キリスト者女性ネットワーク情報

No.53

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世界祈祷日関連

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女性委員会のメンバーが

あなたの地域の世界祈祷日に伺います!

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各地で世界祈祷日の準備会をされる際、または祈祷日の当日、NCC女性委員会のメンバーに要請していただければ、喜んで伺います! 

世界祈祷日の歴史や、世界祈祷日国際委員会の様子、また「すべての暴力を克服する十年」のさまざまな取り組みのことなど、お話することができます。日時、内容、費用(交通費のみご負担ください)など、どうぞお気軽にご相談ください。


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南アフリカ共和国は・・・

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南アフリカ共和国は、アフリカ大陸の最南端に位置し、西側には大西洋、東側にはインド洋が広がっています。この二つの大洋の境界はケープポイントですが、大西洋のベンゲーラ寒流とインド洋のアギュラス暖流は大陸の最南端、アギュラス岬で合流します。海岸線は2,798キロメートルです。

国土面積は1,219,912平方キロメートルで、テキサスの2倍より若干小さい大きさです。ボツワナ、レソト、モザンビーク、ナミビア、スワジランド、そしてジンバブエの6つの国々と隣接しています。南アフリカの国境線はレソトを完全に取り囲み、スワジランドの一部を囲んでいます。

南アフリカの大部分は乾燥気候で、カロと呼ばれる内陸の広大な台地が岩だらけの丘と高い山々に囲まれています。南にある狭い海岸沿いの平野は地中海性気候です。ドラケンスバーグ山脈が広がるむこうの東海岸は亜熱帯性気候で美しい海岸と内陸にある海抜2,000メートル以上の高原があり、日中は陽光にあふれ暖かですが、夜は冷え込みます。

南アフリカには天然資源が豊かです。金、石炭、鉄鉱石、マンガン、ダイヤモンド、プラチナ、銅などが採掘されています。しかし、自然の脅威にもさらされています。長引く干ばつに悩まされ、大きな湖や生活の動脈となる河川もないので大規模な貯水管理が必要です。人口過密、工業・農業による水質汚濁、土壌の侵食、また砂漠化により水の問題は、より深刻になっています。

ヨハネスバーグ、ケープタウン、ダーバン、ブルームフォンテインのような大都市が生まれた一方で住む人がまばらな広い未開発地も残っています。

南アフリカには多種多様な野生の動植物が存在します。南アフリカ固有の種を交配させた多種多様な品種が世界中で栽培されています。野生動物保護区は有名です。

「虹の国」という名前はデズモント・ツツ大司教が名付けたもので、異なる祖先と肌の色を持つ人々が共に暮らす活気ある多文化社会を表わしているその名称は、人々に好んで使われています。人々のルーツはアフリカ、アジアそしてヨーロッパの様々な国々です。

公用語は11言語です。アフリカ大陸で7番目に大きい南アフリカ共和国に今なお影響を及ぼしているアパルトヘイトの負の歴史に向き合い、是正していくのには多大な勇気が必要です。(スライドNo.2より)

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「すべての暴力を克服する10年」関連

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エキュメニズム――女性の視点から

チョン・ヒョンギョンさんを迎えて

講演と黙想のつどい

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1960年代に米国で生まれたフェミニスト神学は、キリスト教社会における父権制的構造や性差別の問題を明らかにしました。また、従来からの神を男性イメージにおいて理解する固定的な観念からの解放を呼びかけ、神を女性イメージとして描く、"ソフィア"(知恵神学)の伝統や霊(ルーアッハ)が注目されました。現在は、米国においても、アフリカ系アメリカ人フェミニストによる、「ウーマニスト」神学や、アジア、アフリカの文化的文脈(コンテクスト)において、様々なフェミニスト神学が展開をされています。日本でも、明治以来の家父長制への批判、仏教との対話を視野に入れた取り組みがなされています。このたび、フェミニスト神学をエキュメニカルな視点から教え、霊的な実践をされている、チョン・ヒョンギョンさんを迎え、学びと黙想の時をもちます。どうぞ、ご参加ください。

★日時:2006年1月23日(月)

18:30〜21:00(18:00開場)

★場所:牛込聖公会聖バルナバ教会 

東京都新宿区矢来町65 

TEL03−3268−8067

【交通】地下鉄東西線「神楽坂」下車 矢来町方面出口よりすぐ

★プログラム:

