のじれん・通信「ピカピカのうち」
 

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結成一周年総会
仲間たちの報告


仲間たちの私生活

私は、仲間たち約20名くらいで、児童会館の前で寝泊りをしている一人です。

朝の起きる時間は、6時45分ごろです。起きてから自分たちで、使った毛布あるいはダンボールとか仲間たちと片付けています。片づけが終わって、8時ごろまでお茶を飲んだり話をしたりしてくつろいでいます。

朝8時が過ぎてから、個人個人ちらばります。

ある仲間は区役所へ行き、シャワーを浴びる人もいれば病院へ行く人もいます。ある仲間(中年層)は、職安へ行って、仕事を探す人もいます。個人個人行く場所は違います。そうこうしながら時間をつぶしています。

夜になって児童会館前に10時までには仲間たちは集まってきます。10時から仲間たちの寝床を作ります。終わってからエサを取りに行きますが、私が今一番悩みとしているのが、このエサ取り問題なのです。

なぜかと申しますと、渋谷の町でエサの取れる場所は、たとえばマクドナルドとかあるいはコンビニとかがありますが、マクドナルドでエサを取ることで(余り物としてごみ袋の中から)その仲間が多いことです。

渋谷の仲間ぐらいでしたら、あまり問題はありませんが、違う仲間たとえば新宿の仲間とか、わざわざ渋谷までエサを取りに歩いてきます。でも、私はこう思っています。新宿の仲間も渋谷の仲間も同じ仲間なので、エサを取れない場合はわけてあげたり分けてもらったりしています。

私たちは助けたり、助けられたりして生活をしています。

支援の方々、私たちをかげながら応援してください。お願いします。

佐々木努(仮名)

仲間による仕事作り

こんにちは。今紹介された加納です。これから仲間の就労問題について簡単に話したいと思います。4月に終りに近づき、世間では新入社員が職場になれ、5月の連休を楽しみしているころだと思いますが、私たち路上生活者は就職はおろか、面接にこぎつけるのがやっと、という状況です。

月曜日には、仲間と福祉に行き、備え付けの求人誌等から仕事を探していますが、なかなか見つかりません。仮に見つかったとしても、福祉からテレカを借りて電話をかけ面接につなげようとするのですが、年齢制限や経験不足という理由で断られます。

そんな中で私が見つけたのが、日払いの引越しの仕事で、3月の終わりから行き始めたのですが、最近はひまになり集に2日位しかいけません。

高齢の仲間が電話をかけると、「もういっぱいです」とか「もっと若い人がほしい」と言われてしまいます。だったら始めからそう書けよと言いたい!

その他に仲間全体の仕事として「弁当屋」「何でも屋」のプロジェクトがあり、「弁当屋」の方はすでに何度か始動して予定の半数以上を売ることができました。「何でも屋」はまだ計画段階ですが、今後仲間の仕事の一つとしていきたいです。

また、私たちのためにアパートを提供しても言いという支援の人もいて、そこを利用して常用の仕事につきたいと考える仲間もいます。

最後に仲間を代表して私が言いたいことは、「われわれ路上生活者は働く気のない、怠け者だ」と言われるのは心外です。本当に仕事を探しているんです。仕事がしたいんです。そのことを多くの支援者にご理解していただいた上で、「弁当屋」「何でも屋」を含めた私たちの活動にご協力ください。簡単ですが、仲間の就労についての話を終わります。ありがとうございました。

加納伸一(仮名)

 


(CopyRight) 渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合
(のじれんメールアドレス: nojiren@jca.apc.org