あなたが精神医療施設で生まれることになった事情をお聞かせいただけますか?
母がそこにいたんです。そこにいる時、妊娠していて、私が生まれたのです。
で、あなたもその施設で暮らしたのですか?
いや、父が私を家に連れて帰りました。生後一日か二日後のことです。家はケンタッキー州のパーク・シティです。
その町でいつまで過ごしましたか?
16年間です。その後、インディアナ州のインディアナポリスに出ました。
高校へは行ったのですか?
いや、そんな余裕はありませんでした。働きに出たんです。とにかく腹を満たして、住むところを探すのが先決でした。
お父さんからの援助はなかったのですか?
ありませんでした。父には虐待を受けました。もう亡くなりましたが、私はそんな父でもやはり愛しています。殴ったり、酔っぱらったりして、いつも殺してやると脅されました。自分がしたのでもないのに、仕置きをされたことがたくさんあります。父には家族全員が虐待されました。私の姉妹、そして父自身の母や父もです。
どうしてそんなに荒れたんでしょう?
酒です。アル中だったんです。働いているときはちゃんとしていました。でも、夜家に帰ってくると必ず飲んで見さかいがつかなくなったんです。
あなたのお母さんにも暴力をふるったんですか?
私は母の顔も見たことがありません。はじめは、家族は私に本当のことを偽っていました。母は死んでしまった、と聞かされました。でも、その後、私が12か13の時に、叔父がうっかり本当のことを言ってしまったんです。で、私は母を捜し始めました。母がいた家を見つけ出しましたが、もうどこかに越した後でした。その後、死んでいたことが分かりました。
子供の頃、家の事情を理解していましたか?こういう家庭は普通じゃないと思っていましたか?
そりゃ分かりますよ。そこで起こっていることを見れば、いったい何だってよりによってこんなうちに生まれてきたんだろうと思います。でも、前にも言ったとおり、父のことをどうこう言う気はないです。それはどうであれ、やはり父を愛していますから。
あなた自身、大人になってからアルコールで問題を起こすようなことはありましたか?
16で家を出たときからです。その時から酒とドラッグにふけり始めました。どんどんひどくなる一方なんですよねえ。
あなたが初めて刑務所に入ったのは1972年。で、3年半で出所していますね。でも1年後にはふたたび収容されている。成人してからのほとんどの年月を刑務所で過ごしたことをどう感じていますか?
むかつきます。人生が全部終ってしまったと思い、どうしてこんな羽目になってしまったのかと思います。でも朝目が醒めて何が起こったか分かると、結局は、自分が正しい道を歩んでいなかったということに行き着くんです。私がもう少し賢くて、正気でいられたら、もっと教会に通っていたでしょう。あるいは、子供達に何かためになることを教えていたでしょう。ところが私は、自分ことばかり考えていたのです。ひどい薬を吸って、酒を飲んでハイウェイを走り回ったりしていたんです。主が私に何をお望みかは分かっています。それに従うこともできたし、そうすべきだったのです。でも、二人の人間が綱引きをしていたようなもので、強いほうが勝つ。私は弱いほうでした。
相手は誰だったのですか?
クスリです。
もしもいま、何でもできて、どこへでも行けるとしたら、どこへ行って、何をしますか?
何よりもまず家に帰ります。悪い習慣とは手を切った生活をしてみたいです。2〜3日でもいい。それで、私に来てもいいと言ってくれる教会があったら、そこで子供達にドラッグについてちゃんとしたことを教えます。それだけは手を出すのはよせってね。そして聖書にすがりなさい、主が何と言っておられるか耳を傾けなさい、と。聖書には人を変える教えが満ちています。人のなすべきことは何でも書かれています。たとえ、この世界を破壊しに戻ってくる者がいてもです。ああいう連中は、あの金儲けになる事業、それにありとあらゆるものを持っていますが、それは実現されないし、破壊されるのです。そして小さな子どもたちは、こういうことを警告として教えられる必要があるのです。いや、ほんとにそれこそが、私が子どもたちに話したいことです。もし誰かが、クスリは悪くないと言うとしたら、その人たちは嘘つきです。なぜ彼らがこのひどい世界に酒を売るのかわかりません。これからも決してわからないでしょう。彼らは、酒を売っていて、それで酒を飲まないで運転しなさいなどと、平気で言うのです。それなら、まずそんなものを売るのをやめることです。
この世界の何が悪いのだと思いますか。
神に対する罪。神に対する罪です。ケンタッキーでは1週間前までそうとうな旱魃でした。でも、皆は、教会に行って神に雨をお願いしはしません。そこにちょっと雨が降ると、皆は、これでは足りないと言い、神様が雨を送ってくださったことには感謝しないのです。私たちは、こういう人達に、教会に行くように言う必要があります。教会では、真理を聴くことができます。もしその教会で聴くことができなければ、ほかに、真理を語ってくれる教会を見つけるべきです。
あなたは、真理を知ったことで、今は心が安らかなのですか。
今では、神様が私の上にほほえんで下さることがわかっていますからね。私は、外いたときより、ここのほうが、心は安らかです。これまでの私の身に起こったことは、すべて起こらなければならなかったことだと思います。それには、理由があったのだと思います。
夢を見ることはありますか。
先日ある夢を見ました。天国の夢です。この岡のてっぺんで、まわりにたくさんの家がありました。そして、私はそこが天国だと知っていたのです。そこにいた人達はみな、私を歓迎してくれました。でも、私は、自分が何か悪いことをしてしまったのを知っていました。夢の中で、ここの看守さんに失礼なことをしたのでした。私は、神様に、そのようなことをした私を許してくださるよう、お願いしました。そして、ひとつのしるしをお送りくださるよう、お願いしました。