ってきた のがテント小屋でした。そこには、同じ境遇、路上で暮らす仲間というだけで助 け合い支え合うつながりが生まれていました。 しかし、アパート事業により新しく小屋を立てることが困難になった現在、新た に野宿を強いられる人々は以前よりも厳しい状況に追いやられています。

これからも野宿を強いられる人が増えることは明らかです。 私たちはテント小屋の持つ力をひとまわり大きくし、そして貧困を強いられる仲 間の力を大きくすることを目指します。

今回の行動は野宿者運動初めての試みです。これは東京・東部圏 の野宿者だけに限られるものではありません。全都、全国の野宿者、そしてネット カフェで寝泊まりする若者など、いま、貧困を強いられるすべての人々にとっ て新たな未来をひらくための重要な一歩になると確信します。

12月8日、野宿する仲間と、応援する人々が集い、一晩野宿する取り組みを行 います。みんなで、真冬の野宿を体験しましょう。みなさんのたくさんの参加は仲間 たちにとって大きな支えとなります。翌日から行動がはじまります、出だし、盛 り上がるのが重要です。12月8日を皮切りにこの冬続く行動への参加を!注目を!