奥只見のイヌワシが危機に瀕している!
イヌワシは、国の天然記念物に指定され、環境庁の「レッドデータブック」で「絶
滅危惧種」にも指定されている猛禽類の鳥で、朱鷺と同じ扱いに位置しています。す
でに九州、四国などでは絶滅しており、現在、全国で110つがいほどしかしか生息し
ておらず、そのうち10〜20つがいが新潟・群馬・福島県境の山岳地帯(奥只見水系)
に生息していると言われています。活動範囲は10キロ四方程度とされ、生息地域の生
態系の頂点に位置しています。
生態系の頂点が危機に瀕しているという事は、生態系を構成する多様な生物それぞ
れそのものが危機に瀕しているという事を意味します。
ところが、このイヌワシの生息を脅かしているのが「開発」です。奥只見湖は30年
前につくられた人造湖ですが、ここにあらたに発電施設が計画されています。ここで
発電される20万キロワットの電力は都会の真夏のクーラー電力需要を供給するために
使われます。既に調査工事が始まり、発破もおこなわれ、巣の落下や営巣放棄なども
確認されています。さらにこの近くに佐梨川ダム開発計画も始動しており、イヌワシ
などへの影響が危惧されています。
イヌワシは、第2の朱鷺となる運命に向かいつつあります。奥只見の美しい広大な
自然と水、そして貴重なイヌワシを守る運動は、「開発」そのものと立ち向かってい
ます。
この件についてお問い合わせは、nnpp@bekkoame.or.jpか、下のリンク「自然通
信」まで。
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自然通信新潟の自然保護NGO。イヌワシ問題の資料なども掲載。
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