信州上田・農村スケッチ
やさしい風景がよみがえる時

 清水義博文・絵



A5判 140ページ 並製
定価:1,700円+税 
ISBN978-4-8166-0905-3 C0095

2009年07月刊行
信濃毎日新聞に出版の記事掲載!6月27日
絵と文で見る昭和初期農村の暮らしと風景、63点。
いまでは失われてしまった、高度経済成長前の日本の農村生活の記録。家庭で子どもたちに語り継ぐために、あるいは学校の教材として。

早速、信濃毎日新聞に出版の記事が掲載されました。
「農民美術作家の清水義博さんが、上田で農業をしながら、貧しくとも助け合って暮らしていた戦後の少年時代の思い出を、絵に描き、文章でつづった「やさしい風景がよみがえる時」を出版する。」と。
【プロフィール】

清水 義博(シミズ ヨシヒロ)

1935年(昭和10年)、長野県上田生れ。
小県蚕業高等学校卒業。
山本鼎の農民美術を尾沢千春に師事。
現農民美術連合会相談役

著書
『ころころくるくる オーリャのゆびわ』(マルシャーク作・内田莉莎子訳)
『ぼくはだいくさん』(マルシャーク作・内田莉莎子訳)
『九つの銅貨』(デ・ラ・メア作・脇明子訳 以上絵本福音館書店刊)ほか
に挿絵

【目次】
春一番の麦踏み・水車小屋・村祭りの季節・麦秋と苗代作り・牛を引く・
代掻き・味噌の仕込み・田植え・桑摘み・田の草取り・稲こき作業・まゆの糸取り・
野沢菜漬け・焼きぬか…などなど
【あとがきより】
 
上田(当時は神科村)の農家の長男として生まれ育ち、農業高校(小県蚕業高校)に学び、農業を継ぐべき道をたどった私でしたが、いつのまにか好きな木彫や版画農民美術の仕事がなりわいとなりました。
……すべてが手作業による自給自足に近い農業は、豊かな自然のなかにありました。ゆったりとした時間の流れのなかで、人と人、人と物、人と生き物が真正面から向きあい、互いを尊重し、大切にする、解りやすいシンプルな日常でした。…(清水義博)

清水さんが、子どもの頃につかんだ生きる喜びや至福感が、子ども時代を卒業しても、今なおそこが基盤になり、指標となり、現代社会への問題意識にもつながり、次なる創作の道を支える途上であることを確信しました。
一方、今の時代の子どもたちは、受けとるものが過剰で、つかみ取ることが過少であると言われて久しいのですが、清水さんの子ども時代は、受けとるものもそれなりに多かったのでしょうが、つかみ取る事がそれを大幅に上回ることが出来た時代でした。
「やさしい風景」の時代をふりかえるときから、次のステップへの手がかりをあたえてもらった、このたびの出版でした。(津田櫓冬)
 
山や森や集落の美しい風景
まゆ糸取り 牛を飼う
【出版紹介記事】