「周辺事態法案」などに関する自治体の動向

  • 新潟県内自治体アンケート
  • 参考資料:全国各地の自治体動向

  • ※日米新ガイドライン、米軍基地、低空飛行などの問題が豊富なキャッチピースの皆さんのページもどうぞ。

    県内自治体へのアンケート

     98年4月に閣議決定、国会へ提出された、いわゆる「周辺事態法案」などについ て、自治体の行政や県民生活への影響をどのように自治体側が受けとめどのような方 針を持っているかを明らかにするために、市民新党にいがたは県内の関連自治体への アンケートをおこなった。アンケートの内容と、6 月3日現在までに寄せられた回答、市民新党にいがたのコメントを収録する。

    アンケート本文

    新潟県下関係市町村長 殿              1998年 月 日
    関係各位 

    「周辺事態法案」などに関するアンケートのお願い

     

    市民新党にいがた      
    議長 佐藤志津       
    新潟市真砂1-21-46         
    電話025-230-6368 FAX025-267-8602

       

     時下益々御健勝のこととお慶び申し上げるとともに、自治と住民の安全のため の御活躍に心より敬意を表します。

     さて、去る4月28日、政府は、新しい日米防衛協力の指針(以下「新指針」)を実 施するための二つの法案、周辺事態法案と自衛隊法改正案を閣議決定し国会に提出し ました。

     新指針及びこの関連法案では、日米安保の対象地域を「周辺事態」という曖昧な概 念で世界大に拡大し、さらに対米協力を「国会への報告事項」として、民主的手続き を踏まないまま、米国の軍事活動に日本全国の機関・団体・国民を協力させる危険な 内容となっています。そしてこの法案の中では、「関係行政機関の長は自治体の長に 対し、協力を求め、国以外の者(民間)に協力を依頼できる」との規定が盛り込まれ ています。
     この規定に対し、全国の米軍基地を抱えている「渉外関係主要都道府県知事連絡協 議会」、神奈川県の米軍基地関係自治体で構成される「神奈川県基地関係県市連絡協 議会」、さらに全国の自衛隊基地・防衛施設関連自治体の連絡会である「全国基地協 議会」や「防衛施設周辺整備全国協議会」などは、「一方的に地方公共団体の役割が 定められる」「住民生活に重大な影響」などの危惧を表明し、政府に対し「充分な説 明」と国会審議にあたって「事前に地方公共団体の意見を十分に聴取、その意向を尊 重」するよう強く求めています(資料参照)。さらに、基地を有しない小樽市長も 「協力要請の際は自治体の判断を尊重」するよう外務省対し意見を表明しています。
     米軍が使用を検討している(既に利用実績もある)港湾・空港施設を抱え、多くの 自衛隊施設を有し、度々米軍との共同演習がおこなわれている関山演習場を抱える新 潟県下の自治体や住民にとっても、この問題は重要であると考えます。また、日本海 有事の際には軍事物資や兵員の輸送、傷病兵の救難・治療などのために県内の輸送機 関や医療機関も利用されることが考えられ、防衛施設の有無に関わらず県下の各自治 体の住民の不安も大きくなっています。
     つきましては下記の各項目について、貴職・貴自治体のお考えをお聞かせいただき たく、まことにお手数であり恐縮ではありますが、アンケートに御回答いただくよう 御協力をお願いいたします。

     なお、上記の各種連絡会においては、政府の見解・対応が不十分であると考えて緊 急の申し入れ等をおこなっているところであり、本アンケートの御回答においては、 「国会での審議を見守って」といった回答は可能な限り避けていただきたくお願いい たします。

     突然のお願いで御多忙の折まことに申し訳ありませんが、御回答は 月 日までに 御返送していただくようお願いいたします。


    <「周辺事態法案」などに関する質問事項>


    1.民間の港湾・空港や病院など施設提供に関する政府による自治体への協力要請に ついて、政府は(1)罰則で強制はしないが義務規定である(2)正当な理由なく拒否すれ ば違法状態となる(3)(拒否の場合には)自治体が理由の説明をすべき などとしてい ます。一方で自治大臣は先日、「入院患者を追い出してまでけが人を収容するなどと いうことはできない。拒否はできる」と、外務省や防衛庁と若干の見解の相違を見 せ、曖昧さを残しています。自治体の協力義務規定について、お考えをお聞かせ下さ い。


