■■■ 世界祈祷日関連 ■■■
2004年ポスター デザイン
「信仰において、女性が未来を形づくる」をテーマに、パナマ人画家サンドラ・コレ・デ・モレノさんは、地球を支える3人の女性の手をそれぞれ違う色でポスターを描きました。これは、世界中の女性が行っているさまざまな仕事をすべて表現しています。女性は大地を手で耕し、土地を肥やし実りを収穫します。女性はさまざまな方法で世界に奉仕しています。しかし、「世界」は十分に女性の面倒を見ているといえるでしょうか?
世界中の女性に、自分たちやその家族のために安全で良い暮らしを可能にする権利が認められているでしょか?世界祈祷日委員会の女性たちは、祈祷日の礼拝でこのことも問いかけようとしています。今回、民数記27章、1から11節の「ツェロフハドの5人の娘たち」の物話を取り上げました。この物話は、女性が土地を相続するために、どのようにして法に挑んで自分たちの権利を獲得したかを教えています。
伸びた手は、また祈りのしぐさを象徴しています。女性が地球の世話をして恵みをもたらし、協力して地球を支えているので、信仰の木が大きく根を張ることができます。この「信仰といのちの木」は、同時に十字架でもあるのです。ごくありふれた日常生活の中で毎日新たに復活が起こっていると信じることによって、私たちはキリスト者としてお互いにつながっています。パナマからの礼拝式では、この信仰のメッセージをマグダラのマリアによって宣言します。彼女は、「使徒の中の使徒」と呼ばれていました。今こそ私たちは、彼女のことを「私たちと将来の世代のための使徒」と呼ぶのです。
この絵の中で、鳩は世界の正義と平和を求める私たちの願いを表しています。現在パナマは、政治的独立がもたらすプラスの可能性と、グローバリゼーションがもたらすマイナスの影響のはざまで緊張状態にあります。パナマの女性たちは、祈祷の中で自分たちの心配や不安ばかりでなく、自分自身やパナマ、また世界ためのビジョンを表現しています。絵の中のカラフルな蝶や魚は、このプラスのビジョンを表現しています。「パナマ」という言葉は、先住民の言語で「数や種類の豊富な蝶や魚」という意味です。神さ、まが、私たちに与えてくださったこの豊かさを大切に扱うこと、つまり、神様の創造物を敬うことこそパナマの女性が私たちに託したメッセージなのです。
(パナマ スライド解説文より)
■■■ すべての暴力を克服する10年関連 ■■■
●報告
第5回日本・在日・韓国NCC女性委員会連帯・交流会議
日韓NCC女性委員会の日本・在日・韓国のキリスト者女性は、2003年11月26日〜11月30日、沖縄に於いて「 語り伝えよう いのちの声―沖縄の地に立って」という主題で、「第5回 日本・在日・韓国 NCC女性委員会連帯・交流会議」を開催しました。参加者は、韓国18名、在日5名、沖縄21名、日本16名(「本土」)。沖縄でこの会を開催することは、NCCJ女性たちにとって大きなチャレンジでした。けれども会議を終えたいま、韓国、在日、日本(「本土」)の、そして沖縄の女性たちが、共に米国が繰り広げる戦争に対して「否!」の声を挙げ続け、北東アジアの平和の実現のために、具体的な行動計画をたてることができたのは、大きな成果だったと信じます。
会議のなかでもった6回の礼拝は、それぞれ異なった形をもちながら、神が聖霊を送って私たちを新たにしてくださるようにとの祈りに貫かれました。基調講演では、沖縄の一人の女性の生きざまを聴くなかで、韓国・在日・日本(「本土」)・沖縄の女性たちが、それぞれの生活の現場で、主イエスの「いのちの声」に聴きつつ生きる勇気と励ましを受けました。聖書研究と討論を通し、女性の感性をもって「平和の文化」を創ることの大切さ気づかされました。過去2年間のそれぞれの活動報告を受けた後のフィールドワークでは、戦争で最も悲惨な状況におかれたのが女性や子どもであったこと、今もなお沖縄をはじめ北東アジアに大きな脅威をもって存在する米軍基地が、世界各地で戦争を繰り広げる拠点となっていること、また朝鮮半島の分断をさらに深刻化していることを、身体で感じて確信しました。
戦争は人間の傲慢による最大の暴力であり、いかなる理由があろうとも、私たちは決して許さないことを確認し、「ぬちどぅ宝」という沖縄の心と、聖書の「主の平和」のメッセージを合わせて心に刻みます。今会議の主題「いのちの声を語り継ぐ」を、会議だけで終わらせず、いのちを慈しむ世界を、次代の子どもたちへと手渡していくために、私たち女性たちは今何をすべきか話し合い、以下のような行動計画をたてました。これら一つひとつを、さらに具体化するために、沖縄の人びとの声を聴きつつ、両国のNCC女性委員会で話し合い、実行に移します。
