キリスト者女性ネットに連なるみなさまへ

 号外臨時号

戦争回避を祈り続けたいと思います。

キリスト者平和ネットからの呼びかけを転送します。
本日の行動になってしまって、間に合わない方もいらっしゃいますが、
お許しください。

NCC女性委員会 幹事 西原美香子

  

====緊急行動=====

@ 米国・イギリス・スペイン大使館、日本政府へ抗議!

大使館、首相官邸を抗議FAXで埋め尽くそう! 

冒頭に「NO WAR」と大きく書けば、日本語でもOK! とにかく早急に出してください 

アメリカ大使館(ジョージ・ブッシュ大統領)FAX03−3505−1862

ホワイトハウス(    〃       )FAX001−1−202−456−2461

イギリス大使館(トニー・ブレア首相)   FAX03−5275−3164

スペイン大使館(アスナール首相)     FAX03−3582−8627

日本・首相官邸(小泉純一郎首相)     FAX03−3581−3883

 

A 国会へ集合

アメリカの戦争宣言に協力を示した小泉首相に抗議します。また、ブッシュ大統領へも抗議!

抗議メッセージを抱えて、国会前に集合しましょう。国会前からアメリカ大使館へ、抗議行動しながら

歩きます。

日時  3月19日(水) 12:00集合

 場所  衆議院第二議員会館前  解散は13:00頃アメリカ大使館前(大使館に近づけるかどう

かわかりませんが、できる限りの所まで行きましょう)

  

B 戦争回避を祈る

全国の各教会のみなさん、19日の祈祷会で祈ってください。

バグダットの変電所に、木村公一牧師(バプテスト連盟)がいらっしゃいます。別紙の手紙をお読みく

ださい。

 

 

攻撃がはじまってしまったら・・・米国大使館前へ

攻撃当日 18:30

攻撃が18:00以降なら 翌日18:30

 

抗議プラカード、鳴り物をもっていってください。「溜池山王」13番出口が封鎖されていた場合は、

「虎の門」から。 

  

木村公一牧師(日本バプテスト連盟)さんが、
人間の盾となってバグダットの変電所にいらっしゃいます。

以下、バプテスト連盟の宣教研究所のメールを転送します。

============================= 

  木村公一先生から、おっちょさんへ送られたFAXを原稿に

起こしてお送りします。おっちょさん・伊都教会友納牧師には

公開する承諾を得ています。

 

 戦争前夜に突入する状況です。北変電所がどんなに危険

な場所なのかを思う時、「人間の楯」を私たちの平和宣言で

どのように考えるのか、私自身、問われています。

 

 木村先生には戦場から退去して欲しいと願いつつも、近況を

紹介します。

 

*************************

 

親愛なるおっちょへ

2003年3月16日(主日)

 

 元気で過ごしていますか。久留米の少年少女会の集会はど

うでしたか。大地は勉強の遅れを取り返していますか。あなた

と伊都教会にファックスでこちらの様子を幾度か送ろうとしまし

たが、いずれも失敗しました。東京でも同じ状態でしたが、電

話は可能でした。イラクの電話局が戦時体制を敷いているか

らでしょう。

 

 ぼくは13日に予定どおりバクダッドに着いて、14日から早速、

バクダッド北変電所に住み着きました。この変電所は都心から

北部バクダッドにかけて電力を供給している変電所です。3月

初旬には10人前後の「人間の楯」が住み込んでいたということ

ですが、今は、田中光四郎さんという62歳の不二流体術の第

二代宗家で、アフガン戦死としてソビエト軍と6年間も戦った経

験の持ち主と二人で住んでいます。実にユーモアに富んだ個性

のある方です。この人はわたしに戦場での護身術を教えてくれ

ます。

 

 わたしがここを選んだ経過を説明します。わたしが「友情・平

和・連帯のための組織」(OFPS)というイラクの受け入れ団体

の本部があるパレスティナ・ホテルに着くと、早速人間の楯に

ついての説明会がありました。三つの条件が示されました。

・バクダッド周辺の発電所一ヵ所、変電所二ヵ所と貯水池二ヵ所

の計五ヵ所のどれかひとつに住み着く。

・その他の場所(例えば孤児院とか病院など)に希望する方は、

イラクから帰ってもらう。

・住み着いた後に、その場所が好ましくないと思えば、移動する

事も、人間の楯を止めて帰国することも自由。

 