    2.「新指針」関連法案に対する見解、国会審議に対する御意見等、その他この問題 に関連する御意見などありましたらお願いいたします。


    3.政府案や国会審議に対し、貴職・貴自治体として何らかの働きかけをされるお考 えや計画はありますか?(すでに働きかけ等をおこなっているところもあるかと思い ますが、それも含めて御回答下さい)


    4.(新潟県及び関山演習場関係自治体、大日ヶ原演習場関係自治体のみ)「新指 針」においては「日米共同訓練の緊密化」なども謳われ、昨年11月におこなわれた関 山演習場での共同訓練もこれまでの最大規模となりました。同演習では夜間訓練や住 宅地公道を利用した部隊移動などもおこなわれ、米兵によるトラック事故も発生した ところです。大日ヶ原演習場での同様な訓練の可能性もあると思われます。さまざま な危険が伴う共同訓練の恒常化をやめさせ、住民の安全を確保し、演習による自然環 境破壊などから地域を守るためには、米軍活動をほぼ野放しに認めている「日米地位 協定」の見直しが必要であると思われます。各地の多くの自治体も「地位協定」の見 直しを強く求めているところです。演習場に関わる貴市町村として、これら地位協定 見直しの動きについては賛成ですか、反対ですか、またお考えをお聞かせ下さい。



     
     御回答担当者部署・御名前・御連絡先                         


    ■アンケート方法
     下記のリストに示すように、「新指針」で特に関連あると思われる防衛施設、港 湾、市町村立病院などに関連する自治体へ5月15日から順次アンケートを送付した。 添付資料1〜3(または4)も併せて同封した。7月現在、防衛施設、港湾関係市町村についてはほぼ何らかの回答や対応が得られている。


    ■アンケート送付先リスト (   )内は自治体協力業務などから関連あ る施設・事項
    以下、文書回答●、口頭回答○、回答差し控えるがコメントあり△、回答せず×
    新潟県(新潟港・直江津港の施設管理、県立病院、県民生活全 般)
    新潟市(新潟港の設置場所、海上自衛隊基地、航空自衛隊基 地、市民病院)
    ×新発田市(新発田駐屯地、小船戸通信基地)
    笹神村(大日原演習場)
    水原町(  〃   )
    安田町(  〃   )
    上越市(直江津港設置場所、高田駐屯地)
    新井市(関山演習場)
    妙高村(  〃  )
    中郷村(  〃  )
    長岡市
    新津市(市町村立病院)
    五泉市(  〃   )
    白根市(  〃   )
    亀田町(  〃   )
    小須戸町(  〃   )
    横越町(  〃   )
    村松町(  〃   )
    大和町(町立病院)
    津南町(町立病院)
    六日町(町立病院)
    堀之内町(町立病院)
    巻町(町立病院)
    金井町(佐渡レーダー基地)
    両津市(市立病院、両津港)
    相川町(町立病院)



    回答状況一覧


    【新潟県 文書回答】


    【新潟市 文書回答】
    質問事項1.2.3.について、まとめて回答します。

    【新発田市 回答せず】



    【笹神村 文書回答】

    【安田町】

    【水原町】

    【上越市 とりあえず非公式口頭コメント、後日文書回答予定】

    【新井市 文書回答】


    【妙高村】

    【中郷村 回答せず、口頭コメント】

    【長岡市 回答せず、口頭コメント】

    【相川町】
    1.(自治体の協力業務について)
     地方公共団体に具体的な情報を提供し、住民の理解を得られるよう配慮を希望する。
    2.(「新指針」関連法案に対する見解、国会審議に対する意見など)
    (回答なし)
    3.(政府案や国会審議に対する働きかけ)
    (回答なし)

    【新津市】

    【堀之内町 文書回答】

    【横越町】
    1.(自治体の協力業務について)
     地方分権の意義からしても、国と地方自治体は同等の立場にあり、これしきの協力要請については、当然地方自治体の意向を充分尊重し判断されるべきである。
    2.(「新指針」関連法案に対する見解、国会審議に対する意見など)
     特になし
    3.(政府案や国会審議に対する働きかけ)
     特になし