今回、沖縄で生きる女性たちと出会い、軍事基地の被害と加害の痛みを実感し、日々の生活のあり方をあらためて問うことができました。協力を惜しまず、私たちを受け入れてくださった沖縄の姉妹たちに心から感謝いたします。
★アクション・プラン
- 沖縄・辺野古の新基地建設に反対する。
- 日本国憲法第9条を守る。
- 平和の祈り・平和の歌をつくって共用する。
- 平和教育をすすめ、「慰安婦」問題、教科書問題に取り組む。
●「キリスト者の戦争拒否宣言」意見広告掲載
2003年6月6日、多くの人びとの反対を押しきって、政府は国会で「有事3法」を成立させました。有事とは戦争のこと。有事法制は人びとを戦争へ巻き込む法律です。今回の3つの法律にとどまらず、今後有事法制の実質化するために、人びとの権利を制限する法案が次々と登場してくるでしょう。私たち個人にも教会にも、戦争協力を求められることが予想されます。今、キリスト者は戦争協力に「NO!」という声をあげようと、キリスト者平和ネットが、「キリスト者の戦争拒否宣言」意見広告への賛同を呼びかけました。
結果、全国の教会方々から、1126名(個人982、団体144)の賛同(12/4現在)をいただきました。11月の終わりから12月にかけて、キリスト新聞、カトリック新聞、クリスチャン新聞に掲載。紙面には、誕生したイエスに、銃口が向けられたカットが入りました。多くの方が、これを見て、ハッ!とされるかもしれません。まさに今、世界で起こっている出来事です。特に日本政府は、自衛隊へのイラク派兵を強行します。この現実に私たちは目をそらすことなく向き合い、武力を否定し、いのちを守りぬく決意をし、行動したいと思います。
意見広告を用いてください! カットは自由に使っていただいて結構です。
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意見広告は、出して終わりではありません。どうぞ、紙面を用いてください。「キリスト者平和ネット意見広告より」と、どこかに書いていただければ、使っていただいてもOKです。また、紙面を教会へ貼ってください。できれば、教会の中だけでなく、教会の外にも貼っていただくと道行く人がみて、さらに共感の輪が広がるかもしれません。裏面のようなグッズも用意しています。さまざまな場面で用いてくださいますよう、お願いいたします。
平和を求めるグッズ 頒布します
●『女性に対する暴力をめぐる10年――国連人権委員会特別報告者クマラスワミ最終報告』
VAWW−NETジャパン翻訳チーム訳 明石書店 http://www.akashi.co.jp/home.htm「今月刊行の本」欄に記載
210ページ 定価:本体2000円+税
●聖公会女性からのご案内 ―顕現日の祈りの集い
東アジアに生きる私たちが「今、平和へのみちを探り求めよう」
顕現日(けんげんび)、教会では、東方の学者たちが幼子イエスを訪ね礼拝したできごとを記念します。
お話: 李民洙執事(大韓聖公会ソウル教区から東京聖パウロ教会へ派遣)
日時:1月6日(火)18:30〜
場所:目白聖公会・ホール(JR線目白駅下車5分)
問い合わせ先:03−5689−0453 前田恂子
●映画「ヒバクシャ ―世界の終わりに」上映会
「私を忘れないで・・・」イラク・アメリカ、そして日本。世界のヒバクシャたちの声を聴く旅が始まる・・・。
日時:1月14日(水)
昼の部13:30開場、14:00映画上映 15:30山崎久隆さん(劣化ウラン研究会)お話
夜の部18:00開場 18:30鎌仲ひとみさん(監督)お話 19:00映画上映
場所:東京YWCAカフマンホール(JR御茶ノ水駅下車5分)
入場料:前売り1000円、当日1200円
主催:東京YWCA(TEL03−3293−5421賛同団体:NCC女性委員会/チェルノブイリ災害問題プロジェクト/平和・核問題委員会、東京YMCA、日本YWCA、カトリック正義と平和協議会、日本基督教団西東京教区社会部、ほか。
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発信:NCC女性委員会
東京都新宿区西早稲田2−3−18−24 NCC女性委員会
TEL03−3203−0372
FAX03−3204−9495
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