A5判 並製 384ページ 
定価 3500円+税
4-8166-0502-9
教科書に書かれなかった戦争47
アメリカの化学戦争犯罪
ベトナム戦争枯れ葉剤被害者の証言
北村 元
著者略歴
北 村 元(きた むら はじめ)

1941年 大阪市生まれ。
1964年 テレビ朝日入社 77年イギリス
BBC放送局出向 
1985年 テレビ朝日外報部。
バンコク支局長。ベトナム・ハノイ支局長。
      シドニー支局長を歴任。
2001年 テレビ朝日退社。
  2001年〜2004年10月まで。 西シドニー大学人文学部にて名誉客員研究員とし  て「ベトナム戦争における枯葉剤の影響」を調査研究。あわせて枯葉剤後遺症の被害者者支援活動もおこなっている。
著   書 「イギリスのユーモア」(サイマル出版会)
      「十代 われらの発言(英国の若者)」
         (サイマル出版会)

      「ロンドンぬきの英国旅行」(共著)
          (サイマル出版会)

      「タイに民主主義を」(共訳)(サイマル出版会)
      「タイ・うごめく「人」景」(現代書館)
      「日本人には思いつかないイギリス人のユーモア」
          (
PHP研究所) 

【内容紹介】
1961年8月10日、アメリカ軍ははじめて枯葉剤を散布した。以後1975年まで、ベトナムは世界最長の化学戦争の戦場と化した。撒かれた枯葉剤の総量は、約8000万リットル。そのなかに猛毒のダイオキシンが366キログラム含まれていた。史上最強の毒物ダイオキシンは1ナノグラムで染色体に奇形性を生じさせる。直接の被害者から、子ども、孫の世代の先天性障害まで多くの被害者がうまれた。その数は、ベトナム全土で約400万人ともいわれる。戦後30年、アメリカからの補償はなかった。ついに被害者たちは、2004年1月、ニューヨークの連邦地裁に枯れ葉剤製造会社を相手に集団訴訟を起こした。2005年3月の第1審は訴訟の棄却であった。ベトナム戦争への勝利の道が長かったように、法廷闘争も長い道のりが予想される。製造元化学会社は、猛毒性を知りながら、ひたすら自社の利益のために口をつぐみ、虚偽を押し通している。被害はベトナム人のみならず、アメリカおよび同盟国の兵士にも、その家族にも現れている。人工物でこの世で最強の毒の入った化学兵器を使用したアメリカの行為が30年たってどういう結果を生んだか。地下に眠る不発弾とともに、枯れ葉剤のその重く、想像をはるかにこえる被害の実態を、あきらかにし、未来への警としたい

目 次
まえがき
T 提訴――2004年130
  ニクソンとキッシンジャー
  日本への枯れ葉剤投下計画
  ケネディーの決定
  破壊しつくされたベトナム
  気象戦争
  化学企業37社を提訴
  2重の苦しみ
  なぜいま、なのか
  訴訟書類の作成
  訴訟――原告、支える人たち

原告1 ファン・ティ・フィ・フィ

原告2 グエン・ヴァン・クイ
    グエン・クアン・チュン
      グエン・ティ・トゥイ・ガ−
原告3 ズオン・クイン・ホア
訴訟を支える人たち
   ダン・ヴー・ヒエップさん(枯れ葉剤被害者協会会長・元中部方面軍司令官)
  グエン・チョン・ニャン博士「ほんとうの被告  はアメリカ政府です」
   レ・ケ・ソンさん(ベトナム赤十字部長)
   チン・ヴァン・バオ博士
   レ・ドゥック・ティエットさん(ハノイ弁護士   協会中央執行委員会委員枯れ葉剤被害者協会   常務理事)

U 七色の雨
  苦しむ患者たち
     レ・ヒエップ
     ファム・ヴァン・バウ
  敵機の爆撃にかけた
     グエン・フィ・ヴィさん

  不治・皮膚の炎症
     タン・チ・バーさん
  戦死していればよかった
     ホアット中佐
  「視力を失いましたが、夢は失っていません」
     レ・ヴァン・ロップさん
  「私たちにはなぜ髪の毛も歯もないの」
     ダン・ヴァン・ミンさん一家
  夫婦で同じ部隊。筋肉硬直がすすむ妻
     グエン・ティン・カインさん
  戦争は大嫌いです
     レ・ヒュウ・ドンさん
  20平米の畑で一家8人が食べる
     チャン・ヴァン・チャムさん
  夫は出て行った
     ホイさん
  「死ぬまで安息はないでしょう」
     グエン・ホン・チャウさん
  小頭症の兄妹の将来を案じて
     マン夫妻
  軍隊の慰問歌舞団として戦場に
     チャン・タイン・ビンさん
  24時間離れられない
     ファン・タンさん一家
  556部隊の人たちはいま
  よみがえれ、マダの森

V 医療現場から

W アメリカの化学戦争犯罪 

コラム
あとがき
資料

この本の刊行を記念して、中村梧郎さんをお迎えし「トースセッション」がジュンク堂池袋本店にて開催されました。
「JUNKU連続トークセッション」の御礼
「ベトナム戦争終結30 年一アメリカの化学戦争犯罪」
日時・・・ 2005 年8 月11 日( 木)19:00 〜
会場・・・池袋本店4階喫茶にて、入場料1,000円(ドリンク付き)
       
『アメリカの化学戦争犯罪』の発売記念企画 として、ジュンク堂書店池袋本店にて、8月11日にトークセッションが開催されました。おかげさまで多数の方のご来場をいただき、満員御礼となりました。当日お越しいただき、入場いただけなかった方にはお詫び申し上げますとともに、ご参加いただきました方々には御礼申し上げます。また、セッションのお二人の先生、中村梧郎さん・北村元さんにはお世話になりました。御礼申し上げます。


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