    アンケート回答結果に対する
    市民新党にいがたのコメント

     自治体によって当事者意識の程度は様々であった。関山演習場を抱える新井市、妙 高村などについては、度々実施される日米共同訓練を目の当たりにしていることから も法案に対する危惧が強く、協力業務についても自治体側に主権があることを強く主 張していることが特徴的である。一方同じ関山演習場関連自治体で上記2市村と連絡 協議会も構成している中郷村、あるいはその他いくつかの自治体も「回答を遠慮」し たが、これらも新指針や周辺事態法案に対する不安感の表れと見ることもできる。
     上記新井市、妙高村などは「資料3」にあるように「全国基地協議会」「防衛施設 周辺整備全国協議会」の一員をなしており、国に対する働きかけを行った事実も回答 に記載されているが、大日原演習場関連の水原町、笹神村などは自らが参加している 同協議会による政府に対する申し入れの事実も意識されておらず、ここでも当事者意 識の程度の差が現れている。
     市内に港湾、防衛施設を複数抱える新潟市の回答はきわめて一般的で、これら施設 を抱える自治体として当事者意識があるのか疑問に思わざるを得ない。
     県の回答も一般的であるとは言え新潟市よりは踏み込んでおり、協力業務について も「(正当な理由があれば)要請を断ることができる」と回答している。この「正当 な理由」について、例えば港湾施設管理上の物理的な収容能力などのみの観点から判 断するのか、より広範な要素や県民生活上の問題点や「有事」の中味まで踏み込んで 積極的に判断するのかは今後の議論とすべきところである。また、「国会での議論を 見守りながら」「今後必要であれば」というおきまりの文句があるが、議論や検討を するために自治体の側から積極的に政府や国会に働きかけをすべきであって、「資料 1〜5」の各自治体の申し入れや意見表明にあるように、政府の側からの情報提供や 自治体からの意見聴取がないことにもっと批判をすべきである。「安保は第一義的に 国のこと」とし当事者の意見聴取さえ求めないありかたは、一方で「県政は県が決め る」として、当事者である県民の意見を聞かない政治の在り方を肯定することに通ず ると言わざるを得ない。
     いずれにせよ、新指針とこれに基づく関連法案によって自治体、県民全てが当事者 となる。当事者として3つの立場があると思われる。すなわち、第1の立場は「国家 や国民の安全」のために国の方針が優先されるとする立場である。第2の立場は、 「県民・住民の安全と生活を守る」立場から可能な範囲で抵抗を試みる立場である。 今回の回答は、第1の立場が1自治体(水原町)、他のほとんどの自治体が強弱の差 はあるものの第2の立場と言えるだろう。そして私たちが立つべき第3の立場は、安 保・「新指針」問題の当事者として、あらためて外交のあり方や「平和」の中味を問 い直すことであると考える。


    新指針、周辺事態法案に関する全国各地自治体の動向

  • <資料1>「渉外関係主要都道府県知事連絡協議会」の緊急要請(98年4月27日)
  • <資料2>「神奈川県基地関係県市連絡協議会」の要請(98年4月27日)
  • <資料3>「全国基地協議会」「防衛施設周辺整備全国協議会」の緊急要望(98年4月20日)
  • <資料4>「横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会」の緊急要望(98年5月14日)
  • <資料5>その他自治体の全国動向


    <資料1>「周辺事態に際して我が国の平和及び安全を確保するための措置に関 する法律」等の制定にあたっての地方公共団体の意向の尊重について
    (緊急要請)

    平成10年4月27日
    渉外関係主要都道府県知事連絡協議会

     平成9年12月2日に、渉外関係主要都道府県知事連絡協議会として、新たな「日 米防衛協力のための指針(ガイドライン)」については、その具体化にあたって、政 府からの適切な情報提供、地方公共団体の意見の聴取、その意向の十分な尊重につい て緊急要請を行ったところであります。
     しかしながら、その後、現在まで十分な情報提供や地方公共団体の意見聴取がなさ れておりません。
     ところが、最近の報道によると、「周辺事態に際して我が国の平和及び安全を確保 するための措置に関する法律(案)」(周辺事態安全確保法案)等の制定の準備が進 められており、特に周辺事態安全確保法案の中で地方公共団体への協力を求める規定 が定められることとされております。
     こうした規定は、関係する地方公共団体に大きな影響を及ぼすものであり、一方的 に地方公共団体の役割が定められることには深い危惧の念を抱かざるを得ません。
     基地を抱える地方公共団体にとっては、政府からの的確な情報の提供が不可欠であ りますので、政府におかれては、こうした地方公共団体の実状を的確に理解され、周 辺事態安全確保法案等に関する具体的な情報を的確に提供されるよう強く要望すると ともに、それらの法案等の検討にあたっては、事前に地方公共団体の意見を十分に聴 取し、その意向を尊重されたい。

