世界祈祷日情報

●世界祈祷日って?

全世界のキリスト者が、毎年定められた主題にそって共に祈り、苦しみと喜びをわかち合い、信仰に立って交わりを深め、神を賛美し、愛をもって行動します。

・170の国および地域で世界祈祷日が行われています。

・毎年3月の第一金曜日に、この運動のシンボルである礼拝を計画し、みんなの参加を求めています。

 2006年は3月3日(金)です。

・異なった民族・文化・伝統を知り、国際的な交わり、互いの理解を深め合い、祈りと行動を続けていきます。


●2006年世界祈祷日

テーマ:時のしるし

―南アフリカ共和国からのメッセージ

「時のしるし」。2006年の世界祈祷日に与えられたこのテ-マは、私たちキリスト者が、信仰における預言者の役割を担って今日の世界を変革し、人々を和解へと導くよう神が求めておられることを自覚するようにと促しています。

南アフリカからのメッセ-ジを通して私たちは、希望と喜びの源であり、「時のしるし」である復活の主にあって勇気を持つように招かれます。

南アフリカ共和国といえばアパルトヘイト、ネルソン・マンデラ前大統領が思い出されるように、その歴史はあまりにも過酷で悲惨なものでした。人々は長年の間恐怖や憎しみ、厳しい法律によって分断されていました。未来への希望はなく、精神的に弱り果て感情的にも荒んでいたのです。しかし神からの思いもかけない働きかけはそんなときにもあったのです。黒人に対する暴力に衝撃を受け、その状況を変えようと白人の女性団体が人種の違いを超え、厳しいアパルトヘイト法にもかかわらず黒人コミュニティで共に働き、互いを良く知り、痛みや怒りを分かち合うようになったのです。神から与えられた奇跡そのものと言うほかないでしょう。 

ここでネルソン・マンデラ前大統領が南アフリカの人々全てに呼びかけた議会での辞任演説を思い起こしてみましょう。

「これまでの歴史を決して忘れることなく、過去を葬ることなく、人々が今なお直面している困難を克服するため歴史の道案内となって欲しい。そのために人々の善意を信じ続けていって欲しい。」と願ったのです。自分達を苦しめた人々を、精神の気高さと寛容さを持って赦す用意のあることに、私たちは驚き圧倒されるのです。

2006年の式文と資料を作るため担当するグル-プが南アフリカ全土から集まるには多くの費用が必要でした。世界祈祷日国際委員会の要請に応えてドイツの世界祈祷日委員会が協力してくださいました。その式文と資料はICU教会とYWCAが翻訳の労をとり、NCC女性委員会によって編集されました。多くの女性たちの手によるこの式文が色々な形で生かされるよう祈ります。

長い間の圧制とアパルトヘイトが終わり、変革の途上にあるこの虹の国で 困難を伴いつつもそれを乗り越えようとする強い決意を持って、たゆみなく努力を続ける南アフリカ共和国の 特に女性たちの思いに心を合わせ祈りを一つにするとき私たちもまた、神への限りない感謝と希望に満たされることでしょう。

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式文・ポスターなどをご希望の方は、地域で取りまとめて、

NCC女性委員会までご注文ください。

●日本語式文

●英語式文

●点字式文        各100円

●子どもの礼拝式文

●ポスター    

●南アフリカの賛美歌テープ  500円