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小泉首相及び4閣僚の伊勢神宮参拝に抗議する


 小泉純一郎首相及び4閣僚は1月5日、伊勢神宮に参拝した。私たちは、これまで繰り返し抗議してきたにもかかわらず、今年も伊勢神宮に参拝したことに対して強く抗議する。

 小泉首相が、1月1日には靖国神社に参拝し、さらに伊勢神宮に参拝したことは日本国憲法の第20条3項に定められている政教分離の原則に反す意見の行為である。

 いうまでもなく伊勢神宮には皇室の祖先神が祀られていると言われ、戦前は靖国神社と並んで国家神道を支える重要な役割を果たしていた。同神宮は、戦後国から完全に切り離されたが、約8万の神社を包括する神社本庁の本宗として重要な位置を占めている。

 戦前日本の天皇制軍国主義に苦しめられ、日本軍による侵略によって甚大な犠牲を強いられ、さらに次々に建てられていった神宮、神社に参拝まで強制させられたアジアの国々の人々は、このような首相の参拝に不信を抱き、傷つけられていることは明らかである。

 小泉首相等の伊勢神宮参拝は、国と天皇制との結びつきを強化し、神宮を国の宗教施設とすることに道を開くことに繋がり、決して容認できないものである。

 以上のような理由から、毎年繰り返される首相等の伊勢神宮参拝を今後行わないよう強く要請する。


2004年1月6日

日本キリスト教協議会

靖国神社問題委員会

委員長 須賀誠二

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