    平成10年4月27日

    内閣総理大臣 橋本龍太郎 殿
    外務大臣 小淵恵三 殿
    自治大臣 上杉光弘 殿
    防衛庁長官 久間章生 殿


    渉外関係主要都道府県知事連絡協議会

    会長  神奈川県知事 岡崎洋
    副会長 青森県知事 木村守男
    副会長 長崎県知事 金子原二郎
    副会長 沖縄県知事 大田昌秀
        北海道知事 堀達也
        茨城県知事 橋本昌
        埼玉県知事 土屋義彦
        千葉県知事 沼田武
        東京都知事 青島幸男
        山梨県知事 天野建
        静岡県知事 石川嘉延
        広島県知事 藤田雄山
        山口県知事 二井関成
        福岡県知事 麻生渡



    <資料2>「周辺事態に際して我が国の平和及び安全を確保するための措置に関 する法律」等の制定にあたっての地方公共団体の意向の尊重について
    (要請)

    平成10年4月27日
    神奈川県基地関係県市連絡協議会

     新聞報道によりますと、国は、「周辺事態に際して我が国の平和及び安全を確保す るための措置に関する法律(案)」(周辺事態安全確保法案)等を今国会に提出する とのことであります。
     この法案は、国の行政機関の長が、地方公共団体の長に対し、その有する権限の行 使について、必要な協力を求めることができる旨、規定しており、周辺事態に際し、 住民生活や地域経済活動などに少なからぬ影響を及ぼす可能性があると考えられま す。地方公共団体としては、このような規定により、一方的な形でその役割が定めら れることに、危惧の念を抱かざるを得ません。
     政府におかれては、地方公共団体に対し、その実状を理解のうえ、法案等に関する 具体的かつ適時・適切な情報提供を行うとともに、その検討にあたっては、事前に地 方公共団体の意見を十分聴取し、その意向を尊重されるよう、強く要請いたします。


    平成10年4月27日

    内閣総理大臣 橋本龍太郎 殿
    外務大臣 小淵恵三 殿
    自治大臣 上杉光弘 殿
    防衛庁長官 久間章生 殿


    神奈川県基地関係県市連絡協議会

    会長  神奈川県知事 岡崎洋
    副会長 横浜市長 高秀秀信
    副会長 横須賀市長 沢田秀男
    副会長 相模原市市長 小川勇夫
        藤沢市長 山本捷雄
        逗子市長 平井義男
        大和市長 土屋侯保
        海老名市長 亀井英一
        座間市長 星野勝司
        綾瀬市長 見上和由


    <資料3>新たな「日米防衛協力のための指針」の具体化にあたっての緊急要望

     国は、新たな「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」を策定し、関連法案 を今国会に提出することとしている。
     そのための「法整備の大要」によれば、後方地域支援等についての地方公共団体に 対する協力要請規定を設けるよう検討しているようであるが、これは、その内容如何 によっては、住民生活や地域経済活動などに少なからぬ影響を及ぼす可能性があると 考えられる。
     よって、政府におかれては、基地を抱える市町村の実情を理解され、その検討にお いては、適切な情報提供に努められるとともに、上記の観点から示される基地所在市 町村の意向を十分尊重されるよう要望する。

      平成10年4月20日

    全国基地協議会
     会長 横須賀市長 沢田秀男

    防衛施設周辺整備全国協議会
     会長 浜松市長 栗原勝


    注:新潟県内では、上記協議会に以下の自治体が参加。
    (1)「全国基地協議会」:新井市、上越市、安田町、水原町、笹神村、中郷村、妙高村
      基地に関連があるが不参加;新潟市、新発田市、金井町
    (2)「防衛施設周辺整備全国協議会」:新井市、上越市、安田町、笹神村、中郷村、妙 高村、金井町
      防衛施設に関連があるが不参加;新潟市、新発田市、水原町


