のじれん・声明
 

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長居公園行政代執行に対する
抗議声明と抗議要請


(抗議文雛型あり)

 抗議声明 

 1月23日、日本第二の都市大阪・長居公園のテント3棟に対して、強制排除のた めの行政代執行手続が開始された。私たちは以下の諸点において、本件を日本の野宿者運動総体に対する極めて深刻な挑戦と受けとめ、大阪市に強く抗議する。 

  1. 本強制排除は、大阪市が昨年10月5日にした「強制撤去はしない」との約束 に自ら反するものである。
  2. 日本初の野宿者向けシェルターが長居公園480張りのテント一掃と引き換え に実現されるならば、それはこれから始まる全国の野宿者対策の最悪の先例となるだろう。
  3. そもそも本シェルターは野宿者が要求して実現したものではなく、大阪府への2008年オリンピック招致(長居公園にはオリンピック用競技場がある)に向けた貧困者隠蔽のための隔離収容施設であり、本強制排除も今年2月に予定されているIOC委員視察を目前に控えての極めて政治的な策謀であり、シェルター建設にあたって野宿者の主体的参画は一貫して無視され続けてきた。私たちが「屋根と食事」を対価に人間の尊厳を売り渡すことはない。

文2001.1.26
長居公園・仲間の会
長居公園・ホームレスの会
 



 <抗議文> 

 大阪市長(兼大阪市野宿生活者対策推進本部長)
磯村  隆文 殿  

 私たちは本日、大阪の野宿者から近く大阪市が予定している長居公園の強制排除 のことを聞き、強く憤っている。オリンピックのような汚いカネにまみれた開発事業のために、貧困者を抑圧し隠蔽し管理するといったことが世界中で繰り返されてきた。この歴史は変えられなければならない。私たちは、大阪市が長居公園のテントに住む野宿者の人権を尊重し、「強制撤去はしない」とした自らの発言を遵守するよう勧告し、強制撤去手続を直ちに中止するよう強く求める。  

 なお、日本でも発効している国際社会権規約第11条とそれに対す る国連社会権規約委員会の公権的解釈第4号および第7号により、「人は誰で も適切な住まいへの権利をもつ」と定められ、「強制撤去」はこの権利に 対する重大な侵害であると繰り返し警告されていることを申し添えておく。  

 私たちは、長居公園の野宿者とともにある。 

 日付
サイン 


 抗議文送付先(以下の3つの部署に同時に市長宛の抗議文を送っていただけたら 幸いで す):  

  1. 大阪市建設局花と緑の推進本部緑化推進連絡調整課
    Tel: 06-6208-9675
    Fax: 06-6344-5119
  2. 大阪市野宿生活者対策推進本部
    Tel: 06-6208-7924
    Fax: 06-6202-6961
  3. 大阪市オリンピック招致局
    Tel: 06-6208-7213
    Fax: 06-6202-6971

 ※大阪市の市政に対する意見を下記ホームページにも書きこめるようになってます。 ここにも抗議をしていただければ幸いです。http://www.city.osaka.jp/html/mail/index.html  

 ※なお現在緊迫した状況にあるので、抗議文は出来るだけ早急に送っていただけ れば幸いです。一応締切は2月13日です。  

 


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(のじれんメールアドレス: nojiren@jca.apc.org