第1部 チョン・ヒョンギョンさん講演 

エキュメニズム―女性の視点から

第2部 黙想 「いのち」「平和」をイメージして黙想してみましょう

★参加費:500円

★主催:NCC神学宣教研究会、NCC女性委員会

在日大韓基督教会

〈問合せ先〉東京都新宿区西早稲田2−3−18−24

NCC TEL03−3203−0372


----------チョン・ヒョンギョンさん(Dr. Hyung kyung Chung)プロフィール----------------------

現在、ニューヨーク、ユニオン神学校教授(エキュメニカル神学)、韓国梨花女子大卒業(1979)、同大修士課程卒業(MA1981)、米国クレアモント神学校神学修士(M.Div1984)、ニューヨーク、ユニオン神学校より博士号修得(Ph.D 1989)
専門領域として、アジア、アフリカ、ラテンアメリカのフェミニスト及びエコフェミニスト神学、フェミニスト霊性研究、キリスト教と仏教対話、宗教における病と癒し、神秘主義と革命的社会変革、アジア神学の歴史、等。
チョン博士は、第3世界神学者協会会員及び国際他宗教間対話平和協議会会員。WCC(世界教会協議会)キャンベラ総会では基調講演者として、注目を集めた。チョン博士は、セイクレッドダンサーとして、また、創造的、簡明な講演者としてもよく知られているチョン博士は、「私は、字が読めない自分の祖母が理解できない、神学は行わない」と述べている。
著書は、「Struggle to be the Sun Again」(再び太陽になるための闘い)等。


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第6回 日・韓・在日 NCC女性委員会連帯・交流会議

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韓国・日本のNCC女性委員会交わりは1995年、和歌山県の白浜でもたれた会議を第1回目として、今年で10年、第6回目です。ほぼ1年おきに場所を日韓交互に移して開いてきました。2回目から名称を「交流」から「連帯交流」に、3回目からは在日コリアンの立場を明確にするため「韓・日・在日連帯交流会議」へと変えました。

毎回テーマは違っても、一貫して北東アジアの平和を希求して具体的な方策を模索してきました。今年は11月1日〜4日、韓国ディアコニア女子修道会を会場に、「城壁に立つ―真の歴史理解による平和構築」をテーマに韓国24名、在日六名、日本13名が集いました。

韓国側のやむを得ない事情から、直前のスケジュール変更を余儀なくされ、実質1泊2日で主なプログラムを終える必要が生じ、当初の予定をカットするという残念な面もありました。
けれども短時間ながら密度の濃い、意見交換と交流がなされたことは、あらたな参加者を加えながらも、これまでの5回の積み上げがあったからこそだと思います。

会議の中での礼拝は、これまでもテーマに集中するための創意に満ちたものでしたが、今回の開会礼拝はことに参加者の心と体を揺さぶりました。数人のパントマイムと太鼓の響きを用いて、一人の韓国人女性が日本と、日本人への憎しみをどのようにして赦しへと導かれたかを演じました。おわりに被害と加害の事実を忘れるのではなく、キリストの和解の福音によって互いにそれを乗り越えて、平和を築こうと呼びかけ、全員が歌いながら手を取り合って踊りました。
朝夕の礼拝、閉会礼拝もそれぞれ担当者が心を込めて用意し、いずれも参加者の心に響き、忘れがたい印象を残しました。

聖書研究はルーテルの秋山綾子さんが、ルツ記一章一〜一八節をテキストに担当してくださいました。国家の歴史からは見えてこない、弱く力のない人々の「悲しみ」と「痛み」の記憶を、国籍や民俗の違いをこえて、私たち自身の共同の「悲しみ」「痛み」そして「怒り」の記憶として胸に刻み、語り継ぐことの重要性。そのためには、出会う、聴き合う、語り合うことが大切だと訴えられました。ルツとナオミが生き延びるために力を合わせたように、私たちは歴史の流れを変えるために協働しようとの訴えが参加者に勇気と希望を与えたと思います。その他、独立記念館など日本人には苦しいけれど、目を背けることのできない歴史を記録する施設を見学しました。

★以下は、グループと全体の討論を経て合意した今回のアクションプランです。

1) 北東アジアの平和のために、女性の視点で『未来をひらく歴史』を読み、広げていく。

2)戦争を経験した日本・韓国・在日の女性たちの記憶と立場と信仰に関することを記録する。
(ビデ オレターなど)

3)子どものための平和教材を開発・作成する。(絵本、漫画、アニメーションなど) 

4)戦争に抗する
ネットワークをNCCを通して国内外へ広める。

―教会間/他宗教と/市民団体との連帯 

―WCCの「すべての暴力を克服する10年」の取り組みとして、戦争反対や北東アジアとの連帯を要請する議案を第9回WCC総会に提出する。

(NCC女性委員会委員長/聖公会 松浦順子) 

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