 そこでわたしは「OFPSの希望通りにします」と答えると、彼ら

はこのバクダッド北変電dしょを奨めてくれました。上記の規約

は様々な問題の発生を経て最近できたもののようです。世界か

ら遣ってきた人間の楯の人々の中には、こうした条件にフラスト

レーションを抱えてイラク側と対立した人々がいました。クロス・

カルチュラル(自分の文化圏から他の文化圏に移ること)な働き

とその方法についてなんの訓練も受けていない人間の楯の人々

はどうやってこの問題を克服するのか、という疑問をわたしは抱

いていましたが、やはり、この問題は大きいようで、イラク側と関

係を破綻して帰国してしまう人が続出したようです。二月の初旬

には300人いた人間の楯は、米国の国防省が「人間の楯は非

戦闘員として認められない」と言って、攻撃対象になる可能性を

発表した2月26日を境に減り始め、今は70人になりました。そ

の理由は、三つに要約できるようです。

・人間の楯としてやってきた人たちの多くは、病院や学校や子ど

もの集まるソフトな施設に行きたがる傾向が強いために、イラク

側の提示したハードな施設を受け入れられなかった。彼らは自

分たちの描いていたビジョンの実現が困難なことを知って去って

いった。

・「僕たちが主役なんだ」という思い上がった意識をもってやって

きた人々はしばしばイラク側に自分たち流の方法や考えを押し

つけようとし、それに対し、イラク側も無理矢理、人間の楯を自

分たちのニーズにはめ込もうとしたことから、両者の間に感情

的な対立が生じてしまった。

・「僕にも何かできるんじゃないか」というような観光気分で乗っ

てやってきた人々のその気分が当然の事として失望に変わった。

これらの人たちの間で、「イラクは最後には人間の楯を監禁して

人質にするつもりなのだ」という風伝が飛び交いはじめた。

 

 人間の楯の中には、ここが戦場であることを全く意識しないで、

観光気分で来た人がいるようです。さらに、上記の問題は教会の

海外宣教におけるクロス・カルチュラル・ミニストリー(異文化に向

けて働き人を派遣する仕事)における問題点と類似しています。

 

 私たちには常に2〜3人の情報局員が運転手を兼ねて「仕えて」

くれています。都心へ行くときは車に乗せて連れて行ってくれます。

今日の日曜日は朝7時に変電所を出発してシリア正統教会の礼

拝に出席して、11時に帰ってきました。これも運転手付きというV

IPなみの扱いです。わたしはインドネシア時代の経験を思い出して

奇妙な気分になることがあります。情報局員によれば、英米の情

報局がピース・ボランティアや人間の楯として、工作員を送り込ん

でいるとのことです。さらにイラク全土でおよそ4千人の米英の情

報局員が働いているとのことです。だからイラク情報部は神経を

とがらせているのです。私たちの行動は同時に逐次報告されてい

るはずです。

 

 日本を出発した3月12日に吉高叶牧師ご夫妻が成田空港まで送

りに来てくださいました。私は彼にバクダッドにおいて「緊急・世界宗

教者平和会議」なるものの開催を提案して飛び立ちました。彼は日

本キリスト教協議会(NCC)を通してこのヴィジョンを押し進めてくれ

ています。NCCの大津健一総幹事はすでに世界教会協議会に打診

しているとのことです。可能かどうかは主のみが知る事で、私たちは

意志と英知のベストを尽くして平和の創造に向かうだけです。OFPS

の本部が置かれているバクダッドのパレスティナ・ホテルに日本山妙

光寺の寺沢純正さんというお坊さんが「宗教者平和使節団日本代表」

として滞在しています。この人も同じようなヴィジョンをもっていたようで、

「緊急・世界宗教者平和会議」に賛成してくれました。彼はイラク政府

の宗教省にコンタクトを取り始めています。また、先ほど、ヨセフ・トマ

スというイラク人のドミニコ会修道士を紹介されました。この人にビジ

ョンを語って、バチカンへの窓口になってもらおうと思っています。

 わたしは今まで幾度も宗教者会議なるものに参加しましたが、それら

は「平穏無事」な場所を選んで行われてきました。しかし、今回はあえ

て開戦まじかと言われているバクダッドで緊急に開くことに意味がある

と思いました。ここで宗教者が平和への意志をあきらめるなら、その宗

教は無用の長物になるでしょう。

 わたしについては心配しないでください。約束通り必ずあなたのもとに

帰ります。ホワイトハウスの血に飢え渇いた戦争マフィアたちの手にぼく

のいのちを明け渡すような愚行はいたしません。二日前に東京の母に

電話がつながりました。もう聞いているでしょう。母は「公一は人間の楯

としてイラクへ行ったけど、神様の楯があることを忘れちゃいけないよ。」

と言ってくれました。本当にそうだと思いました。四人の子ども達に、そ

して、友納牧師と伊都教会の兄弟姉妹たちにくれぐれもよろしく。感謝。

 

 チグリス川のほとりから愛を込めて  公一

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