    <資料4>「周辺事態に際して我が国の平和及び安全を確保するための措置に関 する法律(案)」についての緊急要望

     去る4月28日に今国会に提出された「周辺事態に際して我が国の平和及び安全を 確保するための措置に関する法律(案)」(「周辺事態安全確保法案」)に、地方公 共団体に対して必要な協力を求めることができるとする規定が設けられています。
     地方公共団体に極めて重大な影響を及ぼす規定でありながら、今日まで、政府から 何ら情報提供及び意見聴取はなされておらず、基地を抱える地方公共団体として、一 方的に地方公共団体の役割が定められることに、深い危惧の念を抱かざるを得ませ ん。
     今後、速やかに周辺事態安全確保法案の具体的な内容及び解釈について説明いただ くとともに、適時、的確な情報提供と意見聴取等により実情を把握され、地方公共団 体の意向が十分尊重されるよう強く要望します。

     平成10年5月14日

      内閣総理大臣  橋 本 龍太郎 殿
       外務大臣   小 渕 恵 三 殿
       自治大臣   上 杉 光 弘 殿
       防衛庁長官  久 間 章 生 殿


                   横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会
                      東京都知事     青 島 幸 男
                      立川市長      青 木  久
                      昭島市長      北 川 穰 一
                      福生市長      石 川 彌八郎
                      武蔵村山市長    志々田 浩太郎
                      羽村市長      井 上 篤太郎
                      瑞穂町長      関 谷  久
                    会 長 東京都知事     青島 幸男  印


    <資料5>その他の動向
    ●中国地方知事会(会長、石井正弘・岡山県知事)は、8日、島根県内で知事会議を 開き、関連法案について、「地方自治体への協力要請を想定しているのに、情報提供 もないまま法案が提出されたことは遺憾」として、全国知事会で政府に抗議するよう 働きかけることを決めた。会議では、藤田優山・広島県知事が「ガイドラインの内容 を地方に明らかにしないのはおかしい。ガイドラインでは米軍基地を抱える自治体だ けでなく、港湾や空港など47都道府県全部が協力要請を受ける可能性があり、統一見 解を出して政府に抗議すべきだ」と提案。ほかの各県知事も賛成。7月中旬の次回の 会議を待たずに全国知事会(7月16日予定)に謀り、政府に緊急要請する方針。(毎 日新聞98年5月10日付記事を参考)

    ●97年秋に「新指針の先取り」と批判された米空母インディペンデンスの入港を受け 入れた小樽市の新谷昌明市長は98年4月17日、外務省北米局日米安全保障条約課日 米地位協定室の林肇室長を訪れ、「協力に当たって自治体にフリーハンドがないと困 る」と意見表明、同室長も「自治体の判断はもちろん大事にしなければならない」と 答えたという。(北海道新聞4月25日付記事及び小樽市秘書課への聞き取りを参考)
    ●読売新聞98年5月1日 「地方政界」記事から、各自治体の反応をまとめると
     法案については、「国から十分な情報提供や意見聴取がない。深い危惧の念を抱い ている」(静岡県・石川嘉延知事)「詳細な検討が必要。場合によっては拒否もあり 得る」(宮城県・浅野史郎知事)「突然のことで驚いている」(愛知県小牧市・中野 直輝市長)「港や飛行場が使えない時、県民の食糧をどう確保するか」(沖縄県・大 田昌秀知事)、「市街地の施設を演習に提供するような要求は断る」(長崎県佐世保 市・光武顕市長)「戦闘機、爆撃機などによる空港の積極的な軍事利用には反対す る」(長崎県大村市・甲斐田国彦市長)、「協力の程度の問題ではなく、地方分権の 趣旨からもはなはだ遺憾だ」(那覇市・親泊康晴市長)などの反応がある。
     自治体が協力を決める際の議会説明については、「相談は必要」(北港道函館市・ 木戸浦隆一市長)、「議会への説明、同意が必要」(静岡県下田市・池谷淳市長)と している。
     政府は協力義務を主張する一方で、自治体への配慮から、「地方自治体は正当な理 由があれば(協力要請を)断ることは可能ではないか」(上杉自治相)との見解を示 している。

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